ビギナーにオススメの映像大会 「ECHO映像大会2022年 冬」イベントレポート

「ECHO映像大会2022年 冬」とは

ECHO映像大会は、映像クリエイターの発表と交流の場として開催されている映像大会です。春・冬の年2回行われており、冬の大会は誰でも参加することができます(春の大会は映像サークルECHOメンバー限定で開催されています⁠⁠。

今回のECHO映像大会2022年 冬は、冬の大会としては4回目。2022年11月12日の19時より、YouTubeチャンネルサンゼのAfter Effects教室にて生配信されました。現在も、同チャンネルでアーカイブ動画を視聴することができます。本記事では、大会の概要を簡単に紹介します。

「サンゼのAfter Effects教室」にて配信されている、大会のアーカイブ動画。
映像サークルECHOの公式Twitterでは、全90作品のダイジェスト動画も公開されている。

自作の映像を「見てもらう」楽しさ

「ECHO映像大会2022年 冬」には、大きく分けて2つの楽しみ方があります。

1つは、自作の映像を「見てもらう」こと。事前に作品をエントリーしておけば、大会当日の生放送で上映してもらうことができます。

募集部門は3つに分けられている。「映像制作をはじめて半年以内」を称える部門として「ビギナー部門」が設置されており、初心者も気軽に挑戦できる。
図1

作品の上映中は、リアルタイムでコメント欄に感想が寄せられます(画像右上⁠⁠。また、主催者のサンゼさんと、スペシャルゲストのダストマンさんの反応を楽しむことができるのも、大きな魅力のひとつです(画像右下⁠⁠。

「ビギナー部門」に応募された作品を上映している様子。ちなみにこちら、お茶のみさんの「デュクシ」は、記事執筆者のお気に入り作品(とてもかわいい)。
図2

上映終了後には、3つの部門ごとに視聴者からの投票が行われ、見事選ばれた作品には豪華賞品が贈呈されました。さらに審査員賞も多数あり、クオリティだけでなくパッションや発想力で勝負することも可能になっています。

「ECHO映像大会2022年 冬」の賞品(一部)。映像編集者には嬉しいアイテムが勢ぞろいしている。今回の大会で賞品を獲得した作品が気になる方は,ぜひアーカイブ動画でご確認を。
図3

総じて、⁠はじめての作品を誰かに見て欲しい」⁠自信作で入賞を狙いたい」といった、多種多様な目的で参加できるように設計されている大会といえます。終始和やかな雰囲気で進むので、作品の発表に不安やためらいを感じていたビギナーの方にもピッタリでしょう。

他の人の「作品を見る」楽しさ

そして二つ目の楽しみは、他の人の「作品を見る」ことです。作品をエントリーしている人はもちろん、今回は応募締め切りに間に合わなかった人、映像制作をやったことのない人も、楽しく視聴できる大会になっています。

今回の大会には、個性豊かな映像が90作品も集まり、上映時間は投票の集計なども含めると、3時間近くに及びました。以下では、各部門1つずつ、計3作品をご紹介します。

「CM部門」のトップバッター、メロウさんの「100円のコスメでCM作ってみた」。CM部門には、創作意欲を刺激するスタイリッシュな作品も多い。記事執筆者は映像制作者ではないが、「魅せ方」の部分で大変勉強になった。
図4
「自由形部門」には、自由が過ぎる作品が集まる。「ホンキで遊んでいる」のが伝わってくる作品が多く、見ていてとにかく楽しい。やすとみさんの「日本むかしンギュラリティ」に出てくる「解像度の低い鬼」の発想力はズルい。
図5
「ビギナー部門」を震撼させた、あさこさんの「Merry Christmas!!」。3D表現のレベルがあまりに高く、サンゼさん曰く、「中級者以上の方も刺激をもらうきっかけになるのでは?」とのこと。
図6

ただし、映像の魅力はどうしても動画でしか伝わらないもの。少しでも興味を持った方は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。コメント欄で有志の方がタイムスタンプを付けてくださっているので、気になった作品や結果発表の部分に飛んで視聴することも可能です。

おわりに 作品を「見る」から「見てもらう」

以上、ごく簡単に「ECHO映像大会2022年 冬」についてご紹介しました。ECHO映像大会のホームページでは、過去の大会の様子も確認することができます。

実際に大会を視聴すれば、⁠自分もこんな映像を作ってみたい」という気持ちが芽生えるかもしれません。特に「ビギナー部門」の作品の数々には、勇気をもらえるはずです。

かくいう私も、背中を押してもらった一人。今回は「見る」側として執筆しましたが、来年は「見てもらう」側からも大会をレポートできればと思います。⁠映像制作を始めるための目標にする」といった目的でも参加できる「懐の広さ」が、本大会の魅力のひとつだと感じました。

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