気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・専門知識編〉

サポートページ

この記事を読むのに必要な時間:およそ 0.5 分

補足情報

更新情報

以下は出版後の気象庁による改定情報です。

初版第1刷~第2版第2刷をお買い上げの方へ(共通の更新情報)

P.149 降水ナウキャスト

書籍の内容の更新です。以下の文章に差し替えてください。

(2013年4月1日更新)
3 降水ナウキャスト
 降水ナウキャストは、全国の気象レーダーの観測値やアメダス等の雨量計データから求めた降水の強さやその分布、および降水の直近の発達や衰弱の傾向、さらに過去1時間程度の降水域の移動や地上・高層の観測データから求めた移動速度を利用して予測します。向こう60分先まで5分間ごとの雨量(60分に積算値)を1km格子の領域ごとで5分ごとに予報します(2013年3月現在)。
○初期値の作成手法
 全国20カ所の気象レーダー観測データにおいて、品質管理(ノイズデータ除去)をし、地上に設置されたアメダス等の降水計による観測値から降水強度の補正を行い「全国合成レーダーエコー強度」を作成し、初期値としています。
○予測の方法と表示
 初期値前1時間の雨雲の移動履歴を踏まえ、1時間先もこの状態が持続する前提で、上空の風予想も用いて捕外予報を行います。降水ナウキャストでは、目先60分の降水域の移動や降水強度を5分ごとに発表して、5分間ごとの降水量を予想するわけですが、雨量表示自体は5分間の降水量を12倍して1時間あたりの時間雨量(または降水強度mm/h)に積算して表示しています。
○地形性効果を含めるようになった降水ナウキャスト
 かつての古い降水ナウキャスト予報では、地形性効果による雨雲の盛衰影響や降水自体の盛衰傾向を含みませんでした。しかし現在では、予報の初期時直近の地形性効果や降水エコー自体の盛衰傾向を引き継ぐものとして、予報にも取り入れています。この手法は数値予報による高精度的なものではなく、初期値解析前1時間程度の直近の傾向を引き継ぐように取り入れた簡素的なものです。
○異なる動きをする降水エコーの移動予測も可能
 降水を起こす雲の存在高度が異なると、雲の移動と対応のよい風の高度も変わり、それぞれの降水エコーが一貫性のない異なる動きをすることがあります。降水ナウキャストでは、雲の降水強度に着目して雲の鉛直方向の発達を判別し、異なる動きをする降水エコーの予測を可能にしています。

P.170「2 1ヵ月予報のガイダンス資料」についてのコメントと見解

書籍に記載されている「1ヵ月予報のガイダンス資料」は,現在,新しい形式のものになっております。
ガイダンスのこの資料自体は,専門知識の試験対策としてはあまり重要ではありません。
資料関連で重要なことは,どのような予想になっているのか,ということを読み取れることです。たとえば,気温が平年より低く予想されているとか,資料から高い・並・低い,などの判断ができることです。
形式が違っても,このような感じで似たような資料があるということを理解して,階級予想を把握してください。

初版第1刷~初版第3刷をお買い上げの方へ(共通の更新情報)

P.118 上から1~2行
この中で、領域モデル(RSM)、台風モデル(TYM)、全球モデル(GSM)は2007年度中には統合される予定となっています。今後はメソモデル(MSM)が短期予報の代表的モデルになりますが、統合された数値予測モデルも総観規模現象を把握するためには重要ですので、両者モデルの利用が短期予報には重要です。
改定 短期予報はメソモデル(MSM)や全球モデル(GSM)を併用して行います。これはメソスケール現象も総観スケール現象の場の中で起きるものだからです。

P.118 表3-1

次の表と差し替えてください。赤字部分が更新された個所です。

表3-1 代表的な数値予報の種類

モデル名称発表する予報水平分解能予報期間予報回数
メソ数値予報モデル(MSM)

地上は1時間間隔予報、上層は3時間間隔予報
防災気象情報

予報要素
海面更正気圧
地上気圧
水平風
気温
湿度
時間降水量、
高度別の雲量
日本周辺
5km
33時間先
15時間先:09時、15時、
21時、24時

33時間先:
12時、18時、
24時、06時
1日8回
(3時間毎に初期値)
00時、03時、06時、
09時、12時、15時、
18時、21時に予報を更新
全球数値予報モデル(GSM)
84時間予報は、日本域GSMが地上1時間間隔、高層は3時間間隔予報。全球域GSMではすべて間間隔予報
96時間から192時間予報は日本域GSMで地上が3時間間隔、高層では6時間間隔予報、全球GSMでは、すべて12時間間隔予報
分布・時系列府県の予報、台風予報、週間予報

