まるごと図解シリーズ最新 XMLがわかる

[表紙]最新 XMLがわかる

紙版発売

A5判/272ページ

定価2,178円(本体1,980円+税10%)

ISBN 4-7741-1065-5

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書籍の概要

この本の概要

人とアプリケーションの両方が理解し処理できる汎用のデータ記述言語XML(eXtensible Markup Language)は,次世代のインターネット標準フォーマットとして最も注目を浴びています。本書はXMLをわかりやすく解説した入門書です。

こんな方におすすめ

  • 仕事でXMLを使おうとしている方
  • XMLとは何か知りたい方

目次

1章 XML入門

  • 1・1 はじまりは,SGML
    • ・互換性がなく相互利用が難しい電子文書
    • ・世界共通の文書記述形式,SGMLの登場
  • 1・2 HTMLの爆発的な広がり
    • ・HTMLならすべてのブラウザで同じように表示できる
    • ・HTMLは,まず「データありき」
    • ・インターネットが巨大な情報ネットワークに
  • 1・3 そしてXML
    • ・HTMLの限界
    • ・SGMLとHTMLの融合で生まれたXML
  • 1・4 HTMLは情報の表示方法を指定する
    • ・情報には内容や目的にあった入れ物が必要
    • ・HTMLはタグで情報の表示方法を表現する
    • ・タグはブラウザの表示を制御する
  • 1・5 XMLの特徴〜情報の内容を表現できる
    • ・XMLではタグで意味内容を表現できる
    • ・HTMLでは内容検索ができない
  • 1・6 XMLの特徴〜独自の処理を行うことができる
    • ・ブラウザ内で処理を行い,それをもとにHTMLを作成できる
  • 1・7 XMLの特徴〜自在にタグや相互関係を決めることができる
    • ・HTMLはレディーメード,XMLはオーダーメード
    • ・データ構造を定義するためのDTD
  • コラム XHTMLのもたらすもの

2章 XMLの活用を探る

  • 2・1 XMLで情報の流れが変わる
    • ・収集された情報は,一度使ったら使い捨て状態
    • ・共通フォーマットで記述すれば,相互利用が可能になる
  • 2・2 XMLで情報検索・収拾の形が変わる
    • ・キーワード検索は絞り込みに時間がかかる
    • ・ショッピングモールではモール内の情報しか参照できない
    • ・販売情報を共通のXMLで表現できれば,Webが巨大なネットワークになる
    • ・XMLがなら複数サイトから同じ基準で情報をピックアップできる
    • ・XML用の検索言語も
  • 2・3 XMLはWebを利用したB to Bを実現する
    • ・XMLならWebでB to Bが可能に
    • ・試行プロジェクトも始まっている
  • 2・4 XMLでWeb上のデータとコンピュータが連携する
    • ・XMLではビジネスの基幹情報を簡単に表現できる
    • ・Web間でのコンピュータ連携を可能にするDOM
  • 2・5 プラットフォームやアプリケーションに依存しないデータ交換を実現
    • ・パーサーを介してWebとアプリケーション間で情報をやりとりする
    • ・プラットフォームやアプリケーションに依存しないデータ交換が可能に
  • 2・6 XMLで各種システムのビジネス連携が可能に
    • ・データ交換だけでなくさまざまな応用が可能
    • ・XMLが異種のアプリケーションを結びつける
  • 2・7 ビジネス活動とXML
    • ・部分最適から全体最適へ
    • ・情報システムや通信システムに求められるもの
  • コラム XMLの応用仕様をめぐる動き

