よくわかる情報リテラシー

[表紙]よくわかる情報リテラシー

紙版発売

B5判/256ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-5394-0

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書籍の概要

この本の概要

高校の「情報」以降を担う教科書です。大学や専門学校,社会人にもおすすめできます。監修の電気通信大学院学術院長 岡本敏雄教授を中心に,11人の各方面でご活躍中の実力のある先生方が執筆を担当しております。本書では,情報の基本はもちろん,しくみ,使われ方,ツイッターやブログ,クラウドなど最新のサービスにも触れています。情報リテラシーの入門書として最適です。

こんな方におすすめ

  • 大学生
  • 専門学校生
  • 社会人など

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いま求められる情報リテラシー
情報通信,情報メディアの発展によって,以前にもましてより高い情報学力が求められています。情報リテラシーの向上は,「問題解決」や「生産性の向上」に大きく寄与するのです。

目次

  • 序文

第1章 コンピュータの基礎

1-1 ハードウェアとソフトウェア

1-1-1 コンピュータの仕組み

  • 1 身の回りのコンピュータ
  • 2 コンピュータの機能と仕組み
  • 3 コンピュータでの情報の表し方
1-1-2 周辺機器とインターフェイス

  • 1 コンピュータとインターフェイス
  • 2 いろいろな周辺機器

1-2 ソフトウェア

1-2-1 オペレーティング・システムの機能と仕組み

  • 1 OSの働き
  • 2 パーソナルコンピュータ以外のOS
1-2-2 アプリケーションソフトの機能と仕組み

  • 1 Webブラウザ
  • 2 電子メール
  • 3 オフィス・スイーツ
  • 4 リアルタイムコミュニケーションソフト
  • 5 メディア・プレーヤ

1-3 情報システム

1-3-1 情報システムの種類と機能

  • 1 勘定系システム
  • 2 POSシステム
  • 3 住民基本台帳ネットワーク
  • 4 地理情報システム
  • 5 図書館システム
  • 6 eラーニングシステム
1-3-2 ネットワークの機能と仕組み

  • 1 ネットワークとは
  • 2 ネットワークの機能
  • 3 ネットワークの構成
  • 4 ネットワークを構成する機器
  • 5 ネットワークでのコンピュータの接続方法
    バス型/メッシュ型/リング型/スター型
  • 6 ネットワークで情報を通信する際の約束事:プロトコル

