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第507回 さまざまなLibreOfficeのインストール方法

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Flatpak

Flatpakも新しいパッケージシステムで,こちらはデスクトップに特化しているのでsnapと比較して扱いやすいです。現在LibreOfficeのパッケージはFlathubで管理されているため,以前よりもインストールが簡単になりました。

次のコマンドを入力して,FlatpakのインストールとFlathubリポジトリの追加を行ってください。

$ sudo apt install flatpak gnome-software-plugin-flatpak
$ flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

これで「ソフトウェア」を起動し,⁠LibreOffice」で検索すると見つかるので,インストールすることができます図4図5)⁠

図4 ⁠ソース: dl.flathub.org」が見分けるポイント

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図5 ⁠インストール」をクリックするとインストールできる

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端末からインストールしたい場合は次のコマンドを実行してください。

$ flatpak install --from https://flathub.org/repo/appstream/org.libreoffice.LibreOffice.flatpakref

ダウンロードにはすごく時間がかかります。

インストール後メニューを見てみると,LibreOfficeのアイコンが2つずつあって見分けがつきません図6)⁠今回は左側の方がFlatpak版のLibreOfficeでした。

図6 アクティビティ画面を確認すると,同じアイコンが2つあって区別がつかない

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起動してみるとLibreOfficeのバージョンはすでに6.0になっており,普通に使えそうに見えますが,触ってみると日本語入力関連に問題があることに気づきます。この問題を解決するためには,筆者のPPAを追加してFlatpakとIBusをアップデートする必要があります。次のコマンドを実行してください。

$ sudo add-apt-repository ikuya-fruitsbasket/flatpak
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

一度ログインして再ログインすると,何ら違和感なくLibreOfficeが使えるようになります。なおUbuntu 18.04 LTSだと筆者のPPAを追加する必要はありません。現在のところFcitxは非対応です※3)⁠

※3
Fcitx自体は最新版でFlatpakに対応しているのですが,最新バージョンが必要なこと,またライブラリのバージョンが上がって関連パッケージのリビルドが必要になるため,現在は非対応ということにしています。これは筆者のPPAでもUbuntu 18.04 LTSでも現状は同じです。

コマンドラインからアンインストールする場合は,次のコマンドを実行します。

$ flatpak uninstall org.libreoffice.LibreOffice

AppImage

AppImageはインストール不要なパッケージの仕組みです。LibreOfficeの公式ビルドをAppImageにして配布されているので,これを使用します。大変ありがたいことに歴代のバージョンや開発版も公開されています。手軽なのでちょっと試すのにぴったりです。

6.0.0をダウンロードする場合は,Stableを開き,該当のバージョンをダウンロードしてください。LibreOffice-6.0.0.ja.help-x86_64.AppImageがオススメです。バージョンが違う場合は適宜読み替えてください。これだとメニューの翻訳は日本語のみで,ヘルプが同梱されています。

ダウンロードしたAppImageファイルを右クリックし,⁠プロパティ」を開いてください。⁠アクセス権」タブを開き,⁠プログラムとして実行可能」にチェックを入れて閉じます図7)⁠あとはAppImageファイルをダブルクリックするだけで起動します。

図7 ⁠プログラムとして実行可能」にチェックを入れる

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バージョンアップは古いバージョンのAppImageファイルを削除し,新しいバージョンのAppImageファイルをダウンロードし,プロパティを変更するだけです。

このお手軽さはほかには代えがたいですが,関連付けできないなど常用するにはいくつかネックとなる部分があります。そのあたりを割り切れるかどうかがAppImageを選択するかどうかのポイントとなるでしょう。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。

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