ぐっと身近に人がわかるシリーズ臨床脳外科医が語る 人生に勝つ脳
~脳のしくみを知り、生き方をコントロールする~

[表紙]臨床脳外科医が語る 人生に勝つ脳  ~脳のしくみを知り,生き方をコントロールする~

紙版発売

四六判/192ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4414-6

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書籍の概要

この本の概要

脳科学は,脳を機能面から突き止める方向に進歩してきました。しかし筆者の臨床脳外科医からすると,それらはある側面で正しいものの,脳の本質を見極めていないといいます。外科手術中の数々の患者の挙動や精神,感情の持ち方,手術前後の変化から,脳には右脳・左脳だけでなく,動物脳・人間脳,二次元脳・三次元脳などの構造があり,それらの使われ方や協調した働きによって,その人の性格や人間性が決まることを,数々の症例から実感しているのです。本書はそれらを解説し,狭い脳機能の活性化のことを問うのではなく,人間の営みはすべて脳機能の現れであると説き,人間の生き方の背後にある法則性を脳科学の立場から探ります。

こんな方におすすめ

  • 脳科学に興味がある人
  • 脳をもっと活性化したいと願う人
  • 人間らしい生き方を模索している人

目次

序章 脳科学は「幸せ」に役立つか

  • 脳科学は次のステップへ
  • 脳外科手術の変換

第1章 脳の発達を統合的にみる

  • 1-序 脳科学は臨床に役立つか
  • 1-1 情報を得る脳と反応する脳
    ~「受動脳」と「能動脳」
  • 1-2 自分を守る脳と社会で生きていく脳
    ~「動物脳」と「人間脳」
  • 1-3 質を高める脳と現実に対応する脳
    ~「左脳」と「右脳」
  • 1-4 相手中心の脳と自分中心の脳
    ~「二次元」と「三次元」
  • 1-5 人は個性をどう発揮するか
    ~「アイデンティティー」と「バランス」
  • 1-6 脳はどのように成長していくか
    ~「統合」と「拡散」

第2章 覚醒下手術

  • 2-1 最先端の治療法,覚醒下手術
  • 2-2 覚醒下手術の流れ
  • 2-3 脳の機能を直接確かめる

第3章 脳の統合的な見方を「生き方」にあてはめる
  • 3-序 脳科学を再編成する
  • 3-1 いい習慣を身につける
    ~「受動脳」と「能動脳」のいい連携プレー
  • 3-2 エネルギーを高め,脳を高度に活動させる
    ~「人間脳」を働かせ「動物脳」を乗りこなす
  • 3-3 進歩を重んじる人・調和を重んじる人
    ~「左脳」と「右脳」のぶつかり合いがドラマを生む
  • 3-4 人間関係を重んじる合理的考えを生かす
    ~「二次元」と「三次元」の両立が大事な目標
  • 3-5 自分の得意な部分をさらに伸ばす
    ~「アイデンティティー」を後押しする「バランス」
  • 3-6 進化し続ける脳のサイクル
    ~「統合」と「拡散」を繰り返せばよりよく生きられる

第4章 脳をより使うにはどうすればよいか

  • 4-1 脳を使うのに障害となるものは何か
  • 4-2 ストレスをどのように乗り越えるか

著者プロフィール

篠浦伸禎(しのうらのぶさだ)

1958年生まれ。東京大学医学部卒業後,富士脳障害研究所,東京大学医学部附属病院,茨城県立中央病院,都立荏原病院,国立国際医療センターにて脳神経外科医として勤務する。1992年東京大学医学部の医学博士を取得。同年,シンシナティ大学分子生物学部に留学,帰国後,国立国際医療センターなどに勤務。2000年より都立駒込病院脳神経外科医長として活躍し,2009年より都立駒込病院脳神経外科部長。脳の覚醒下手術ではトップクラスの実績を誇る。著作に『人に向かわず天に向かえ』 (小学館),『脳は『論語』が好きだった』(致知出版社),『脳にいい5つの習慣 』(マキノ出版)がある。