まるごと図解シリーズ最新 組み込みJavaがわかる

[表紙]最新 組み込みJavaがわかる

紙版発売

A5判/192ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 4-7741-1712-9

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書籍の概要

この本の概要

組み込み分野で広く採用されている「Java」。なぜ,情報家電や携帯電話とJavaは相性がよいのでしょうか? 本書は,その謎を解き明かすために,組み込みシステムの全貌から高速化などのJava技術,ネットワークとの親和性までを,具体的に解説します。

こんな方におすすめ

  • これから組み込みJavaエンジニアを目指す人
  • 組み込みJavaについて興味・疑問を持っている人

目次

1章 組み込みシステムの基礎知識

  • 1-1 組み込みシステムの歩み
    • ●マイコン搭載家電の登場
    • ●日本のお家芸
  • 1-2 「組み込み」とは
    • ●組み込みシステムの定義
    • ●組み込み機器の範囲
  • 1-3 組み込みシステムの特徴
    • ●組み込み機器とパソコンの違い
    • ●ドライバ
    • ●メモリ
    • ●二次記憶
  • 1-4 多種多様な組み込みシステム
    • ●たくさんの種類がある組み込みシステム
    • ●組み込みシステムの規格化
  • 1-5 組み込み向けCPU
    • ●組み込み向けCPUの特徴
    • ●多種多様な組み込み向けCPU
    • ●アプリケーション・プロセッサ
  • 1-6 組み込み向けCPUベンダー
    • ●組み込み向けCPUの顔ぶれ
  • 1-7 組み込みシステム向けOS
    • ●組み込みOSの特徴
    • ●リアルタイムOSの登場
    • ●組み込みシステムで使用されるOSの分類
  • 1-8 リアルタイムOS
    • ●リアルタイムOSとは
    • ●スケジューリング
    • ●リアルタイム性の確保
    • ●タスクの生成
  • 1-9 組み込みOS製品
    • ●リアルタイムOS系
    • ●モバイル向けOS系
    • ●汎用OS系
  • 1-10 組み込みシステムの開発手順
    • ●パソコンOSと組み込みOSとの違い
    • ●リファレンスボード
    • ●クロス開発
    • ●デバッグ
    • ●JTAG
  • 1-11 組み込みアプリケーション
    • ●組み込みアプリケーションとは
    • ●制約の多いアプリケーション開発
  • 1-12 組み込みシステムとJavaとの出会い
    • ●組み込みシステムとJava
    • ●アプリケーション・プラットフォームとしてのJava
  • 1-13 情報家電
    • ●情報家電とは
    • ●情報家電を支える高速ネットワーク
    • ●情報家電の具体例
    • コラム「T-Engine」

2章 組み込みシステムとJava

  • 2-1 組み込み環境におけるソフトウェアの危機
    • ●従来の組み込みシステム
    • ●最近の組み込みシステム
    • ●Javaの原点
  • 2-2 Javaの特徴
    • ●開発環境としてのJava
    • ●実行環境としてのJava
    • ●トータルバランスと推進力
    • ●Javaの問題点
  • 2-3 組み込み機器におけるJavaの意義
    • ●従来の開発方式の限界
    • ●Javaの導入による組み込み機器の変革
  • 2-4 組み込みJavaの対象分野
    • ●三つの対象分野
  • 2-5 iアプリの成功
    • ●組み込みJavaの利用に道を拓いたiモード
    • ●本格的モバイルJava時代の到来
  • 2-6 組み込みJavaの展望
    • ●組み込みJavaの今後
    • ●ユビキタス・コンピューティング
    • ●ユビキタス・コンピューティングの実現に向けて
    • コラム「Javaウイルスは登場する?」

