Ubuntu Weekly Recipe

第550回Ubuntu 18.10リリース記念 オフラインミーティング 18.12 参加レポート

去る2018年12月8日、六本木ヒルズにてUbuntu 18.10リリース記念 オフラインミーティング 18.12が開催されました。今回は3年ぶりに北海道から参加した筆者が[1]イベントレポートをお届けします。

Ubuntuオフラインミーティングとは

Ubuntu Japanese Teamはグリー株式会社の協力のもと、⁠オフラインミーティング」を半年ごとに開催しています。これは一般的な「勉強会」ではなく、Ubuntuユーザーが集まってお酒を飲んだりからあげを食べたりしながら、年に2回の新バージョンのリリースを祝うお祭りです。本連載をお読みの方であれば過去のレポートから、セミナーあり、ハックあり、ダジャレあり、お酒あり、からあげ大量の「ゆるい雰囲気」はご存知なのではないでしょうか。

それでは今回もイベントの様子を、写真を中心に紹介していきましょう。なおイベントの様子の中継はYouTubeのアーカイブに残っています。よろしければ合わせてご覧ください。

開場前のようす

イベント参加者の集合時刻は12:30ですが、スタッフはその1時間前に現地入りし、開場の設営と買い出しを行うのが恒例です。今回は筆者も11時過ぎに六本木ヒルズに到着しました。

会場の森ビルに到着。オフラインミーティングスタッフの朝はそれほどでもないけど早いのです。
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エントランスには受付が設営されています。ビルのセキュリティ上の理由から、参加者はここで事前登録した名前を申告した上で、ゲスト入館証をもらって会場に入ります。

燦然と輝く総合受付の文字。バージョンが10年前のものになっているのは御愛嬌。
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続々と搬入されるからあげ。
今回はコードネームであるCuttlefishにちなみ、
イカのからあげが多めとなっております。
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スタッフは会場のレイアウトを確認したら、テーブルの設置や手分けしての買い出し、ケータリングの受け取り等々の作業を分担して行います。

筆者も買い出しに行った飲料の数々。主に(筆者の都合で)ビール多め。また本連載に寄稿もしている大田さんからは、日本酒の差し入れもいただきました。
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時刻も午後の1時に近くなると、会場に続々と参加者のみなさんが入ってきます。いよいよイベントのスタートです。

入ってきた参加者の方々に、会場利用のチュートリアルを行う司会の長南さん。
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乾杯!

「正装」で会場を仕切っている司会の長南さん。
いつもありがとうございます。
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乾杯の挨拶は、いつもオフラインミーティングの司会を務めているお馴染みの長南さんにお願いしました。

そして乾杯と同時に、からあげにできる長蛇の列。Ubuntuオフラインミーティングでは、毎回「からあげが足りなかった」とよく言われているようです。筆者はここ数年不参加だったので、どうせみんなネタ的にオーバーに言っているんでしょ?と思っていました。しかし一通り会場の写真を撮影してから自分の分のからあげを確保しに行ったところ、鶏のからあげはほぼ売り切れていました。……からあげ、足りないと思います。

秒殺される、からあげたち。
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18.10リリースノートの紹介

からあげを食べておなかが落ち着いたところで、セミナーセッションの開始です。まずはUbuntu Weekly Topicsでもおなじみのhitoさんによる、Ubuntu 18.10のリリースノートを読むセッションです。

プロジェクターにリリースノートを映し、読み上げ(という名のツッコミを入れ)ていくhitoさん。
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「今回は18.04 LTSから、言うほど変化ないんだよね」⁠リリースノートの半分がIBM s390x関連なので、一般人には関係ない気がする」⁠この機能が嬉しい人、世界に何人いるんだろう」といった容赦のないツッコミが笑いを誘いました。

恒例のジャンケン大会

セッションの合間には、恒例のジャンケン大会が行われました。まずは日経Linuxさんから提供いただいた『日経Linux 2019年1月号』と、その特別付録であるラズパイ&電子工作入門ブックです。

『日経Linux 2019年1月号』のもうひとつの付録であるUbuntuステッカーは、なんと来場者全員へのプレゼントでした!
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日経Linux編集長の岡地さん。日経Linux誌や付録について説明していただきました。
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そして恒例のジャンケン。見事勝ち残った方、おめでとうございます!
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日経Linuxさん、どうもありがとうございました!

グリーの松澤さんから

松澤さんにはジャンケン係も担当していただきました。
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続いては、会場を提供してくださっているグリーの松澤さんより、グリーのエンジニア採用の話や、グリーさんのconnpassの紹介が行われました。また松澤さんが個人的に開発しているの話も登場しました[2]⁠。

景品は技術評論社さんから提供いただいた『Software Design 2018年12月号』でした。ありがとうございます!
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グリーさんのconnpassではVRの勉強会なども開催されいてるようです。興味のある方はぜひグループのメンバーになってね!とのことでした。

Ubuntu「も」使って音楽をたのしむ

三番目のセミナーは、司会もしている長南さんによる「Ubuntu「も」使って音楽をたのしむ」でした。フルート奏者でもある長南さんが、Ubuntuを使って楽譜を書く方法について発表しました。またオフラインミーティングのような場所で実際に曲を演奏するにあたって考えねばならない、権利問題についても説明がありました。

趣味のフルートについて語る長南さん。
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発表の最後にはなんと、フルートの生演奏がありました。

ゲーム「ザナドゥ・ネクスト」⁠日本ファルコム 2005年)よりエンディングテーマ「White Lie in Black」を演奏する長南さん。
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俺のWSL生活

四番目は筆者の「俺のWSL生活 たいせつなデータとバックアップの話」でした。筆者は3年ほど前から趣味で北海道の写真を撮影しているのですが、失ったら二度と取り戻せない大量のデータをどうバックアップしたらよいのか?というテーマで発表しました。

筆者が実践しているWSLでの写真の選別とバックアップ術を紹介しましたが、もしも参考になりましたら幸いです。

バックアップとか面倒な話は興味ない人もいるんじゃないかと、左半分を北海道の写真で埋めたスライド。⁠圧倒的出オチ感」と好評でした。
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GPDにまつわる謎について

最後の発表は、おおたまさふみさんによる「GPDにまつわる謎について」でした。話題の小型PC、GPDについて「なんで世界共通でキーボードに全角半角キーがついてるの?」⁠なんで土壇場でCPUが変わったの?」といった謎を愉快に語っていました。

「それここで言っていい奴ですか?」⁠大丈夫、しゃべっていい奴だけ言ってるから」などという会話が飛び出す一幕も。
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おわりに

最後になりましたが、今回も会場を提供してくださっているグリー株式会社さんをはじめ、景品を提供してくださった技術評論社さん、日経Linuxさん、そしてイベントを支えてくださった多くの方にお礼を申し上げます。

次回のオフラインミーティングは、Ubuntu 19.04のリリース後に開催する予定です。今回参加できなかった方をはじめ、レポートを読んで「おもしろそう」と感じた方がいましたら、ぜひ次回のイベントに遊びに来てください。

会場からの一コマ。それでは、次回はUbuntu 19.04リリースパーティでお会いしましょう!
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