Ubuntu Weekly Recipe

第588回 TimeShiftでUbuntuをホットバックアップする 2019年版

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バックアップするもの/しないもの

前項では軽く流しましたが,何をどのようにバックアップするのかは悩ましいです。例えば仮想マシンのディスクイメージがたくさんある場合は,TimeShiftと相性が悪い※2ので,別の方法でバックアップを取るのがいいでしょう。

※2
仮想マシンのディスクイメージは起動するだけでも変更されてしまいます。そのため,スナップショットのように複数個のバックアップを持つと,そのたびにコピーされてそれだけでもかなりの大きなサイズになり,バックアップ時間もバックアップのストレージも圧迫することになります。別のドライブにrsyncでバックアップを実行するのがいいでしょう。

ここでは,ホームフォルダーをどのぐらいリストアする機会があるのかを考えてバックアップするかどうかを決めるといいでしょう※3⁠。そして,そのデータがどのくらい大切なのか,ダウンタイムをどのくらい許容できるのか,バックアップ先のストレージの容量はどのくらいかなどを総合的に勘案し,決定してください。

※3
そのような場合は,UbuntuにあらかじめインストールされているDéjà Dupを使用したほうがいいですが,リストアするのは面倒になります。とはいえバックアップはいくつあっても困らないので,TimeShiftとDéjà Dupを併用するのも一つの手ですが,その分バックアップに必要な容量は増加します。

バックアップの実行

ウィザードの「Finish」をクリックすると,メインウィンドウが起動します図7⁠。上部にアイコンが6+2個あり,うち一番左側クリックするとバックアップ(スナップショットの作成)を実行します。

バックアップが完了すると下のリストに表示されますが図8⁠,⁠Tags」「O」となります。これはオンデマンドの意味だと思われますが,任意で作成したものとなり原則としては自動削除の対象にはなりません。⁠Comments」にはコメントを入れることができるので,必要な場合はわかりやすくするために記述しておくといいでしょう。

図7 TimeShiftのメインウィンドウ

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図8 スナップショットを作成したところ

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各種機能

バックアップの作成以外の機能として,次項で詳しく解説する「Restore⁠⁠,選択したスナップショットを削除する「Delete⁠⁠,ファイルマネージャー※4が起動してスナップショットを確認する「Browse⁠⁠,設定を行う「Settings⁠⁠,初回起動時に表示されるウィザードを再び表示する「Wizard」があります。

※4
Ubuntuでは「ファイル」⁠Nautilus)が起動します。

「Settings」「Wizard」では設定する項目は同じです。それが順番に表示されるか,必要なところだけ設定するかの違いです図9⁠。

図9 メインウィンドウの「Settings」をクリックしたところ

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画面右端には寄付情報を表示する「Donate」と,ログとTimeShiftの情報を表示する「Menu」もあります。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese TeamとLibreOffice日本語チームのメンバー。LibreOffice,VirtualBox,Joplin,Budgieデスクトップなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。