まるごと図解シリーズ最新 Webサービスがわかる

[表紙]最新 Webサービスがわかる

紙版発売

A5判/304ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 4-7741-1476-6

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書籍の概要

この本の概要

本書は,次世代のインターネットアプリケーションのあり方として最も注目されているWebサービスについて,最新導入事例をまじえてわかりやすく解説するものです。Webサービスを利用し,企業は業務の効率化とコアビジネスの強化を図ることができます。

こんな方におすすめ

  • 自社でWebサービスを行おうと考えている方
  • Webアプリケーション開発者の方

目次

1 章 Webサービスがビジネスモデルを変える

  • 1-1. インターネットでビジネスが変わった!
    • ●標準化により,インターネットのビジネス利用が進む
    • ●広報・販売支援から電子商取引へ
    • ●企業間電子商取引の将来性
  • 1-2. EDIからWeb-EDIへ
    • ●EDI(Electronic Data Interchange)
    • ●インターネットの普及によるWeb-EDIの登場
  • 1-3. XMLでWeb-EDIの限界を超える
    • ●XMLとXML-EDI
    • ●ebXMLで世界規模の電子商取引市場を実現
  • 1-4. eプロキュアメントとeマーケットプレイス
    • ●買い手主導のeプロキュアメント
    • ●売り手も買い手も公平なeマーケットプレイスだが...
  • 1-5 Webサービスの誕生
    • ●標準化団体「UDDIプロジェクト」の発足
    • ●人間世界のビジネス連携をコンピュータシステムで実現
  • 1-6. 動的ビジネスモデルの可能性を探る
    • ●Webサービスの特性
    • ●Webサービスでビジネスプロセスを自動化
    • ●必要に応じてWebサービスで自動化
    • ●間接材のスポット取引には向くが,直接材の定常取引には向かない
  • 1-7. 動的ビジネスモデルの実現に必要なこと
    • ●既存のシステム基盤の拡張
    • ●ビジネスプロセスの標準化
    • ●収益モデルの確立
    • ●eビジネスはビジネスの手段であって,目的ではない

2 章 Webサービスが拓く新しいビジネスの世界

  • 2-1. Webサービスに必要な3つの役割を知る
    • ●仮想書店の例に見るWebサービスでの処理の流れ
    • ●サービスレジストリがサービスを仲介する
    • ●Webサービスに必要な3つの役割
    • ●Webサービスは新たなビジネスチャンスをもたらす
  • 2-2. Webサービスを実現する3つの技術
    • ●Webサービスのメッセージ形式 〜SOAP
    • ●Webサービスの記述形式 〜WSDL
    • ●サービスレジストリのインターフェイス 〜UDDI
  • 2-3. Webサービス基本技術の特徴
    • ●Webサービスは「標準」技術
    • ●インターネットのインフラと相性がよい
    • ●プラットフォームや開発言語に依存しない相互運用性
  • 2-4. BtoBからBtoBtoCへ
    • ●静的な情報発信から動的なサービス連携へ
    • ●Webサービスを組み合わせれば,消費者に多彩なサービスを提供できる
  • 2-5. WebサービスでのBtoBtoC
    • ●ビジネスでの役割分担が明確に
    • ●標準技術だからいつでも誰とでも接続できる
    • ●オークションサイト
    • ●旅行サイト
    • ●住所変更など
  • 2-6. Webサービスを利用したBtoBtoCの課題
    • ●データフォーマットの標準化と利用の促進
    • ●セキュリティに関する問題
  • 2-7. WebサービスでのBtoB
    • ●BtoBモデルの基本形
    • ●Webサービスを利用したBtoBの流れ
  • 2-8. パブリックUDDIとプライベートUDDI
    • ●パブリックUDDI
    • ●プライベートUDDI
  • 2-9. Webサービスを使ったビジネスの形
    • ●Javaなどのプログラムと組み合わせた動的サービスが可能に
    • ●基幹システムや他システムとの連携
  • 2-10. Webサービスを利用したBtoBの課題
    • ●ワークフロー記述の標準化
    • ●メッセージの到達確認
  • 2-11. もうひとつのビジネスモデル ピアツーピア
    • ●ピアツーピアとは
    • ●ピアツーピアとWebサービスは相性がよい
  • 2-12. ピアツーピアにおけるビジネスモデル
    • ●携帯電話ビジネスの広がりは,手軽さと利便性,即時性がポイント
    • ●携帯電話を利用したWebサービス
    • ●カーナビ(GPS)によるWebサービス
    • ●KIOSK端末を利用したWebサービス例
  • 2-13. 新しいビジネスモデルへ向かって
    • ●複数のサービスを組み合わせる
    • ●企業サービスのダイナミックバインディング
    • ●新規参入も,より容易に。アイデア勝負!
    • ●ワークフローとしてのWebサービス