3章 XML文書の構成と文法概要

  • 3・1 XML文書の構成はどうなっているか
    • ・XML宣言
    • ・XMLデータ
    • ・DTD
  • 3・2 整形式XMLと検証済みXML
    • ・整形式XML文書
    • ・検証済みXML文書
  • 3・3 XML文書を表示して,検証するには
    • ・XML文書を処理するのにXMLパーサーが必要
    • ・XML文書を表示するためにはスタイル言語が必要
    • ・ブラウザでXML文書を表示確認
  • 3・4 XML宣言
    • ・XMLバージョン
    • ・文字コード
  • 3・5 要素の記述方法
    • ・XMLの基本単位,要素
    • ・開始タグと終了タグは必ず対になっていること
  • 3・6 ルート要素
    • ・ルート要素は1文書にひとつだけ
  • 3・7 階層構造の記述
    • ・兄弟関係の記述
    • ・親子関係の記述
  • 3・8 属性
    • ・属性と属性値
    • ・ひとつのタグ内に同じ属性名を何度も使ってはいけない
  • 3・9 空要素
    • ・空要素
  • 3・10 エンティティ参照
    • ・要素内で<や>を文字として使うと,エラーが起きる
    • ・エンティティ参照
  • 3・11 文字参照
    • ・文字参照
    • ・文字参照の書き方
  • 3・12 コメント
    • ・コメントの記述方法
    • ・コメントのいろいろな使い方
  • 3・13 XML文書を作ってみよう〜その1 要素の抜き出しと構造化
    • ・サンプル記事
    • ・要素の抜き出し
    • ・ツリー図の作成
  • 3・14 XML文書を作ってみよう〜その2 XML化と表示確認
    • ・XML化作業
    • ・IE5.0での確認
  • コラム URIとURL

4章 DTDの書き方入門

  • 4・1 XMLで情報を階層化する
    • ・情報をブロック分割し,関連情報ごとに分類
    • ・XML文書ではタグで関連情報をグループ化
    • ・データを表すタグとグループ化のためのタグ
  • 4・2 DTDはXML文書の設計図である
    • ・DTDとは
    • ・DTDで宣言するもの
    • ・DTDが必要なわけ
  • 4・3 内部DTDと外部DTD
    • ・内部DTD
    • ・外部DTD
    • ・外部DTDを使用するかどうかの指定
  • 4・4 簡単なDTD
  • 4・5 文書型宣言
    • ・DTDとルート要素の指定
  • 4・6 要素型宣言の基本
    • ・要素を宣言する
    • ・内容モデル
    • ・文字データを持つ要素の宣言
  • 4・7 要素型宣言の詳細
    • ・要素の繰り返し
    • ・空要素の定義
    • ・任意の要素を子要素にする
  • 4・8 属性リストの宣言
    • ・属性を設定する
    • ・属性を宣言する
    • ・属性のデータ型
    • ・省略指定
    • ・暗黙値
    • ・複数の属性指定
  • 4・9 条件付セクションとCDATAセクション
    • ・DTDの一部を切り替えて使用
    • ・CDATAセクション
  • 4・10 エンティティの利用
    • ・エンティティとは
    • ・文字列の置き換え
    • ・DTD内での定義内容の置き換え
    • ・外部ファイルを参照してXML文書に読み込む
  • 4・11 解析対象外エンティティと記法宣言
    • ・XMLが直接扱えないデータを扱う
  • 4・12 処理命令
  • 4・13 名前空間
    • ・DTDが異なれば同じ要素名でも意味や用途が異なる
    • ・重複する名前を利用環境で区別する
  • 4・14 名前空間の指定方法
    • ・名前空間の記述
    • ・限定名前空間
    • ・部分的なデフォルト名前空間
    • ・属性の名前空間
  • コラム XMLスキーマ

5章 XMLとアプリケーションの連携〜DOM

  • 5・1 XMLとアプリケーションでデータを相互利用する
    • ・XMLデータをアプリケーションで利用できるようにする
    • ・既存のアプリケーションがそのまま活きる
  • 5・2 XMLとパーサーでアプリケーションの連携が実現する
    • ・サーバーサイドの利用
    • ・クライアントサイドの利用
  • 5・3 ツリー構造で表されるDOM
    • ・目的のデータを探すには,順にたどっていかなければならない
    • ・XMLデータをコンピュータの扱いやすい形に変形
    • ・XMLデータからツリー構造データをメモリ上に作成
    • ・DOMへのアクセス方法
    • ・DOMは作成・変更が可能
  • コラム SAX

