高校生でもわかる（はず）！
世界一よくわかるWeb 2.0の授業

最近，あちこちで耳にするようになった“Web 2.0”（ウェブ ニ テン ゼロ／ツー ポイントオー）。ビジネス誌，IT専門誌はもちろん，週刊誌，新聞やテレビ，ラジオでもWeb 2.0特集が組まれるようになりました。普段からその手の話題をウォッチしている方には「おなかいっぱい」のキーワードになりつつありますが，一方，「パソコンやインターネットは書類作成やメール，ネットでちょっとニュースを見たり調べものに使う程度」という方にとっては，もしかしたらいまだにピンとこない言葉かもしれません。でも，Web 2.0的なサービスは，使ってみるとものすごく便利だったり，楽しかったりするのです。試しに使ってみたいと思いませんか？

そこでここでは，便利で楽しいWeb 2.0サービスを使うために最低限知っておきたい，Web 2.0の基礎知識を「女子高生レイカ」と一緒に学んでいきましょう。

「ネット世界の三大法則」はリアル世界をどう変えるのか
梅田望夫 vs. 小飼弾　Web 2.0をめぐる往復書簡

30万部を超えるベストセラーとなった『ウェブ進化論』（ちくま新書）。Web 2.0の時代の精神的支柱になっているのは，オプティミズム（楽観主義）と果敢な行動主義である，と説き，インターネットの善の部分を直視せよ，と語る同書は，ここ数年間，ネットの世界で起きていた現象を明快な言葉でつまびらかにし，Web 2.0という言葉を広く世間に知らしめる起爆剤となった。

同書には，Web 2.0の世界を理解する上で重要なキーワードとして，「ネット世界の三大法則」が挙げられている。これはリアル世界では絶対に成立しない，ネット世界ならではの法則とされ，「神の視点からの世界理解」「ネット上に作った人間の分身がカネを稼いでくれる新しい経済圏」「（≒無限大）×（≒ゼロ）＝ Something，あるいは，消えて失われていったはずの価値の集積」という3つの法則からなるという。

さて，ウェブ進化論の“背骨”とも言えるこの「ネット世界の三大法則」，ホントに成立するものなのかと声を上げたブロガーがいた。ブログサイト『404 Blog Not Found』が多くの読者の支持を集め，エンジニアとしても活躍する傍ら，元ライブドアCTOとしてときにテレビのコメンテーターを務める小飼弾氏だ。政治に歴史，経済，数学と多彩な突っ込みをぶつける小飼氏に，ウェブ進化論著者である梅田望夫氏ははたしてどう応えるのか。メールで行われたその議論，とくとお楽しみあれ。

ソーシャルブックマークやRSSリーダーの使いこなしからWeb 2.0の将来まで，聞いてみました
“気になるあの人”のWeb 2.0の使い方

ソーシャルブックマークやRSSリーダーをはじめ，さまざまなWeb 2.0的ツールが登場しています。これらをうまく活用することで，Web上の情報収集，活用，発信力は，普通にポータルや検索エンジンを使っているよりも飛躍的にアップします。では，ブログ，書籍，雑誌などでWeb 2.0に関する情報を積極的に発信している人たちは，これらのツールをどんなふうに使いこなしているのでしょうか？　ここでは，“Web 2.0バブル”な状況にもあるWeb 2.0に対する捉え方や今後に関する見方と合わせて，“気になるあの人”にWeb 2.0の使い方をアンケートスタイルでお聞きしてみました。

情報収集／活用の道具は，ここまで進化した！
Web 2.0ツールはこうして使う

ソーシャルブックマーク，RSSリーダー，ブログ検索，動画共有・検索，画像共有・検索，ソーシャルネットワーク，スケジュール管理，マッシュアップ…。Web 2.0的なツール・サービスが広く使われるようになってきました。これらの多くは，ブログ利用者，ソフトウェア開発者などを中心に，次第にユーザーの裾野を広げてきましたが，インターネット上の膨大なリソースの中から，質の高い，自分のニーズにぴったりの情報を効率よく入手したり，多くのネット利用者から人気のエンターテイメントリソースに触れるためには，非常に強力な道具となるものばかりです。

ここでは，こうしたツール・サービスの基本的な使い方と，使いこなすための実践テクニックをお届けします。

まだある！
使えるWeb 2.0サービス

「Web 2.0ツールはこうして使う」では，ソーシャルブックマーク，RSSリーダー，ブログ検索，動画共有・検索，画像共有・検索，ソーシャルネットワーク，スケジュール管理，マッシュアップの8つのカテゴリでサービスを紹介してきた。しかし，Web 2.0的なサービスはこれらのカテゴリ以外にも多様なものが提供されており，大きく広がってきている。

ここでは“まだまだある使えるサービス”を一挙に紹介していこう。もちろん，ここで取り上げるサービス以外にも多くの便利なサービスが今後も生まれてくるだろう。コミュニケーションや音楽などのプライベートで役立つものから仕事に活用できるものまで，最新のサービスをいち早く使ってみよう。

大手プロバイダ／ポータルサイトに聞いた
Web 2.0サービス実施動向

フォークソノミー，RSS，DGMなどのWeb 2.0的な特徴を持ったサービスは現在，その数が日増しに増え続けています。大手プロバイダ，ポータルサイトでも，こうしたサービスを提供する企業が少なくありません。そこで本記事では，Web 2.0関連サービスの実施状況についてアンケートを行い，回答をいただいた11社のコメントをもとに，その取り組みと2006年9月8日現在，提供されているサービスを紹介します。