第2章 情報の形態と収集の方法

2-1 情報の形態

2-1-1 文書情報

  • 1 文字コード
  • 2 文書の構造とコンピュータ
2-1-2 音声情報

  • 1 音声情報のデジタル化
  • 2 音声のデジタル化の例
  • 3 音声データの圧縮
2-1-3 画像情報

  • 1 静止画
  • 2 動画

2-2 情報蓄積の形態

2-2-1 コンピュータとOS

2-2-2 インターネットとプロトコル

2-2-3 クラウドと仮想化

2-3 クラウド環境の情報

2-3-1 クラウド環境の仕組みとメリット

2-3-2 クラウド環境のデメリットと問題点

2-4 検索エンジン

2-4-1 ディレクトリ型

2-4-2 ロボット型

2-5 情報収集の技術

2-5-1 文書情報の検索技術

  • 1 文書の要約技術
  • 2 文書間の依存関係表示
2-5-2 音声情報と画像情報の検索技術

  • 1 音声認識技術
  • 2 画像認識技術

2-6 情報収集の応用

2-6-1 情報収集の効用

2-6-2 情報収集の問題点

  • 1 情報収集の三つの問題点
  • 2 情報を収集するときのポイント

第3章 インターネットの仕組みとWebシステム

3-1 インターネットの概要

3-1-1 インターネットとは

3-1-2 インターネットの性質

3-2 通信機能の階層化

3-2-1 階層化のイメージ

3-2-2 インターネットにおける通信機能の階層化

3-3 IPアドレスの仕組み

3-3-1 IPアドレス(IPv4)の構造

3-3-2 IPアドレスとネットワーク

3-3-3 グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス

3-3-4 IPアドレスを自動的に割り当てる仕組み

3-4 パケット通信の仕組み

3-4-1 パケットとは

3-4-2 パケット通信の利点

3-4-3 パケットのカプセル化

3-5 通信の経路を選ぶ仕組み

3-5-1 経路制御とルータ

3-5-2 経路制御の例

3-5-3 ルーティングテーブル

3-6 データを確実に送り届ける仕組みと素早く送り届ける仕組み

3-6-1 データを確実に送り届けるTCP

3-6-2 高速な通信を行うUDP

3-6-3 ポート番号

3-7 アプリケーション層のプロトコル

3-7-1 アプリケーション層のプロトコルの具体例

3-7-2 名前解決(DNS)の仕組み

3-8 直接接続する機器の通信

3-8-1 プロトコル層の最下位の部分

3-8-2 イーサネット

3-8-3 無線LAN

3-9 Webアプリケーションの仕組み

3-9-1 Webアプリケーションの基本的な仕組み

3-9-2 ユーザIDとパスワードを共通化する仕組み

3-9-3 外部のサイトの機能を組み合わせる仕組み

  • 1 Web API
  • 2 マッシュアップ

3-10 クラウドコンピューティング

3-10-1 クラウドコンピューティングによるサービス

3-10-2 クラウドコンピューティングの利点と課題

第4章 情報の伝達

4-1 ソーシャルネットワーキングサービス

4-1-1 ソーシャルネットワーキングサービスとは

4-1-2 ソーシャルネットワーキングサービスの仕組み

4-1-3 ソーシャルネットワーキングサービスの利用

  • 1 Facebook
    Facebookへのアクセスと登録/Facebookの利用
  • 2 Twitter
    Twitterへのアクセスと登録/つぶやきの投稿/他のユーザをフォロー

4-2 ブログ

4-2-1 ブログとは

4-2-2 ブログの仕組み

4-2-3 ブログの利用

  • ブログへのアクセスと登録/ブログの利用

4-3 電子掲示板

4-3-1 電子掲示板とは

4-3-2 電子掲示板の仕組み

4-3-3 電子掲示板の利用

  • 電子掲示板へのアクセスと利用/電子掲示板への投稿

4-4 電子メール

4-4-1 電子メールの仕組み

  • 1 電子メールとメールサーバ
  • 2 メールアドレス
  • 3 メールの構成
  • 4 メーラ
4-4-2 電子メールの利用

  • メーラの起動と設定/メールの作成と送信/メールの受信

4-5 ソーシャルメディア

4-5-1 ソーシャルメディアとは

4-5-2 さまざまなソーシャルメディア

4-5-3 レコメンドシステム

4-5-4 インターネットサービスの発展とソーシャルメディア

4-6 電子書籍

4-6-1 電子書籍とは

4-6-2 電子書籍の仕組みと利用

第5章 レポートの作成と編集

5-1 レポートとは

5-1-1 レポートの位置づけ

5-1-2 レポートの定義

5-1-3 レポートと戦略

5-2 主題を決める

5-2-1 全体俯瞰

5-2-2 絞り込み

5-3 構造化を考える

5-3-1 レポートの流れ

5-3-2 レポートの流れの指針

  • 1 一貫性
  • 2 関連性
  • 3 展開性

5-4 内容を作り込む

5-4-1 段落意識

5-4-2 段落構成

5-4-3 定義の仕方

5-5 数式表記

5-5-1 一般的数式

5-5-2 大型の演算子の表記

5-5-3 行列表記

5-6 創造的レポートに向けて

5-6-1 他者と話す

5-6-2 1人ブレーンストーミングをする(ブレーンライティング)

5-6-3 時間をおく

5-6-4 メタファーを利用する

5-6-5 まとめ

第6章 情報のデータ化と分析・マイニング

6-1 情報とデータ

6-2 データの整理

6-2-1 統計データ

6-2-2 分析ツールを用いた基本統計量の出力

  • 1 「分析ツール」アドインの追加方法
  • 2 基本統計量の出力
  • 3 基本統計量のそれぞれの意味

6-3 データの可視化

6-3-1 度数分布表とヒストグラム

  • 1 度数分布表の作成
  • 2 ヒストグラムの作成
6-3-2 相関と回帰

  • 1 散布図を描く
  • 2 相関係数の計算

6-4 データマイニング

6-4-1 データマイニングとは

6-4-2 決定木による分類

  • 1 ルールを見つけて分類してみる
  • 2 決定木による分類モデル
6-4-3 データマイニングツールで決定木を作成

  • 1 ツールの入手方法とインストール
  • 2 決定木作成の流れ
  • 3 決定木を見てみる

6-5 テキストマイニング

6-5-1 テキストマイニングとは

6-5-2 テキストマイニングの特徴と処理

  • 1 データマイニングに対する位置づけ
  • 2 情報検索とテキストマイニング
  • 3 テキストマイニングの処理
6-5-3 テキストマイニングツールで形態素解析

  • 1 ツールの入手
  • 2 入力ファイルの用意
  • 3 解析の実行
  • 4 解析結果を分析する

第7章 モデリングとシミュレーション

7-1 モデルとデータ

7-1-1 モデル化

7-1-2 モデルの表現

  • 1 階層モデル
  • 2 ネットワークモデル
7-1-3 モデルを用いた問題解決

  • 1 ダイクストラ法における最短経路検索
  • 2 コンピュータで最短経路を求めるために

7-2 確率的現象

7-2-1 サイコロの目

  • 1 6回分のサイコロの出目をカウント
  • 2 60回分のサイコロの出目をカウント
  • 3 600回分のサイコロの出目をカウント
7-2-2 分布

  • 1 正規分布と一様分布
  • 2 確率分布
7-2-3 適正な保険料は?

