Ubuntu Weekly Recipe

第252回 コンバーチブルPCでUbuntuを使う

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Windows 8の発売とともに,マルチタッチ対応のディスプレイがついたPCが増えてきました。そこで今回はノートPCとしてもタブレットとしても使えるコンバーチブルPC,⁠Let'snote CF-AX2」でUbuntuを使ってみます。

薄いレッツノート!

レッツノートと言えば,その高い耐久性が特徴の一つでしょう。そのため,他のウルトラブックに比べると分厚いサイズになりがちでした。しかしCF-AX2は従来の耐久性を維持しつつ,他のウルトラブックにも負けない18mmという薄さを実現しています。

さらに,マルチタッチ対応液晶ディスプレイを搭載し,ディスプレイを360度回転させることでタブレット型にも変形できるという,とてもわくわくするハードウェアになっているのです。

主な仕様

CF-AX2の主な仕様は次のとおりです。ここでは店頭モデルの一番安いタイプの仕様を掲載しています。

  • Intel Core i5-3317U CPU @ 1.70GHz
  • 4GBメモリー
  • 128GB SSD
  • 11.6型液晶ディスプレイ(1366x768)⁠静電式マルチタッチ対応
  • VGA,HDMI出力
  • IEEE802.11 a/b/g/n対応無線LANとGigabit対応有線LANポート搭載
  • Bluetooth v4.0
  • Intel HDA Audio
  • SDメモリーカードスロット
  • USB3.0ポートx2

Ubuntuのインストール

Ubuntuのインストール方法として次の3種類が考えられます。

  • Windows上に仮想マシンを作成してそこにUbuntuをインストールする
  • Windowsのパーティションを分割してデュアルブートする
  • Windowsを消してクリーンインストールする

Windows 8をそのまま使いたいなら,最初の仮想マシンを使う方法をおすすめします。ただしUbuntu 12.10をVirtualBoxにインストールする場合はいくつかの注意点が存在しますので,第246回のオマケを参考に必要な対応を行ってください。

デュアルブートについてはおすすめしません。一つ目の理由は,最近はリカバリー領域がディスク内部に別パーティションとして用意されていることが多く,デュアルブートのためにパーティションをうまく分割することが難しくなっているためです。UEFI対応モデルの場合は,UEFI用のシステムパーティションも存在しますので,これらを消去しないように設定するのは難しいでしょう。

もう一つの理由はWindows 8の「高速スタートアップ」との相性問題です。Windowsは起動を高速化するために,起動時にいくつかの処理を省けるよう終了時に特別な処理を行っています。この状態でWindowsを終了し,Ubuntuを起動してしまうと,Windowsが起動しなくなってしまうケースがあるようです。特にWindows 8モデルでは高速スタートアップが初期状態でオンになっているので,LiveDVDやLiveUSBを使う場合も注意しておきましょう。

図1 Ubuntuとデュアルブートするなら,高速スタートアップは無効にする

図1 Ubuntuとデュアルブートするなら,高速スタートアップは無効にする

またこれは仮想マシンにも言えることですが,SSDモデルだとどうしても使えるディスク容量が少なくなってしまいます。仮想マシンだとディスクイメージを外部に置いてしまう方法を使えるものの,デュアルブートだとそういうわけにもいきません。やはりホストOSは,WindowsかUbuntuどちらかに絞った方が良いでしょう。

今回は128GBのSSDをUbuntuでフルに使いたいため,Windowsを消してUbuntuをクリーンインストールする方法を使用しました。ちなみにクリーンインストールする場合は,Windowsを消す前にWindowsでしかできないような,ファームウェアのアップデートの適用や,リカバリー用USBディスクの作成もしておきましょう。

インストール時の注意点

CF-AX2にはUSB 3.0対応の端子がついていますので,クリーンインストールの場合は3.0対応のUSBメモリーを使ってLiveUSBを作るのが高速でおすすめです。既にUbuntuが存在するなら「スタートアップ・ディスクの作成」でLiveUSBを作ってしまいましょう。Windowsしかない環境なら,USB Installerのインストールを参考にしてください。

図2 LiveUSBはISOイメージと「スタートアップディスクの作成」で簡単に作成できる

図2 LiveUSBはISOイメージと「スタートアップディスクの作成」で簡単に作成できる

日本語Remixや32ビット版を使う場合は,UEFIをレガシーモードにして起動する必要があります。電源投入直後のロゴ画面でF2キーを押し,UEFIの設定ツールから「起動」「Boot Mode」「UEFI起動」の設定を変更しましょう。

ちなみに,64ビット版を使う場合はUEFIとセキュアブートを有効にしたままで起動できます。もしLiveUSBを認識しない場合は,UEFIの設定ツールから「終了」「デバイスを指定して起動」でUSBデバイスを選択してください。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。

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