Ubuntu Weekly Recipe

第376回 Raspberry Pi 2にUbuntuをインストールし,RDPでリモートアクセスする

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GUIログイン

ログインはUbuntuと同じくLightDMで行います。ユーザーの名称が表示されている右側にあるUbuntuのロゴをクリックするとログインするセッションを選択できます。ここでは⁠GNOME Flashback (Metacity)⁠を選択します。

ログイン後,日本語を入力できるようにするために端末を起動して次のコマンドを実行してください。

$ gsettings set org.gnome.desktop.input-sources sources "[('xkb', 'jp'), ('ibus', 'mozc-jp')]"

見てのとおりこれは日本語キーボードを使用している場合です。それ以外の場合は適宜変更してください。

これで最低限使用できる環境が揃いましたが,強くお勧めしたいのは新たにユーザーを作成することです注3)⁠⁠システム設定][ユーザーアカウント]で新たに作成することができますので,ここで常用するアカウントを作成してください。新しいユーザーでひととおり動作を確認したあとは,⁠ubuntu⁠ユーザーは削除することもお勧めします。

注3)
全世界の人が容易に知ることができるユーザー名とパスワードですからね。

クロスビルド

ここで一旦母艦のUbuntuに戻ってきます。クロスビルドというのは異なるアーキテクチャのバイナリをビルドすることです。こう聞くと難しい感じがしますが,とても簡単にできます。ここでビルドするxrdpはUbuntu 14.10にある0.6.1に日本語キーボード対応パッチを当てています。適当なフォルダーに移動し,次のコマンドを実行してください。たったこれだけでビルドが完了します。

$ sudo apt-get install qemu-user-static pbuilder devscripts
$ dget -ud https://launchpad.net/~ikuya-fruitsbasket/+archive/ubuntu/xrdp/+files/xrdp_0.6.1-2ubuntu1~ppa1.dsc
$ MIRRORSITE=http://jp.archive.ubuntu.com/ports/ pbuilder-dist trusty armhf create
$ MIRRORSITE=http://jp.archive.ubuntu.com/ports/ pbuilder-dist trusty armhf build xrdp_0.6.1-2ubuntu1~ppa1.dsc

生成したパッケージは~/pbuilder/trusty-armhf_result/xrdp_0.6.1-2ubuntu1ppa1_armhf.debにありますので,これを何らかの方法でRaspberry Pi 2に転送してください。scpを使うのが最も簡単ですが,Raspberry Pi 2をシャットダウンしてmicroSDHCカードを引き抜き,母艦で認識させてホームフォルダーにコピーという荒業も使えます。

インストールをコマンドで行う場合は,次のとおりです。

$ sudo dpkg -i xrdp_0.6.1-2ubuntu1~ppa1_armhf.deb

xrdpを使用する

xrdpを真面目に使用する場合は,専用のユーザーを作ると良いです。ログインしているセッションそのままをxrdpで転送することができないため,単一のユーザーの場合,例えばFirefoxなどロックするアプリケーションだと,双方で起動することができません。

また,インプットメソッドを使用する場合注4は,/etc/xrdp/startwm.shを次のように書き換えてください。

注4)
普通に考えればどんな場合でも使用すると思いますけど……。
#!/bin/sh

if [ -r /etc/default/locale ]; then
  . /etc/default/locale
  export LANG LANGUAGE
fi

echo "gnome-session --session=gnome-fallback --disable-acceleration-check">~/.xsession
. /etc/X11/Xsession

新しいユーザーを作成した場合,そのユーザーでも

$ gsettings set org.gnome.desktop.input-sources sources "[('xkb', 'jp'), ('ibus', 'mozc-jp')]"

を実行すれば,普通に日本語入力も行えるはずです。なお,今回FcitxではなくIBusを使用したのは,⁠おそらく)このバグのためにFcitxだと起動しないからです注5)⁠

注5)
これはXのバグかもしれませんが。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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