3 章 Webサービスを支える技術(1)〜XML,SOAP

  • 3-1. HTMLからXMLへ
    • ●文書の構造を表現するHTML
    • ●データ入力を受け付ける機能もある
    • ●HTML文書の例
    • ●コンピュータ同士の対話にはHTMLでは不十分
    • ●XMLの登場
  • 3-2. XMLの特徴を知る
    • ●XMLはタグを自由に定義できる
    • ●スキーマで,タグの種類や出現順などを定義
    • ●データ構造は木構造
    • ●XMLでは終了タグは省略できない
    • ●曖昧さを取り除いて相互接続性を高める
    • ●WebサービスでXMLを使う理由を考える
    • ●要素が追加されても,XMLなら大丈夫
  • 3-3. XMLスキーマと名前空間
    • ●XMLのスキーマを定義するための言語,XMLスキーマ
    • ●XML名前空間で名前の衝突を避ける
  • 3-4. 花の宅配サービスをWebサービスで実現する 92
    • ●花の宅配サービス
    • ●Webサービス技術との対応
  • 3-5. SOAP
    • ●封筒構造の必要性
  • 3-6. SOAPでは,通信プロトコルを規定しない
    • ●利用通信プロトコルは,アプリケーション次第
    • ●中間サーバー(配信サーバー)がメッセージを処理
  • 3-7. SOAP文書の構造
    • ●封筒構造を表す要素
    • ●名前空間
    • ●スキーマ
  • 3-8. エラーが起こった場合の処理
  • 3-9. SOAPによる遠隔手続呼び出し
    • ●離れたコンピュータ上にある手続きを呼び出す
    • ●ばらばらな場所にある変数を一列に並べ替える 〜データの直列化
    • ●SOAPエンコーディングの実際
    • ●SOAPのRPCは何がよいのか?
    • ●緩やかな結合
    • COLUMN 分散オブジェクト
  • 3-10. SOAPの拡張仕様
    • ●セキュリティ拡張(SOAP Security Extension)
    • ●ファイル添付機能の拡張(SOAP Attachement)
  • 3-11. SOAPとHTTP

4 章 Webサービスを支える技術(2) 〜WSDL,UDDI,その他

  • 4-1. WSDL
    • ●アプリケーション呼び出しには,曖昧さのない情報が必要
    • ●WSDLは,アプリケーション呼び出しのための詳細情報
    • ●WSDLが記述する部分
  • 4-2. WSDL文書の構造
    • ●WSDLの例
  • 4-3. WSDLの特徴と限界
    • ●インターフェイスと実装の分離
    • ●データ型は記述できるが,意味は記述できない
  • 4-4. UDDI
    • ●コンピュータのための検索サイトが必要
    • ●UDDIに情報を登録し,Webサービスを検索可能に
    • ●uddi.org
    • ●UDDIレジストリ
  • 4-5. UDDIレジストリのデータ構造
    • ●Webサービスの電話帳,UDDIレジストリ
    • ●businessEntity(ビジネス情報,企業情報)
    • ●businessService(サービス情報)
    • ●bindingTemplate(接続情報)
    • ●tModel(接続に関する技術情報,技術モデル)
  • 4-6. UDDIレジストリへのアクセス方法
    • ●UDDIプログラマーAPI
    • ●照会API
    • ●発行API
  • 4-7. Webサービスのワークフロー
    • ●WSFL
    • ●XLANG
  • 4-8. HTTPR
    • ●HTTPの問題点
    • ●信頼できるメッセージ送受信
    • ●HTTPRメッセージの例
  • 4-9. XMLベースの電子商取引規約
    • ●RosettaNet
    • ●ebXML