6章 XMLを表示する

  • 6・1 XMLとCSS
    • ・CSSとXSLの違い
    • ・CSSを用いてXML文書を表示する
  • 6・2 XSLで何ができるか
    • ・XSLは表示+アプリケーション処理
    • ・XSLの仕様はどこにあるか
  • 6・3 W3CのXSL規格
    • ・XSLTとXSLの切り分け
    • ・XSLTとXSL
  • 6・4 IE5.0のXSLモデル
    • ・IE5.0でのXSL
    • ・サンプルXML文書
  • 6・5 スタイルシートの参照とスタイルシート指定
    • ・XML文書からのスタイルシート参照
    • ・スタイルシート指定
  • 6・6 テンプレート指定
    • ・テンプレート指定
    • ・すべての要素を取り出す指定
    • ・特定の要素だけを取り出す指定
  • 6・7 パターン
    • ・パターンとパターンマッチング
    • ・パターンで使う特殊記号
    • ・繰り返し指定
  • 6・8 より高度な条件指定
    • ・より高度なパターン
    • ・複雑な条件式の利用
    • ・パターン指定の演算子
  • 6・9 基本XMLの要素
    • ・テンプレート
    • ・繰り返しと条件分岐
    • ・スクリプトの指定
    • ・ブラウザ以外への出力,その他

7章 リンクとポインタ

  • 7・1 HTMLでのリンク
    • ・HTMLでのリンク
    • ・別のファイルや場所にリンクする
    • ・ファイルの特定の場所にリンクする
  • 7・2 XLinkのリンク形式
    • ・2種類のリンク形式
    • ・単純リンク
    • ・拡張リンク
    • ・XMLのアンカー指定
    • ・リンク情報を別ファイルに指定できる
    • ・リンク情報に説明を付加できる
    • ・リンク動作が複数ある
  • 7・3 単純リンクの指定
    • ・名前空間の指定
    • ・リンクの種類
    • ・リンク先
    • ・リンクの説明
    • ・リンクの役割
    • ・リンク先の内容の表示方法
    • ・リンクの起動タイミング
  • 7・4 拡張リンクの指定
    • ・拡張リンクの定義
    • ・リンク先に識別名を付ける
    • ・リンクに起点と終点を指定する
  • 7・5 XPointer
    • ・アンカー指定による固定的なリンク
    • ・XPointerでは多彩な条件でリンク位置が指定できる
    • ・XPointerではリンクの対象領域が指定できる
  • 7・6 XPointerでのリンク位置指定
    • ・リンク位置指定の基本
  • 7・7 絶対位置の指定
    • ・基準位置の指定
  • 7・8 相対位置の指定
    • ・相対位置指定での書式
    • ・相対位置指定キーワード
    • ・位置指定
    • ・要素指定
    • ・属性名と属性値指定
  • 7・9 文字指定と範囲指定
    • ・文字列パターンの指定
    • ・範囲の指定
  • コラム メタデータ

8章 XMLのアプリケーション

  • 8・1 DTD共通化の意味するもの
    • ・XMLの応用と深い関わりがあるDTD
    • ・DTDの共通化はグローバルなビジネスにつながる
  • 8・2 共通DTDの現状
    • ・さまざまな分野で検討されている共通DTD
    • ・世界は標準化に向かっている
    • ・ローカルDTD
  • 8・3 特定目的のXML〜その1 SMIL
    • ・Web上でビデオや画像などを同期をとりながら再生
  • 8・4 特定目的のXML〜その2 MathML
    • ・数式を表現する
  • 8・5 XMLをHTMLに埋め込んで活用する
    • ・他の情報形式とXMLの共存
    • ・XMLをメタデータとして挿入する
    • ・パッケージングとしてのXML
  • 8・6 XMLでのシステム構成
    • ・クライアント側のアプリケーション
    • ・サーバー側のアプリケーション
  • 8・7 サーバーサイドアプリケーション
    • ・サーバーサイドのアプリケーション開発
    • ・XMLを利用するWebサーバーの構成
  • 8・8 クライアントサイドアプリケーション
    • ・ブラウザ
    • ・プログラミング言語で開発するクライアントアプリケーション
    • ・より進んだクライアントアプリケーションの構成

