Ubuntu Weekly Recipe

第275回 Smart Scopesで快適検索生活

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Smart Scopesを使用する

再起動したあとにSuperキーを押してDashを表示してみましょう。これまでとは異なり,ホームLensであっても右にフィルターが表示されるはずです。これがインストールされたScope一覧となります。

図3 Smart ScopesをインストールするとホームLensが変わる

図3 Smart ScopesをインストールするとホームLensが変わる

試しに「東京」で検索してみましょう。これまであった「More Suggestions」⁠さらに提案)だけでなく,Reference(Wikipediaなどの検索)やCode(GitHubなどの検索)も検索結果に現れているはずです。たとえばWikipediaの検索結果を右クリックしてみましょう。冒頭の一部や画像がプレビューに現れます。

図4 ⁠東京」の検索結果

図4 「東京」の検索結果

右のフィルターを見るとReferenceやCodeなどがハイライトされて他は背景と同じ色になっています。ホームLensではハイライトされたものだけが検索対象になり,その結果が表示されるのです。どれを検索対象にするかはは検索内容によって動的に判断されます。

たとえばSourcesにあるCOLOURloversは,Graphicsカテゴリーで使われているカラーパターンやパレットの共有サイトです。⁠東京」でいくつかの作品が検索結果に表示されていますが,これらを検索したくない場合は,COLOURloversをクリックして無効化しましょう。これだけでGraphicsカテゴリーが自動的に非表示になるはずです。

図5 フィルターを設定すると自動的に表示内容が変わる

図5 フィルターを設定すると自動的に表示内容が変わる

なお,このとき検索語とともに「どのフィルターがオンになっているか」という情報がCanonicalのサーバに送られます。⁠どんな検索語のときにどんなフィルターが使われるか」という情報を蓄積することで,将来的に検索語に合わせて自動的にフィルターを切り替えることが「Smart Scopes」の1つの目標になっています。

Scopeを無効化する

フィルターを使うことで,検索対象を絞り込めることはわかりました。しかしそもそもディスプレイサイズによっては,フィルターのリスト自体が大きくて見づらいかもしれません。そこで,使わないScopeは無効化してしまいましょう。

Super+Aを押してアプリLensを開きます。右上の「結果の絞り込み」をクリックするとフィルターが開くはずです。この先頭にある「Search plugins」をクリックするとインストールされたScope一覧が表示されます。

図6 インストールされたScope一覧

図6 インストールされたScope一覧

無効化したいScopeを選択してプレビューを表示させましょう。⁠Disable」をクリックすると無効化完了です。有効化する場合は同じ手順で「Enable」をクリックしてください。

図7 Scopeのプレビュー画面

図7 Scopeのプレビュー画面

ホームLensを開いてフィルター一覧を表示してみましょう。無効にしたScopeが表示されなくなっているはずです。

便利なScope

せっかくいろいろなScopeをインストールしたので,便利そうなScopeをいくつか紹介します。

ブックマークScope

使用しているWebブラウザのブックマークを検索対象とします。FirefoxとChromiumをサポートしています。

ちなみにあまり知られていませんが,標準のUnityでもDashに直接URLを入力するとそのアドレスのページをWebブラウザで開くことができます。

図8 ブックマークScopeを使った検索結果

図8 ブックマークScopeを使った検索結果

Weather Scope

Open Weather Mapを使った天気をInfoカテゴリーに表示します。ただし日本語名ではなく,英語名で検索しなくてはならないことに注意してください。

図9 英語で検索する必要がある

図9 英語で検索する必要がある

GitHub/Launchpad Scope

GitHub/Lauchpadにあるプロジェクトを検索し,概要部分を表示します。選択するとプロジェクトページを開きます。

図10 設定されていたらアイコンやデスクリプションもプレビューできる

図10 設定されていたらアイコンやデスクリプションもプレビューできる

まとめ

今後の予定は,まずPPA相当の機能をSaucyのUnityに統合することです。これはほぼ完了しています。さらに100 ScopesにあるScopeをなるべくたくさん,公式リポジトリに投入する必要があります。幸い,SaucyではデスクトップUnityのAPIはほとんど変わらない予定なので,既存のScopeをそのまま使えるはずです。

さらに先日行われたvUDSでは,Scopeの優先順位を個人単位で設定できること,速度を改善するためにPythonからGoへ移植することなども議論されましたが,実現するかどうかは不明です。

いずれにせよDashを使った検索機能はUnityの要となります。今後もさまざまな情報をUnityで文字どおり「統一的に」検索できるようになるはずなので,これからのUnityにご期待ください。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。