Ubuntu Weekly Recipe

第473回 Ubuntu 17.04リリース記念オフラインミーティング 参加レポート

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セミナー1「Ubuntu Studio PCオーディオ版」

ささみんさんによる「Ubuntu Studio PCオーディオ版」です。

PCオーディオとはPCを用いて音楽を再生することです。豊富な機能を簡単な操作で使うことができます。さらに,今回紹介された「Ubuntu Studio PCオーディオ版」のように,音楽再生に適したOSをインストールしてUSB-DACを外付けすると,そこまでお金をかけずに高音質な再生環境を実現できるそうです。

図8 PCオーディオとは

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図9 PCオーディオでいい音を聴く条件

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Ubuntu StudioはUbuntuの公式フレーバーの一つで,音楽編集や動画編集などマルチメディアに特化しています。レイテンシーが低く音楽を高音質で再生できるため,いろいろな人がUbuntu Studioを音楽再生用にチューニングしています。しかし自分でチューニングをするにはLinuxの知識が必要で,初心者には敷居の高い作業となります。

そこでささみんさんは,だれでも簡単にPCオーディオ再生環境を構築できるように,Ubuntu Studioを音楽再生に特化させたUbuntu Studio PCオーディオ版を作成して公開しています。Ubuntu Studio PCオーディオ版は,音質がよくLinux初心者でも使いやすいことから,オーディオ愛好者から好評を得ており,現在ではブログに月間3,000ほどアクセスがあるそうです。

図10 Ubuntu Studio PCオーディオ版が目指したもの

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図11 Ubuntu Studio PCオーディオ版の開発

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図12 ブログアクセス数

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Ubuntu Studio PCオーディオ版は,少し古いPCでもインストールできるように,16.04までは32ビット版で出しています。ただし,次のLTSの18.04では32ビットサポートが廃止されるため,そのときは64ビット版になるそうです。

図13 今後の課題

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前回のオフラインミーティングでは,精神医学者の根本さんが脳科学に特化したディストリビューションLin4Neuroを紹介しています。このように,エンジニア以外のユーザーが目的に応じてUbuntuやLinuxを使っているという点がとても興味深かったです。また,OSとアプリケーションをまとめて一つのパッケージとして配布できることは,OSSの大きなメリットであると感じました。

なお,⁠日経Linux』の2007年1月号から6月号では,司会の長南さんが「Raspberry Piで楽しむPCオーディオ」という連載を執筆しています。連載の最初のころはRaspberry Piで音楽を再生するという親しみやすい内容でしたが,だんだんとマニアックな方向に進んでいき,5月号ではRaspberry PiでDACを自作するというマニアックな内容になっていったそうです。

著者プロフィール

よこざわかおり

普段はStellariumというプラネタリウムソフトの翻訳に参加している。UbuntuのライトユーザーとしてUbuntu Japanese Teamのイベントにもよく一般参加している。