Ubuntu Weekly Recipe

第319回 Ubuntu 14.04と日本語入力

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プロパティパネル(IBus)

Ubuntu GNOMEで採用しているGNOME Shellを除いて,IBus 1.5.5の新機能であるプロパティパネルが使用できるようになりました。フォーカスを移すとカーソル真下に表示されるがそのプロパティパネルです図6)⁠半角入力と全角入力を切り替えたときにも表示されるので,今がどちらなのかわかりやすいと思います。また,設定などを呼び出すアイコンもあるため,各種ツールの呼び出しも簡単です。非Unity環境ではIBusの設定画面にある[プロパティパネルの表示]から常に表示することも,逆に非表示にすることも可能です注9)⁠

図6 これがプロパティパネルです。右のアイコンをクリックするとサブメニューが表示され,Mozcの各ツールにアクセスできます

図6 これがプロパティパネルです。右のアイコンをクリックするとサブメニューが表示され,Mozcの各ツールにアクセスできます

注9)
Unity環境ではUnityからも起動できない(アイコンが表示されない)ので,ibus-setupコマンドを実行する必要があります。

Fcitx

Fcitxに関しては,13.10(のUbuntu Japanese Teamリポジトリが有効の状態)とあまり変わりません。Unity Dashで候補ウィンドウが表示されないという不具合がありましたが,これが修正されているのが朗報ではあるのの,Fcitxのバグというわけではありませんでした図7)⁠

図7 Dashで候補ウィンドウが表示されるようになったものの,右下なので若干見にくいです

図7 Dashで候補ウィンドウが表示されるようになったものの,右下なので若干見にくいです

FcitxのTipsはWikiにまとめましたので,Fcitxで困ったことがあったらまずはご覧になってみてください。

IMセットアップヘルパー

IMセットアップヘルパーは,14.04でも引き続き提供します。しかし,あり方もスクリプトの中身もずいぶん変わりました。13.10ではログイン時に自動的に起動していましたが,これをやめることにしました。Unity Dashから[Mozcセットアップヘルパー]ないし[Fcitxセットアップヘルパー]を起動してください図8)⁠Ubuntu Japanese Teamリポジトリを有効にすると,手動で設定していない限りは自動的にFcitxになるため,FcitxからIBusにしたい場合などに便利でしょう。この場合,13.10ではFcitxセットアップヘルパーを使用していましたが,14.04ではMozcセットアップヘルパーになりました。このほうが自然ではないかと思います。

図8 Dashで2つのセットアップヘルパーを検索する例

図8 Dashで2つのセットアップヘルパーを検索する例

13.10から14.04にアップグレードした場合はすでにMozcになっているのでMozcセットアップヘルパーを実行する意味はあまりないのですが,13.10で行った設定をリセットするしくみがあるので一度実行していただけると幸いです。もちろんXubuntuやLubuntuやKubuntuユーザーには今でも有用だと思います。

なお,今のところ14.10でIMセットアップヘルパーをリリースする予定はありません。さまざまなパターンのデバッグをするのがしんどいのが理由です。変更方法はまたWikiなどにまとめることになるのではないかと考えていますが,半年ほど先の話なので未定です。

日本語Remixでの対応

前述のとおり日本語RemixではFcitxをデフォルトにしました。im-configというパッケージによってFcitxとIBusが同時にインストールされている場合は自動的にIBusがデフォルトになっていましたが,14.04からこれをFcitxにする修正が入りました。よって,IBusを使用したい場合はMozcセットアップヘルパーを使用するか,Fcitx関連パッケージとメタパッケージ(ubuntu-defaults-ja)をアンインストールしてください。必要なパッケージがメタパッケージに依存している場合注10は,個別にインストールしてください。

注10)
unzipなど。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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