Ubuntu Weekly Recipe

第612回 LibreOffice 6.4をインストールする

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Flatpak

第513回でも取り上げましたが,情報が古いのであらためてお知らせします。

Flatpakは,役割としてはSnapと似ていますがデスクトップアプリケーションに特化しているのが大きな違いです。もちろんLibreOfficeのパッケージも提供されており,実は筆者がメインで使用しているのもこれだったりします。

Snapパッケージと違ってそもそもリビジョン管理の仕組みがなく,また新バージョンがリリースされたら同様に即座にリリースされるため,不具合が比較的多い初期バージョンを使用せざるを得ないのは注意点です。

インストール方法は18.04 LTSと19.10以降で違います。

18.04 LTSではまず最初に,次のコマンドを実行してください。19.10以降では不要です。

$ sudo add-apt-repository ppa:alexlarsson/flatpak

あとは共通で次のコマンドを実行後,再起動してください。

$ sudo apt purge libreoffice-*
$ sudo apt install flatpak gnome-software-plugin-flatpak
$ flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

3行目のコマンドはFlatpakのリポジトリであるFlathubを追加するという意味です。

LibreOfficeのパッケージをコマンドラインからインストールする場合は,次のコマンドを実行してください。

$ flatpak install flathub org.libreoffice.LibreOffice

ほかのFlatpakパッケージを探す場合はもちろんUbuntuソフトウェアを使用してもいいのですが,FlathubのWebサイトで検索するという手もあります。

またUbuntu 18.04 LTSでは日本語の入力に難があるため,筆者が提供しているPPAを追加し,IBusをアップデートするといいでしょう。コマンドは次のとおりです。

$ sudo add-apt-repository ppa:ikuya-fruitsbasket/ibus
$ sudo apt upgrade

アップデート後,再起動してください。

AppImage

AppImageは以前と何ら変わりません。第507回で紹介しているとおり公式ビルドを再パッケージしているので,補助的な使い方をするといいでしょう。例えばSnapやFlatpakを使用していて新バージョンに上がったものの,不都合があるので一時的に古いバージョンを使用したい場合はAppImage版を使用するといいでしょう。また,何らかの理由で複数のバージョンのLibreOfficeを使用しなければいけないような事態に使用するのも便利です。

公式ビルド

公式ビルドも第507回と何ら変わるところはないのですが,同一のバイナリであり,かつメンテナンスが楽なAppImage版を使用するほうがいいように思います。少なくともUbuntuでは,公式ビルドを使用する積極的なメリットを見出すことはできません。何らかの理由でどうしても最速で最新のバージョンを使用する必要がある場合などは考えられますが,そうであれば自分でビルド環境を用意し,ビルドするほうがよっぽど最速で最新のバージョンを使用できます。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese TeamとLibreOffice日本語チームのメンバー。LibreOffice,VirtualBox,Joplin,Budgieデスクトップなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。