3章 組み込み向けJava環境の定義

  • 3-1 Java環境の基本構造
    • ●JavaVM
    • ●ガベージコレクション
    • ●マルチスレッド
    • ●セキュリティ
  • 3-2 組み込みJavaの歩み
    • ●グリーンプロジェクト
    • ●Javaの発表
    • ●NC(ネットワークコンピュータ)
    • ●PersonalJava/EmbeddedJavaとJava2プラットフォーム
  • 3-3 PersonalJava
    • ●PersonalJavaとは
    • ●JDK互換
    • ●対応プラットフォーム
    • ●タッチスクリーン対応
    • ●Truffleグラフィカルツールキット
    • ●PersonalJavaの現状
  • 3-4 EmbeddedJava
    • ●EmbeddedJavaとは
    • ●EmbeddedJavaの特徴
    • ●アプリケーション開発のプロセス
    • ●EmbeddedJavaの現状
  • 3-5 Java2プラットフォーム
    • ●Java2の発表
    • ●Java2の概要
  • 3-6 JCP
    • ●開放されるJava
    • ●JCPの構成
    • ●仕様策定のプロセス
  • 3-7 J2ME
    • ●PersonalJava/EmbeddedJavaの問題点
    • ●「Write Once, Run Anywhere」の弊害
    • ●J2MEの特徴
  • 3-8 CLDC
    • ●CLDCとは
    • ●CLDCの構成
    • ●クラスファイルの事前検証(プリベリファイ)
  • 3-9 CDC
    • ●CDCとは
    • ●CDCの構成
    • ●Foundation Profile
    • ●Personal Profile
    • ●Personal Basic Profile
  • 3-10 MIDP1.0
    • ●MIDPとは
    • ●MIDPの構成
    • ●MIDlet
  • 3-11 MIDP2.0
    • ●ユーザインターフェースの強化
    • ●メディア対応
    • ●ゲーム対応
    • ●ネットワーク接続の拡張
    • ●プッシュアーキテクチャ
    • ●OTA Provisioning
    • ●セキュリティ
  • 3-12 その他の組み込みJava仕様
    • ●コンフィグレーション
    • ●プロファイル
    • ●オプショナルパッケージ・その他
  • 3-13 DoJa1.0
    • ●DoJaとは
    • ●DoJaの特徴
  • 3-14 DoJa2.0
    • ●巻き返すKDDI(au)/J-フォン
    • ●DoJa2.0の新機能
    • コラム「携帯Javaの対抗馬『BREW』」

4章 組み込みJavaの実行環境〜JavaVMの高速化技術〜

  • 4-1 JavaVMの概要
    • ●クロスローダ
    • ●インタープリタ
    • ●ガベージコレクタ
    • ●仮想マシンのメリットとデメリット
  • 4-2 インタープリタ
    • ●バイトコード
    • ●インタープリタの仕組み
    • ●インタープリタの性能
  • 4-3 JIT
    • ●Javaバイトコードとネイティブコード
    • ●JITの特徴
    • ●組み込みJavaとJIT
  • 4-4 プロファイリング付きJIT
    • ●インタープリタとJITの使い分け
    • ●プロファイリング
    • ●粒度
    • ●ネイティブコードの破棄
  • 4-5 AOT
    • ●JavaにおけるAOT
    • ●AOTのメリット
    • ●AOTのデメリット
    • ●組み込みJavaにおけるAOT
  • 4-6 JCOD
    • ●JCODのアーキテクチャ
    • ●JCODの特徴
  • 4-7 Jeode
    • ●Dynamic Adaptive Compiler
    • ●Concurrent Garbage Collection
    • ●Jeode Configurator
  • 4-8 Jbed
    • ●Jbedの技術
    • ●Jbedの展開
    • ●Jbedのラインナップ
  • 4-9 intent
    • ●VPコード
    • ●intentとJava
    • ●intentの今後
  • 4-10 CLDC HotSpot Implementation
    • ●CLDCの高速化
    • ●CLDCの省メモリ化
    • ●CLDC HotSpot Implementationの制約
    • ●CLDC HotSpot Implementationの今後
  • 4-11 JEFF
    • ●起動の高速化
    • ●サイズの縮小
  • 4-12 Kaffe
    • ●Kaffeの台頭と成長
    • ●オープンソースビジネスの限界
  • 4-13 ChaiVM
    • ●ChaiVMの特徴
    • ●高速化とサイズの縮小
    • ●高速化とサイズの縮小の両立
    • ●MicroChai
    • コラム「Obfuscatorによる高速化」