予報要素
海面更正気圧
地上気圧
水平風
気温
湿度
積算降水量
高度別の雲量
全球20km日本域GSM
3日12時間先の予報



全球域GSM
9日先(192時間先)の予報
1日4回
(6時間毎に初期値)
09時、15時、
21時、03時
84時間先予報
1日4回
(6時間毎に初期値)
日本域:
84時間先予報

(6時間毎に初期値)
広域=全球:
96時間先から192時間先予報
(9日先まで)
週間アンサンブル数値予報モデル週間天気予報全球
約60km
9日先1日1回
1ヶ月アンサンブル数値予報モデル1ヶ月予報
異常天候早期警戒情報
全球
約110km
1ヶ月先週2回
台風アンサンブル数値予報モデル台風予報全球
約60km
5日先1日4回

P.138 図4-1

次の図と差し替えてください。

改定 画像

平成22年5月現在


P.164 1行目から5行目

2007年4月現在、週間予報は数値予報モデルである全球モデル、週間予報モデル、全球モデル、アンサンブル週間予報モデルなどから行っていますが、2007年度末までには領域モデル、台風モデル、全球モデルは統合される予定となっています。統合された新モデルとアンサンブル週間予報モデルを中心として、今後は週間予報が行われると考えられます。

改定

2011年1月現在、週間予報は全球数値予報モデル、週間アンサンブル数値予報モデルなどで行っています。

  • 全球数値予報モデル(水平格子間隔20km、鉛直格子数60層)
  • 週間アンサンブル数値予報モデル(水平格子間隔60km、鉛直格子数60層)

P.273 12行目

「発表」「継続」「警報から注意報」「解除」

改定

基本的に市町村等ごとの警報や注意報の種類と、[発表]、[継続]、[警報から注意報]、[解除]の種類を記述します。

  • [発表]は新たに警報や注意報を発表した場合
  • [継続]は既に発表した警報や注意報について、今後も警戒や注意の必要が続く場合
  • [警報から注意報]は発表内容を警報から注意報に切り替える場合
  • [解除]は発表していた警報や注意報について、継続の必要がなくなった場合であることを示します。

P.280

余白部分に追加してください。

追加
5 流域雨量指数

流域雨量指数は降雨による洪水災害発生の危険性を示す指標です。対象となる地域・時刻に存在する流域の雨水の量を示すもので、解析雨量、降水短時間予報を基に5km四方の領域ごとに算出します。大雨によって発生する洪水災害(河川の増水、はん濫など)は、流下してくる雨水の量が多いほど発生の可能性が高くなります。また、流域面積が広く長い河川は、上流で起きている激しい雨が下流へ流れ込むまでに大きな時間を生じることもあります。下流域では雨が降っていないにも関わらず水量が増すこともあり得るのです。

流域雨量指数は、これらを踏まえた新たな指標として、各地気象台が発表する洪水警報・注意報の発表基準に使用しています。流域雨量指数の計算は、流路延長が概ね15km以上の全国全ての河川の流域を対象としています。地表面を5km四方に分けて、そこに降った雨が河川に流出する過程をタンクモデルで計算します。次に、流下過程により水の流れを計算します。これらを計算して指数化したものが流域雨量指数です。なお、計算に必要となる地理的な資料には、国土数値情報の河川流路、地質、傾斜、土地利用などを使用しています。


初版第1刷をお買い上げの方へ

P.072 図2-2レーウィンゾンデ観測の地点

※那覇のレーウィンゾンデ観測が廃止されました。その補完としてウインドプロファイラー観測を行っています。


P.101 本文下から2行目
0.25秒
改定 3秒

P.113 上から14行目
RSM
改定 GSM
※すでにRSM・TYM・GSMは一つに統合されたGSMモデルになっています。以下,本文でのRSMは旧モデルの話となりますが,GSMと置き換えても大きな問題はありません。

P.123 4メソモデルの知識:上から3行目

RSMモデルや」を削除


P.164 上から2行目

領域モデル、」を削除

お詫びと訂正(正誤表)

正誤情報および出版後の更新情報です。本文や図の誤りについてお詫びを申し上げます。

(2013年4月1日更新)

初版第1刷~第2版第2刷をお買い上げの方へ(共通の訂正情報)

P.43 下から5行目
この回転式日射計では
この回転式日照計では

P.46 下から3行目
これからの汚染物質
これらからの汚染物質

P.192 下から4行目
50%以上になれば
50%を超えれば

初版第1刷~初版第4刷、第2版第1刷をお買い上げの方へ(共通の訂正情報)

