Ubuntu Weekly Recipe

第436回 LibreOffice 5.2 Impressはこんなに変わった

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Noto Sans CJK JP

LibreOfficeの機能でも何でもないのですが,Ubuntu 16.04 LTSからNoto Sans CJK JPフォントがデフォルトでインストールされるようになりました。美しく高品位であるばかりか,各種ウェイトが揃っているので,これを使わない手はありません。

フォントを設定するにはまず,サイドバーの[スタイルと書式設定]をクリックします。そして[図のスタイル][プレゼンテーションのスタイル][タイトル]などの項目を右クリックし,⁠変更]をクリックします。⁠フォント]タブが表示されたら,西洋諸言語フォントとアジア諸言語フォントを変更します図7)⁠どちらも同じファミリーで同じサイズにするのがいいでしょう。

図7 フォントファミリーとサイズを変更する

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面倒ですがこれを項目分変更します。

テンプレートとして保存

プレゼンテーションを作成する度にフォントを変更するのは手間な作業です。そこで,5.2から追加された[テンプレートとして保存]機能を使用して保存します。

標準ツールバーの保存ボタンの右側をクリックすると[テンプレートとして保存]があるのでこれをクリックし図8)⁠⁠テンプレート名][カテゴリ]を選択して[保存]をクリックします図9)⁠

図8 ⁠テンプレートとして保存]をクリックする

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図9 保存するカテゴリを選択する

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これで次からはテンプレートマネージャーから呼び出せるようになります。

アニメーションの設定の変更

サイドバーの[アニメーションの設定]は,これまではダイアログを表示して細かな設定を行っていましたが,5.2からはサイドバー内で完結するようになりました。アニメーションさせたいオブジェクトを選択し,中央にある[+]をクリックし,設定を追加します図10)⁠あとは下半分にある項目を好きなようにカスタマイズします。ダイアログとサイドバーを行き来することがなくなり,手間が減りました。

図10 中央の[+]ボタンをクリックして設定を追加する

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Google Driveにファイルを保存する

機能としては以前からありましたが,5.2になってUbuntuというかLinux用のバイナリでもGoogle Driveにアクセスできるようになりました……と言いたかったのですが,実際に検証してみるとPPAにあるパッケージではアクセスできませんでした。オフィシャルビルドだともちろんアクセスできています。ライブラリ(libcmis)に当たっているパッチに違いがありそうでしたが,詳しく確認してみると実際に検証するにはLibreOfficeそのもののビルドをする必要があることがわかりました※2)⁠残念ながらタイムアップとなり,現状ではGoogle Driveにアクセスしたい場合はオフィシャル版のバイナリをインストールしてください,ということになります。

※2
手元の環境ではビルドが通らず,締切までに確認できませんでした。ライブラリにパッチを当ててその検証をするためにLibreOffice全体のビルドをしなくてはいけないのはなかなかしんどいところです。

ちなみに設定方法は,保存ダイアログの右側にある矢印をクリックし,⁠リモートファイルを保存]をクリックします図11)⁠するとリモートファイルのダイアログが表示されるので,⁠サービスの追加]をクリックします図12)⁠ファイルサービスのダイアログが表示されたら図13)⁠⁠種類][Google Drive]になっていることを確認して[ユーザー名][パスワード]を入力します。⁠パスワードを記憶]にチェックを入れて[OK]をクリックします。今一度ユーザー名とパスワードを入力するダイアログが表示されるので図14)⁠ユーザー名を確認してパスワードを入力し,OKをクリックしてください。最後にマスターパスワードを入力するダイアログが表示されます図15)⁠これはパスフレーズみたいなもので,各種サービスにアクセスする場合に個別のパスワードを入力する必要がなくなる機能です。

図11 ⁠リモートファイルを保存]をクリック

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図12 ⁠サービスの追加]をクリック

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図13 Googleのユーザー名とパスワードを入力する

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図14 もう一度ユーザー名とパスワードを入力する

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図15 マスターパスワードを入力する

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。