Ubuntu Weekly Recipe

第347回 Ubuntu GNOME 14.10の変更点

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デフォルトのアプリケーション

14.10からは,地図(gnome-maps)図5と天気(gnome-weather)図6がデフォルトのアプリケーションとして追加されました。

図5 追加された地図アプリケーション

図5 追加された地図アプリケーション

図6 追加された天気アプリケーション

図6 追加された天気アプリケーション

日本語入力(インプットメソッド)関連

第320回では「大きな変更はありません」と書きましたが,これは誤りでした。入力ソースを決定する仕組みが大幅に変更されていました。13.10までは日本語でログインした場合はgnome-settings-daemonがAnthy(ibus-anthy)を問答無用で登録するようになっていました。問答無用というのは,ibus-anthyがインストールされているかどうかは確認していない,ということです。このバージョンから派生(フォーク)したunity-settings-daemonでも同じ仕様を引き継いでいます。具体的には(日本語Remixではない)Ubuntuにはibus-anthyはインストールされていませんが,キーボードインジケーターには表示されています図7)⁠

図7 Ubuntu 14.04/14.10ではibus-anthyがインストールされていないにもかかわらずキーボードインジケーターには表示されている

図7 Ubuntu 14.04/14.10ではibus-anthyがインストールされていないにもかかわらずキーボードインジケーターには表示されている

14.04からはもっと優れた仕組みになりました。IBusは起動時にロケールを確認して,自動的に入力ソース(IBus自身の用語では「インプットメソッド」⁠を登録します。gnome-settings-daemonはその登録した入力ソース(インプットメソッド)を読み取り,gnome-settings-daemon自身でも登録します注4)⁠

注4)
ということは,IBus自身とgnome-settings-daemonでは使用する入力ソースが異なるということです。異なるとはどういうことなのかというと,dconfで設定する項目が違う,ということです。

ただし,まれにこの仕組みがうまく動作せず,入力ソースが設定されないということがありました。そういった場合,あるいはあとから追加したものを登録する方法は14.10で変更されました。⁠地域と言語]をクリックするところまでは同じなのですが図8)⁠その先はまるで変わっています。入力ソースの左下の「+」をクリックし,一番下の点3つをクリックします。すると[その他]が表示されるのでこれをクリックします。この中に日本語関連の入力ソースがあるので,追加したいものを選択して[追加]をクリックします図9)⁠

図8 まるで変わってしまった[地域と言語]の画面

図8 まるで変わってしまった[地域と言語]の画面

図9 入力ソースのリスト

図9 入力ソースのリスト

なお,今回の例は新顔のibus-kkcを使用しています。使用したい場合は⁠ibus-kkc⁠パッケージをインストールし,端末から

$ ibus restart

を実行します。続けて

$ ibus list-engine

を実行し,⁠言語: 日本語]のところに⁠kkc⁠があると,今回の[日本語 (かな漢字)]を追加することができるようになります。事前にibus-kkcパッケージをインストールしていない場合は,これを実行してから入力ソースを追加してください。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。