現場の即戦力シリーズ事故を未然に防ぐ 安全設計とリスク評価

[表紙]事故を未然に防ぐ 安全設計とリスク評価

A5判/200ページ

定価(本体2,580円+税)

ISBN 978-4-7741-4714-7

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書籍の概要

この本の概要

本書は安全とは何かを考え,災害につながる危険を発見してその具体的な対策をとる方法について解説したものです。

人が作ったものが絶対に安全な状態にあるということはありません。危険が存在する場所では危険の大きさの見積りを行って,それに対する具体的な対応策を実施することが求められます。安全は存在しているものではなく,ひとが努力して作り出すものです。工場においても安全を確保するためには,まず機械装置が持つ危険源を明らかにして,そこから受ける災害の大きさと可能性を見積ることが必要です。

本書ではそのような危険の発見方法,災害の大きさの見積り方法,具体的な対策の立て方について実例を交えて解説します。本質的な安全対策の立てたり,人が危険源に近づいて災害にあわないようにするために,リスクアセスメントの手法に基づいた,本質安全,危険源の調べ方,危険を回避するための手段,保護対策,スリーステップメソッドを用いたリスクの低減策の実施方法などについてやさしく解説します。

こんな方におすすめ

  • 工場の管理職
  • 工場の安全管理担当者
  • 危険な機械の担当者
  • セーフティアセッサ資格の取得を目指している人

著者の一言

安全対策の目的は労働災害を防ぐだけではありません。正しい安全対策を実施していれば,設計者や製造者,機械を導入した事業者の責任についても限定的なものにとどめることができます。また,本質的な安全対策が施されれば,保護された労働者は危険を感じることなく安心して活動できるので,結果的に生産効率が上昇することにつながるのです。

本書によって安全に対する認識が深まり,不幸な災害が減少し,労働者だけでなく設計者や事業者も含めて保護された環境での生産活動ができるという,理想的な状態に近づくことが出来ればこんなに嬉しいことはありません。本書を読者の皆様のお役に立てて頂ければ幸いです。

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

目次

第1編 安全対策のための基礎知識

1章 機械装置の安全の考え方

  • 1.1 機械装置の安全性実現の原則
  • 1.2 スリーステップメソッド
  • 1.3 リスクアセスメント
  • 1.4 機械設計におけるリスクレベルの低減策

2章 安全の基本知識

  • 2.1 災害の責任と懲罰
  • 2.2 事業者の法律的な責任
  • 2.3 安全は作り出すもの
  • 2.4 災害の発生と安全
  • 2.5 機械装置の災害発生のメカニズムと不安全行動
  • 2.6 本質安全
  • 2.7 プレス機械の安全対策
  • 2.8 ロボットシステムの保護方策
  • 2.9 機械装置の安全化の手順

3章 安全のグローバル化

  • 3.1 安全と生活
  • 3.2 日本人の安全の感覚
  • 3.3 責任を問うても危険は減少しない
  • 3.4 日本の行政と安全
  • 3.5 製造業の災害の確率
  • 3.6 世界と日本の安全の比較
  • 3.7 世界と日本の安全基準
  • 3.8 安全と生産性
  • 3.9 世界との安全基準の整合性
  • 3.10 災害の確率とハインリッヒの法則

第2編 災害事例と安全のための配慮

4章 安全設計のためにすべきこと

  • 4.1 進入を制限する安全設計の考え方
  • 4.2 安全センサを取り付けたときの安全設計 59

5章 機械装置の安全設計 64

  • 5.1 配慮1 はさまれに対する安全
  • 5.2 配慮2 機械のオペレータの安全 チェックリストを使ったリスクを減らす7つの配慮
  • 5.3 配慮3 機械の直接作業者の安全
  • 5.4 配慮4 フェールセーフ機能
  • 5.5 配慮5 誤操作の防止と第三者の安全確保
  • 5.6 配慮6 保守点検作業中の安全
  • 5.7 配慮7 物質の特性に対する配慮

第3編 危険源の同定と対策

6章 作業環境の整備と安全化

  • 6.1 設備と機械の導入と安全
  • 6.2 仕事場の通路とレイアウト
  • 6.3 人間工学的配慮(エルゴノミクス)
  • 6.4 職場の温熱条件,照明,騒音
  • 6.5 有害物対策と感染性物質対策
  • 6.6 勤務編成と職場ストレス対策
  • 6.7 職場での健康維持
  • 6.8 勤務編成と職場ストレス対策

7章 機械の安全性を判定するチェックポイント

  • 7.1 機械設備を使用する立場からみたチェックポイント 102
  • 7.2 機械設備の設計・製造者のためのチェックポイント 119
  • 7.3 機械設備を設計,製造する立場からみた基本的な取り組み

第4編 危険を予防するリスクアセスメント

8章 リスクアセスメント

  • 8.1 リスクアセスメントの考え方
  • 8.2 設計者によるリスクアセスメント

9章 リスクアセスメントの実施例

  • 9.1 機械設備に関するリスクアセスメントの進め方
  • 9.2 機械設備を使用する立場で実施したリスクアセスメントの例
  • 9.3 報告書に基づいて作成されたリスク評価表の例
  • 9.4 リスク評価の基準
  • 9.5 機械設備を設計,製作する立場で実施したリスクアセスメント

Appendix リスクアセスメント演習

著者プロフィール

熊谷英樹(くまがいひでき)

慶應義塾大学電気工学科卒業,同修士課程修了。東京大学大学院博士後期課程単位取得退学。日本教育企画株式会社 代表取締役社長。株式会社新興技術研究所 専務取締役。神奈川大学 非常勤講師。山梨県立産業技術短期大学校 非常勤講師。職業能力開発総合大学校 非常勤講師。メカトロニクス技術認定試験委員(NPO自動化推進協会)。著書に『MATLABと実験でわかる・はじめての自動制御』(日刊工業新聞社),『現場の即戦力・使いこなすシーケンス制御』(技術評論社),『はじめてつくるVisual C# 制御プログラム』(日刊工業新聞社)など多数がある。