技評SE選書シリーズいちばんやさしいオブジェクト指向の本【第二版】

[表紙]いちばんやさしいオブジェクト指向の本【第二版】

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四六判/208ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4066-7

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書籍の概要

この本の概要

可能な限り専門用語を使用せず,わかりやすい具体例を平易な日常用語で解説することで,「技術が苦手な人でも,これならわかる」と評判のロングセラー『いちばんやさしいオブジェクト指向の本』の改訂第二版です。前書の改訂に加え,新たに「オブジェクト指向設計」を大幅に加筆しており,さらに実用性がアップしました。

対象読者:SE,プログラマー,プロジェクトマネジャー,アーキテクト

こんな方におすすめ

  • オブジェクト指向がわかるようになりたい人
  • オブジェクト指向の本質をつかみたい人
  • ソフトウェア開発でレベルアップしたい人

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技評SE選書,創刊!!
技評SE選書は,SEに求められる知識を,わかりやすい文章と読みやすい形式でお届けする新シリーズです。今年10月に創刊され,今後も続々と新刊が発売予定です。

目次

  • 第二版への序文
  • 初版のまえがき 基本なくして応用なし

第1章 それはシリコンバレーから始まった~オブジェクト指向の歴史

  • きっかけはアラン・ケイ/コンピューティング環境Smalltalk/シミュレーションのためのSimula/Smalltalk後のオブジェクト指向~C++/Javaの衝撃/UMLの登場/21世紀:オブジェクト指向の一般化/理解するのが難しい理由

第2章 ケーキとDVDソフト~オブジェクト指向の概念を理解する

  • あるSEの日常/オブジェクト/メッセージ/オブジェクト指向/オブジェクト指向の使い道/メッセージとオブジェクトの振る舞い/属性/状態/属性と状態/オブジェクトと仕事/責務/クラス/クラスの定義/クラスがあると何が嬉しいのか/オブジェクト指向とクラス指向/クラスどうしの分類/オブジェクト指向の本質は二つだけ

第3章 プログラミング言語進化論~オブジェクト指向プログラミングへの道

  • プログラミングの進化の歴史/抽象化へ至る道/手続き抽象/構造化プログラミング/データ抽象/大規模化の壁/機能分割の課題/課題1:大規模分割を最初に行うことの難しさ/課題2:仕様変更の影響範囲の広さ/課題3:類似性の散在/データに関する課題/課題4:データの定義と利用箇所の乖離/課題5:名前の衝突/課題6:アクセス違反/モジュール化/課題1の解決/課題2の解決/課題3の解決/課題4の解決/課題5の解決/課題6の解決/モジュール化を取り入れたプログラミング言語/モジュール化の課題/オブジェクト指向/モジュールを型にする/継承

第4章 抽象化と分割の歴史がもたらしたもの~オブジェクト指向プログラミングの特徴

  • オブジェクト指向で作ったシステムの構造/オブジェクトの定義と生成/カプセル化とアクセス制御/オブジェクト指向システムの動作に関する特徴/オブジェクトの組み合わせ/メッセージの送信/イベントとメッセージ/継承による差分プログラミング/ポリモーフィズム(多態性)/オブジェクト指向プログラミングの七つの特徴

第5章 ショートケーキはなぜショートケーキなのか~オブジェクト指向分析

  • 「理解する」ということ/「内包」/特殊な概念と一般的な概念/概念の上下関係/「外延」/「属性」/人間の理解/人間の理解とオブジェクト指向の関係/オブジェクト指向分析の利点/(1)人間の理解の枠組みに対応した表現方法の存在/(2)メッセージの存在/(3)UMLという標準表記法の存在/オブジェクト指向分析の落とし穴/(4)必ずしも正解が手に入るとはかぎらない/(5)すべてを表現できるわけではない

第6章 中央集権から地方分権へ~オブジェクト指向設計

  • オブジェクト指向設計の特徴/(1)結合度・凝縮度をコントロールする方法の増加/(2)設計思想の変化/【1】権限の委譲/【2】動くもののやり取り/【3】オブジェクト指向分析に基づく設計/オブジェクト指向らしさとは/(3)新しいメカニズム

第7章 よくあるQ&A~オブジェクト指向への疑問とその解答

  • Q1 オブジェクト指向は「重くて使えない」と聞きましたが,本当ですか?/Q2 オブジェクト指向を使うと,生産性や品質が向上するのですか?/Q3 Javaを使えば,オブジェクト指向のメリットが得られるのですか?/Q4 オブジェクト指向で分析・設計をすると,何が嬉しいのですか?/Q5 本当に,現実世界をそのままモデル化できるのですか?/Q6 
オブジェクト指向では「シームレスな開発ができる」と聞きましたが,これはどういう意味ですか?

著者プロフィール

井上樹(いのうえたつき)

明治大学大学院卒業後,(有)インアルカディアにてオブジェクト指向導入コンサルティングやセミナーの支援に従事。2000年より(株)豆蔵。現在は組込み系ソフトウェア開発を中心に,オブジェクト指向,プロセス,ソフトウェア開発改善に関するメンタリング,コンサルティング,セミナーを担当。著書に『オブジェクト嗜好度向上計画』『超入門Javaってなんだろう』『ダイアグラム別 UML徹底活用』(いずれも翔泳社),『いちばんやさしいオブジェクト指向の本』(技術評論社)がある。

著書