P.24 ③ケルビン(K)の2行目
-273.16℃ですが、
-273.15℃ですが、

P.25 コラム 上から4行目
水蒸気が晶華
水蒸気が昇華

P.48 上から1行目
④積雲と⑤積乱雲の雲形は
積雲と⑤積乱雲の雲形は

P.50 上から6行目
シビア現象(突風・雷・強雨・強い雪)は
シビア現象突風・雷・強雨・強い雪(=地上で雪の降る気温の場合)]

P.56 「表中⑲ひょう」の1行目
またはたまりが
またはたまりが

P.121 上から8行目
水蒸気(顕熱)、
水蒸気(熱)、

P.122 ⑤水蒸気保存の式
P122⑤式

P.187 下から8行目
予報ありと予報して、
現象ありと予報して、

P.189 下から1行目
誤差(予想値-実況)
誤差(予想値-実況値

P.197 ●問題3の上から1行目
(12+12+12+12)÷4回=1となり、
{(-1)2+12+12+12÷4回=1となり、

P.197 ●問題3の下から5行目
となりますので、(22+02+12+22)÷4回=2.25。
となりますので、{(-2)2+02(-1)2(-2)2}÷4回=2.25。

初版第1刷~初版第3刷をお買い上げの方へ(共通の訂正情報)

P.28 上から14行目
東京大手門
東京大手

P.45 下から2行目
場合ありますので、
場合ありますので、

P.68 左側 上から6行目
風程(1日に空気が移動した距離)から。一日の
風程(1日に空気が移動した距離)から一日の

P.83 上から3~4行目
(渦、乱れ、水蒸気不均衡などが大気の物理的性質の不均衡を生み出すため)であることが、ウインドプロファイラで風を観測できる条件です。
(渦、乱れ、空気密度や水蒸気の不均一等が大気のゆらぎを作り、物理的不均衡を生み出すため)が存在することが、ウインドプロファイラで大気の運動を観測できる条件です。

P.103 上から9行目
深夜00:00時の
深夜00:00

P.110 右側 下から6行目
エの記述は
(d)の記述は

P.126 下から2行目
ですから、数値予報でA地点の数値予報で考慮されている標高と、
ですから、数値予報で考慮されたA地点の標高と、

P.134 右側 下から12行目
観測データの少ない場合は、
観測データ少ない場合は、

P.138 下から7~12行目
注意報や警報は局地現象に対応するため、防災に関しては具体的に細かい区域ごとに発表する必要性があるので、さらに細かい区域ごとの「二次細分区域単位」で発表されます。
なお、2008年度以降は、注意報や警報を市町村区単位で発表する方針が決まっています(開始時期は未定)。
二次細分区域とは、警報・注意報の発表に用いる区域です。市町村(東京特別区は区)を原則としますが、一部市町村を分割して設定している場合があります。市町村等をまとめた地域とは、二次細分区域ごとに発表する警報・注意報の発表状況を地域的に概観するために、災害特性や都道府県の防災関係機関等の管轄範囲などを考慮してまとめた区域です。

P.141 チャプター4枠内:下から2行目
確率予報を理解するは
確率予報を理解する

P.141 下から10行目
予想雨量50mmが予想されていても
雨量50mmが予想されていても

P.147 上から1行目
による観測6500カ所
による6500カ所

P.147 1行目,5行目,7行目,9行目
レーダー・アメダス解析雨量図
解析雨量(図)

P.147 下から9行目
降水短時間予報は、雨雲の
降水短時間予報雨雲の

P.149 下から13行目
気象レーダー(推定観測)から10分
気象レーダー(推定観測)から5

P.149 下から4行目
時間雨量にして
時間雨量に換算して

P.152 下から9行目
0mm場合
0mm場合

P.165 下から5行目
日本付近広く
日本付近広く

P.169 上から2行目
午後14時30分
14時30分

P.197 右側 下から12行目
5日目が1℃
5日目が2

P.198 右側 下から3行目
以上より、A1500
以上より、A4500

P.210 上から4行目
水蒸気が蒸発しやすく
海水が蒸発しやすく

P.213 ⑦のタイトル
台風の中心位置の正確度
台風の中心位置の確度

P.215 上から5行目
3秒間の値
3秒間平均の最大値

P.272 上から8行目

次の表に差し替えてください。

表8-4 注意報・警報の基準例(神奈川県横浜市の場合)

