イラストレーターイシクラの「ITパスポート合格への道のり」

第9回イシクラ暗号資産について知る

本連載は、イラストレーターイシクラがITパスポートの取得を目指して、独学で勉強する様子を紹介するものです。第9回目は、ITパスポートの過去問題を演習した中で出題された用語、暗号資産、特に仮想通貨について解説します。

暗号資産という言葉、みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。仮想通貨とセットで聞くことも多いですね。代表的なものといえば、ビットコインなんかが有名です。今回はその暗号資産について解説していこうと思います。前回同様、この解説は私個人の理解ですので、もし間違いなどがありましたらご指摘いただけますと助かります!

暗号資産の特徴いろいろ

暗号資産とは、その名の通り資産を暗号化した電子データです。資産というのは、例えば個人情報とかお金とかのことです。これらの情報を暗号化しているから「暗号資産」というわけです。

暗号資産の特徴はなんといっても、現物がないことです。暗号資産は電子データなので、現金のように実際に手に取れる形をしていません。そして、暗号資産の技術を用いて実現しているものの代表例として、仮想通貨があります。通貨も資産ですもんね。

仮想通貨は、取引を行う場合銀行などの機関を介さず、個人同士インターネット上で取引ができることも特徴の1つです。通常インターネット上で取引する場合、金融機関を介さなければならないところ、仮想通貨だとそのような必要はないということですね。

仮想通貨は、利用者の需要と供給によって価値が変わります。価格変動が起きやすく、またその変動比率も大きいことが多いです。需要が多ければ価値は高くなるし、需要が少なければ価値は低くなります。つまり需要が極端に減った場合、仮想通貨の価値が0円に等しくなることもあり得てしまうわけです。

この仮想通貨は、ドルや円といった法定通貨に換金が可能です。

仮想通貨の使い道

さて、このような特徴がある仮想通貨ですが、一体どんな風に利用できるのでしょうか。1つはインターネット上での送金や支払いなどです。また、価格変動が大きいので投資目的で仮想通貨を利用する人も多いようです。

ほかにも、ショッピングの決済としての利用や、ほかの仮想通貨と交換するなどが使い道としてあげられます。

ブロックチェーンで改ざんを防ぐ

暗号資産は電子データだということを、冒頭で述べました。そのため、データが書き換えられてしまうと、今持っている暗号資産が別の人のものになってしまうのでは!?という恐れがあります。しかし!このような事態を防ぐために、⁠ブロックチェーン」という仕組みを用いて、暗号資産はやり取りされているのです。

ブロックチェーンとは、ブロックと呼ばれる単位でデータを保管し、そのブロックをチェーンのように繋いでデータを管理する技術のことです。

ブロックの中には「ハッシュ値」と呼ばれるデータが必ず含まれています。このハッシュ値は、前のデータをもとに作られているため、ある時点でデータを書き換えてしまうと、それ以降のハッシュ値もすべて異なるものとなってしまいます。そのため、1つのブロックを書き換えたら、それ以降のブロックのハッシュ値も変更しなければならなくなるのです。が、それはとても困難なのでデータの書き換えを行うことはほぼ不可能と言われています。

また、ブロックチェーンは複数のコンピュータで管理しています。そのため、一部のコンピュータがダウンしてしまっても、その他大勢のコンピュータが稼働しているので、問題なく取引を続けることができるのです。そして、複数のコンピュータが同一のデータを持っていることで、改ざんが行われても「あのデータだけほかのデータと違うぞ!」と改ざんをすぐ検知することもできます。みんなで見張っているようなイメージですかね。

以上の説明が、暗号資産です。暗号資産って、耳にするようになったのはほんと最近のような気がするのですが、そんな用語もIT パスポートで出題されるとは驚きです。

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