5 章 Webサービス開発とは

  • 5-1. Webサービスアプリケーションが行うこと
    • ●サービスプロバイダは,Webサービスを登録,公開する
    • ●tModel(技術モデル)の登録
    • ●ビジネス情報(businessEntity)の登録
    • ●サービス(businessService)の実装と登録
    • ●接続情報(bindingTemplate)の登録
    • ●サービスリクエスタは,サービスを探し,接続する
    • ●UDDIレジストリは,付加価値の提供も
  • 5-2. Webサービスアプリケーションの構築モデル
    • ●ボトムアップ型開発
    • ●トップダウン型開発
    • ●静的バインディング 〜サービスの接続先はひとつ
    • ●動的バインディング 〜構築時ダイナミックバインディング
    • ●完全な動的バインディング 〜実行時ダイナミックバインディング
  • 5-3. Webサービス開発のためのソフトウェア
  • 5-4. ApacheSOAP
    • ●JavaでSOAPを扱うためのライブラリ
    • ●ApacheSOAPライブラリの提供する機能
    • ●ApacheSOAPの利用に必要なAPI
  • 5-5. ApacheSOAPでSOAP-RPCを公開
    • ●Webサービスを提供するBeanを登録
    • ●管理画面による登録
    • ●デプロイメントディスクリプタによる登録
    • ●RPCクライアントの作成
  • 5-6. UDDI4J
    • ●UDDI4Jが提供するクラス
    • ●UDDIProxyクラスでUDDIと通信
    • ●UDDIレジストリ検索のステップ
  • 5-7. WSDL Toolkit
  • 5-8. Web Services Toolkit
  • 5-9. UDDI Registory
    • ●プライベートUDDIの利用形態
  • 5-10. その他のAPI
  • 5-11. Webサービス開発のための各種製品
  • 5-12. Webサービス開発手順

6 章 サンプルで学ぶWebサービス開発

  • 6-1. 開発環境
  • 6-2. サービスを作成/SOAPで通信する
  • 6-3. WSDLを利用してプロキシを作成(静的バインディング)
  • 6-4. WSDLを利用してプロキシを作成(ダイナミックバインディング)
  • 6-5. UDDIでサービスを検索・利用する(静的バインディング)
  • 6-6. UDDIからダイナミックバインディング

7 章 Webサービス活用事例

  • 7-1. KDDI PayCounter
    • ●プリペイドカードにEC決済機能を追加
    • ●メッセージ定義はSOAPで
    • ●インターフェイスはWSDLで
  • 7-2. ヤマトシステム開発 Web-JOINTS
    • ●ロジスティクスとWeb技術の融合
    • ●企業間コラボレーションを促進させるしくみ
  • 7-3. Storebrand社
    • ●個人年金の条件変更
    • ●手作業からシステム連携へ
    • ●SOAP+XMLでさまざまな企業とのデータ交換が可能に
  • 7-4. Shell社&DTI
    • ●Webサービスによる油田情報の交換
    • ●プライベートUDDIの活用
  • 7-5. 見えてきた課題
    • ●サービスレベルの保証について
    • ●あらゆる環境で同じ結果が得られる
    • ●インターオペラビリティ確保のための考慮点
    • ●ボキャブラリ構築のアプローチ

8 章 Webサービスのセキュリティ

  • 8-1. 信用できるサービスの見つけ方
    • ●信用できる店をどうやって見つけるか
    • ●Webサービスの評価やランキングを提供するサイト
  • 8-2. サービス登録情報を検証するUDDI2.0
    • ●UDDI2.0での検証のしくみ
    • ●サービス検証手順の実際
  • 8-3. Webサービスで想定される脅威
    • ●なりすまし,改ざん,盗聴の脅威
  • 8-4. 公開鍵暗号
    • ●暗号化に使用する鍵と復号に使用する鍵が異なる
    • ●各々が公開鍵・秘密鍵のペアを所持する
  • 8-5. PKI
    • ●持ち主を特定するPKI
    • ●認証局の役割
    • ●国内で運用されている商用の認証局
  • 8-6. SSL
    • ●汎用セキュリティプロトコル,SSL
    • ●HTTPなどで送信されるメッセージのセキュリティを高める
    • ●ハンドシェークプロトコルで身元を認証
    • ●レコードプロトコルでメッセージの改ざんや盗聴を防ぐ
    • ●サービスリクエスタの認証は必須か?
    • ●UDDIレジストリ登録時のセキュリティ
  • 8-7. 電子署名
    • ●メッセージ認証コードでは否認は防止できない
    • ●電子署名で否認を防止
  • 8-8. SOAP電子署名
    • ●XML電子署名とSOAP電子署名
    • ●SOAP電子署名の具体例を見る
  • 8-9. オリックス社の電子署名システム
    • ●既存のシステムを活かして,Webサービス機能を盛り込む
    • ●署名プロキシを置いて,システム変更を最小限に抑える
  • 8-10. 電子署名法
    • ●技術だけでは安全な取引は実現されない
    • ●電子署名に印鑑と同等の効力を持たせる
    • ●特定認証業務
    • ●認証局の認定基準
    • ●Webサービスでの電子署名法の適用
  • 付録-A 各社のWebサービスに対する取り組み
  • 付録-B Webサービス関連リンク集
  • 索引