5章 JavaプロセッサとJavaCard

  • 5-1 バイトコードの直接実行
    • ●インタープリタと直接実行
    • ●どれだけの命令を直接実行するか
    • ●Javaプロセッサのコスト
  • 5-2 Javaプロセッサの高速化技法
    • ●レジスタマシンとスタックマシン
    • ●スタックキャッシュ
    • ●命令フォールディング
    • ●ハードウェアによるガベージコレクション
  • 5-3 Javaコプロセッサ
    • ●Javaバイトコードを直接実行するコプロセッサ
    • ●Javaバイトコードを変換するコプロセッサ
    • ●コプロセッサの仕組み
  • 5-4 いろいろなJavaプロセッサ
    • ●picoJava-I
    • ●picoJava-II
    • ●Xpresso
    • ●Jazelle
    • ●aJ-100
    • ●V850+J
  • 5-5 JavaCard
    • ●JavaCardのスペック
    • ●JavaCardの用途
    • コラム「インタープリタのコスト」

6章 組み込みJavaとネットワーク技術

  • 6-1 エージェント
    • ●プログラムとデータの転送
    • ●セキュリティ
    • ●エージェントの効果
  • 6-2 P2P(Peer To Peer)
    • ●P2Pの仕組み
    • ●P2Pのメリット
  • 6-3 Jini
    • ●Jiniの仕組み
    • ●Jiniの歴史
  • 6-4 JXTA
    • ●JXTAとは
    • ●JXTAのレイヤ
    • ●JXTAのプロトコル
  • 6-5 Jumon
    • ●Jumonとは
    • ●Jumonの機能
    • ●Jumonの用途
  • 6-6 OTA Provisioning
    • ●OTAは携帯電話向け
    • ●携帯電話の回収騒動
    • ●MExE
    • ●認証の仕組み
    • コラム「ムーアの法則とギルダーの法則」

7章 モバイル機器のJava環境

  • 7-1 携帯電話とJava
    • ●携帯電話市場の変化と従来の開発方式の限界
    • ●モバイルアプリケーション
    • ●MIDPとDoJa
    • ●加速する携帯電話競争とJava
  • 7-2 NTTドコモのJava環境
    • ●日本初のJava搭載携帯電話
    • ●予想外のスペック
    • ●勝手アプリ
    • ●503i以後のDoJaの展開
  • 7-3 J-フォンのJava環境
    • ●CLDC/MIDP陣営の旗手
    • ●スプライト機能
    • ●コンテンツアグリゲータ
    • ●vodafone傘下としてのJ-フォンとJSCLの今後
  • 7-4 KDDI(au)のJava環境
    • ●KDDI-Pの特徴
    • ●制限付き勝手アプリ
    • ●KDDI(au)の今後
  • 7-5 海外の携帯電話のJava環境
    • ●世界初のJava搭載携帯電話
    • ●欧米におけるJava搭載携帯電話の展開
    • ●その他の地域
    • ●世界の携帯電話の特徴とJava
  • 7-6 PDAのJava環境
    • ●Jeode
    • ●intent
    • ●io
    • ●PDA用Java環境の問題点
  • 7-7 第三世代携帯電話とJava環境
    • ●国内と海外の携帯電話市場の融合
    • ●第三世代携帯電話におけるJavaの位置付け
    • ●各キャリアのJava
    • コラム「i-enabler」
  • 付録 ベンチマークと参考情報
    • 付録-1 組み込み機器の性能評価
    • 付録-2 参考URL