Ubuntu Weekly Recipe

第563回 NVIDIA Jetson Nano Developer KitにUbuntuをインストールしよう!

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ログイン画面での注意事項

最初にログインするときは注意が必要です。そのままだとUbuntu 18.04 LTSであるにも関わらずデスクトップ環境としてのUnity 7が起動します。読者の皆様はご存知の通り,UbuntuはUnityからGNOME Shellへ移行しました

図6 わかる人にはこれだけでわかる懐かしいUnityのUI

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図7 Tegraのドライバーはインストールされているので3Dアクセラレーションは動く

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どうやらJetson Nanoのイメージは,わざわざUnityをインストールした状態で提供しているようです。しかも本来であればUnityセッションよりも(GNOME Shellベースの)Ubuntuセッションのほうが選択されるにも関わらず,意図的にUnityセッションが優先されるように調整しています。

Unity 7はコミュニティでの開発は継続しているため,このままUnityを使い続けてもかまいません。ただ,Ubuntu公式としてはGNOME Shellに移行しているので,Ubuntuセッションを選択したいところです。Ubuntuセッションでログインするには,ログイン時にパスワード入力画面の右下にある歯車アイコンから「Unity」ではなく「Ubuntu」を選択してください。

図8 Ubuntuセッションでログインした場合

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これでGNOME Shell版の新しいUbuntuのUIになりました※5⁠。ログイン時のセッションは,前回のセッションが流用されます。Unityに戻したい場合は,一度ログアウトした上でパスワード入力時に歯車アイコンから設定し直してください。

※5
NVIDIAのイメージは,わざわざUbuntu 18.04 LTSのイメージにUnity関連パッケージをインストールしているだけでなく,⁠初回ログイン時に選ばれるセッションがUnityセッションになる」ように調整してあります。過去のTegra向けイメージのUIを踏襲しているだけなのかもしれませんが,何かのツールがUnityに依存している可能性も否めません。もしUbuntuセッションでうまく動かないものがあれば,とりあえずUnityセッションに切り替えてみてもいいでしょう。

日本語環境の構築

NVIDIAのイメージは日本語関連パッケージがインストールされていません。日本語UIや日本語入力が必要な場合は,日本語関連のパッケージをインストールする必要があります。

まずデスクトップ左にあるLauncherから歯車アイコンのシステム設定を起動します。起動した画面の左端から「Region & Language」を選択してください。画面に表示される「Manage installed language」をクリックすると,パッケージのインストール確認ダイアログが表示されます。パッケージのインストールを開始した上で,システム管理者のパスワードを入力してください。

インストールが完了したら,一度ログアウトしてから再度ログインし直します。これで日本語入力が可能になっているはずです。Superキーからgeditを起動した上で,最初に「Super + Space」を入力して入力ソースを「日本語キーボード」から「Mozc」に変更しておきます。おそらく右上のアイコンが「JA」から「A▼」もしくは「あ▼」になることでしょう。あとは「半角/全角」キーで日本語入力のオンオフができるはずです。

入力ソースの切換が面倒な場合はシステム設定の「地域と言語」にある「入力ソース」「日本語(Mozc⁠⁠」だけにしておくと良いでしょう。

日本語環境の構築と合わせてパッケージの更新もしておくと良いかもしれません。⁠Superキー」を押して表示されるアクティビティ画面から,⁠update」と入力すると表示される「ソフトウェアの更新」を起動します。あとは画面の指示に従って更新してください。

すべての設定が完了したら,一度再起動しておきましょう。また,この状態のSDカードのバックアップをとっておくと,何かあったときのリカバリーが楽になります。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。