9章 XMLシステム構築ツール

  • 9・1 XML表示ツール
    • ・マイクロソフト社の「IE5.0」
    • ・ネットスケープコミュニケーション社の「Netscape6」
    • ・富士通研究所のXMLブラウザ「HyBrick v0.8」
    • ・アプリックス社の組み込み用XMLブラウザ
  • 9・2 文書管理関連のXMLツール
    • ・XML文書作成から組み版まで
    • ・RTF形式やSGML文書をXML文書へ変換
    • ・XMLを利用した情報管理
    • ・ワープロ,オフィスソフトなどもXMLに対応
  • 9・3 アプリケーション開発ツール
    • ・XML対応ツールにはどんなものがあるか
    • ・スクリプト言語
    • ・プログラミング言語
    • ・ラッピングツール
  • 9・4 データベース関連ツール
    • ・XML対応データベース
    • ・マッピングツール
  • 9・5 アプリケーション連携ツール
    • ・アプリケーション連携にも役立つマッピングツール
    • ・一対一の連携から多対多の連携へ
  • 9・6 XMLアプリケーション構築ツール
    • ・XML応用のための機能を多数搭載
  • 9・7 その他のツール
    • ・DTDやスキーマの設計ツール
    • ・XML入力・編集ツール
    • ・フォームツール

10章 XMLの応用展開〜文書管理システム

  • 10・1 XMLは作成・管理がしやすい
    • ・文書作成が容易
    • ・管理,検索,保存がしやすい
  • 10・2 XMLはさまざまな形へ変換しやすい
    • ・タグで切り出されたデータを変換
    • ・Perlを使った文書管理
    • ・Perlでの処理のポイント
    • ・DOMを使ったタグの切り出し
  • 10・3 Web作成にXMLを活用する
    • ・1076校が参加する学校ネット
    • ・まいうぃるのシステム概要
  • 10・4 ニュースコンテンツをXMLフォーマットで
    • ・ニュース配信情報の標準化
    • ・SGMLフォーマットからXMLフォーマットへ
    • ・ニュース記述のためのオープンフォーマット,NewsML
  • 10・5 学習教材をXMLを利用して保存
    • ・AOYAMA Cyber Campus(ACC)プロジェクト
    • ・プロジェクトの概要
    • ・XMLデータの流れ
  • 10・6 デジタル放送コンテンツの作成
    • ・XHTMLがベースになったBML
    • ・BMLオーサリングから放送までの流れ

11章 XMLの応用展開〜EC&B to B

  • 11・1 XMLで複数のWebサイトが連携する
    • ・現在のWebでは提供された情報を表示するだけ
    • ・複数のWebサイトから,利用者の望む形での情報入手が可能に
    • ・収集した情報を,必要な場所へ自動的にメール送信
    • ・利用者の望む形での検索が可能に
  • 11・2 ビジネスプロセスでの連携
    • ・仲介者的なWebサービス
  • 11・3 情報システムとWebの統合
    • ・システムごとに同じ書類を何度も入力しなおすという現状
    • ・バックエンドとWebでダイレクト処理を実現
  • 11・4 ビジネスオートメーション
    • ・XMLを利用した複数システム間でのデータ共有
  • 11・5 企業間EC実現のモデルmySAP.comとDell
    • ・SAP社のアプローチ
    • ・Dell社のコーポレーション
  • 11・6 製造業でのXML活用モデル
    • ・製造会社とサブライアの関係
    • ・リアルタイム資材手配
    • ・サプライ間合せ,回答
    • ・ブラウザのビジネス活用
    • ・ビジネスプロセスでの連携

索引