意報・警報基準項目注意報基準値警報基準値
風雪(暴風雪)平均風速12m/s、雪を伴う(風雪)25m/s、雪を伴う(暴風雪)
強風(暴風)平均風速12m/s(強風)25m/s(暴風)
大雨雨量や土壌
雨量指数
R1=30mm以上(1時間雨量)
土壌雨量指数30以上
R1=45mm以上(1時間雨量)
土壌雨量指数91以上
洪水雨量や流域
雨量指数
境川流域=16,柏尾川流域=14,
帷子川流域=6,恩田川流域=8,
新田間川流域=15
境川流域=20,柏尾川流域=18,
帷子川流域=8,恩田川流域=10,
新田間川流域=19
大雪24時間の
降雪の深さ
5cm20cm
波浪有義波高東京湾1.5m 相模湾 2.5m東京湾 3.0m 相模湾5.0m
高潮潮位1.4m2.3m
落雷または雷に伴う雹(ひょう)や突風
などによる災害が予想される場合。
 
濃霧視程陸上100m 海上500 
乾燥相対湿度と
実効湿度
最小湿度35%
実効湿度55%
 
低温最低気温夏期は最低気温16℃以下が数日継続、冬期は最低気温-5℃以下 
最低気温早霜、晩霜などによって、農作物に著しい被害が予想される場合。 
着氷著しい着氷が予想される場合 
着雪著しい着雪が予想される場合 
融雪融雪により災害が発生するおそれがあると予想した場合。洪水・土砂災害・浸水等 

出典:気象庁HP(地域別に災害の発生を踏まえ基準が異なるものがあります)


P.278 下から11行目
レーダー・アメダス解析雨量
解析雨量

P.279 上から3行目
レーダー・アメダス解析雨量
解析雨量

初版第2刷をお買い上げの方へ

P.76 上から10行目数式

πの4乗→πの5

λの5乗→λの4

正しい表示は次の通りです。

画像


P.81 上から9行目以降から17行目

段落ごと,次の文章に差し替えてください。

レーダー設置地点から見て、大気が遠ざかる場合は観測される周波数は低くなり、近づく場合は高くなります。しかし、周波数偏移(ずれ)では、レーダー設置地点から見て、大気が遠ざかる場合は観測される周波数は+偏移、近づく場合は-の偏移となります(レーダー設置地点から見て遠ざかる方向を正と定義しています)。

初版第1刷をお買い上げの方へ

P.27 風速計のイラストの配置ミス

風速計のイラスト3つのうち,左の図と右の図を入れ替えてください。


P.43 2日照率:上から2行目
時間の日
時間の

P.76 上から10行目数式

πの4乗→πの5

λの5乗→λの4

正しい表示は次の通りです。

画像


P.76 下の枠内の記述,2箇所
レイニー散乱
レイリー散乱

P.78 上から13行目
レーダーエコー強い部分
レーダーエコー強い部分

P.81 上から9行目以降から17行目

段落ごと,以下に差し替えてください。

 レーダー設置地点から見て、大気が遠ざかる場合は観測される周波数は低くなり、近づく場合は高くなります。しかし、周波数偏移(ずれ)では、レーダー設置地点から見て、大気が遠ざかる場合は観測される周波数は+偏移、近づく場合は-の偏移となります(レーダー設置地点から見て遠ざかる方向を正と定義しています)。

P.81 図2-7の下段キャプション
周波数の偏移
周波数の変化

P.81 「試験のポイント」2行目
周波数の偏移
周波数の変化

P.86 上から2行目
観測値を
観測値

P.103 上から1行目

(寒候期の方が短い)」という注記を、2行目末尾に移動してください。


P.112 上から6行目
予報予報期間
予報期間

P.119 上から2行目

地面状態、」を削除してください。(その後の記述と重複するため)


P.139 「試験のポイント」枠内:下から2行目
2007年年
2007

P.141 節タイトル枠内:上から3行目

以下の文章に差し替えてください。

降水率
降水確率

P.149 上から4行目
1~6時間先
1時間先

P.163 上から4行目
オホーツク海指数
オホーツク海高気圧指数

P.165 「UTC」解説青枠のすぐ上の一行
11日12UTCの予想
12日12UTCの予想

P.174 図5-7「月平均天気図」の日時
2002年7月
2003年7月

P.201 図7-2下部のキャプション
低気圧が限界を超えると蛇行する
傾圧性が限界を超えると蛇行する

P.212 3台風の衰弱:上から5行目
変化するよう衰弱パターン
変化するよう衰弱パターン

P.215 下から2行目
台風72時間台風進路予想図
72時間台風進路予想図

P.225 最上段の冒頭の一字

P.225 上から4行目
吸い寄せ効果
吸い上げ効果

P.228 下から6行目
インド洋や東シナ海南部
インド洋や南シナ海および東シナ海南部

P.234 上から3行目
寒冷図
寒冷

P.248 下から8行目
風の鉛直シアが強く
風の鉛直シアが大きく

P.250 下から4行目
大気上昇
大気上層

P.264 下から11行目
マイクロバースト
マクロバースト