7-3 傾向と予測

7-3-1 傾向の分析

  • 1 散布図で傾向を捉える
  • 2 相関係数で関係を表す
  • 3 回帰直線で傾向をさらに捉える
7-3-2 回帰直線による予測と近似曲線

  • 1 回帰直線による予測
  • 2 回帰直線を伸ばして予測
  • 3 対数近似曲線を用いた予測
  • 4 決定係数を求める

7-4 未来を予測する

7-4-1 What-If分析

  • 1 シナリオの登録と分析
  • 2 ゴールシーク
7-4-2 システムダイナミクス

  • 1 Vensimのインストールと日本語化
  • 2 モデルの表現
  • 3 売上予測
    モデルの作成/売上シミュレーション
  • 4 人口予測
    モデルの作成/人口推移のシミュレーション

第8章 プレゼンテーションの方法

8-1 シナリオシートの作成と基本的な操作

8-1-1 シナリオシートの作成

8-1-2 スライドのデザイン

8-1-3 テキストの挿入

8-1-4 図表や動画像の挿入

8-1-5 効果音,アニメーション,ハイパーリンクの設定

8-1-6 スライドの管理

8-1-7 リハーサルと配付資料の印刷

8-2 プレゼンテーションの実際

8-2-1 バーバルコミュニケーション(Verbal Communication)

  • 1 声の大きさ,スピード,リズム
  • 2 口癖,方言,専門用語
  • 3 言葉づかい
  • 4 聞き手とのやり取り
8-2-2 ノンバーバルコミュニケーション(Non Verbal Communication)

  • 1 第一印象
  • 2 視線
  • 3 身振り手振り,立ち位置

8-3 技術の進歩とプレゼンテーションの変化

8-3-1 書画カメラ

8-3-2 電子黒板

8-3-3 オーディエンスツール(携帯電話やクリッカー)

8-3-4 ソーシャルメディア(TwitterとUstream配信)

第9章 セキュリティと法令順守

9-1 情報セキュリティ

9-1-1 情報セキュリティとは

9-1-2 情報漏えいの落とし穴

  • 1 情報漏えいの原因
  • 2 漏えいされている個人情報
  • 3 情報漏えい対策における10の落とし穴

9-2 情報漏えい対策法

9-2-1 ウイルス/スパイウェアの侵入とその経路

  • 1 どこから侵入してくるか?
  • 2 どういう悪さをするか?
  • 3 どんな環境が侵入されやすいか?
9-2-2 クライアント/サーバ/ネットワーク対策

9-2-3 不正侵入に対する対策法

  • 1 ポート・スキャンによるシステム調査
  • 2 アクセス権を取得
  • 3 システムの変更

9-3 インターネット社会の特性

9-3-1 インターネット社会

9-3-2 架空請求

9-3-3 ネットいじめ

9-3-4 スパムメール

9-3-5 商品やサービス販売を装った詐欺

9-4 情報社会の法令

9-4-1 情報モラルとは

9-4-2 個人情報

9-4-3 知的財産権

  • 1 産業財産権
  • 2 著作権
  • 3 その他

9-5 デジタルコミュニケーション

9-5-1 ネットワーク上のモラルとマナー

9-5-2 情報の信頼性や信憑性

9-5-3 情報発信者の責任と相手への配慮

第10章 ICT活用の問題解決

10-1 問題解決の基本的手順とICTの役割

10-1-1 問題解決とは何か

10-1-2 問題解決の基本的な手順

10-1-3 問題解決におけるコンピュータの役割

10-1-4 問題解決と情報通信ネットワークの役割

10-2 情報を客観的にとらえる

10-2-1 数値データを視覚化する

10-2-2 統計的手段を利用して評価する

10-2-3 2つの要素の間の関連性を評価する

10-3 インターネットを利用した情報発信

10-3-1 インターネットには国境がない

10-3-2 個人による情報発信

10-3-3 ナレッジ・コミュニティの利用

10-3-4 ソーシャルメディアの活用

10-4 問題解決におけるシミュレーションの利用

10-4-1 シミュレーションとコンピュータ

10-4-2 携帯電話の料金を安く上げる

10-4-3 肥満度(BMI)をチェックして適正体重を見つける

10-4-4 旅行計画の予算を検討する

著者プロフィール

岡本敏雄(おかもととしお)

電気通信大学大学院教授。学術院長。情報システム学研究科長。e-Learningセンター長。日本情報科教育学会会長。ISO/IEC JTC1SC36-WG2(協調学習支援技術標準化委員会)議長。
1975年東京学芸大学大学院修士課程修了。1989年工学博士(東京工業大学)。1977年金沢工業大学講師。1981年東京学芸大学講師。1983年同助教授。1992年電気通信大学大学院情報システム学研究科教授。現在の専門分野はe-Learning,人工知能と知識処理,認知科学,教育工学。主な研究課題は,ネットワーク分散型協調学習の知的支援システム,マルチ・エージェント・システム,情報(科)教育。所属学会は人工知能学会,情報処理学会,電子情報通信学会,教育システム情報学会,日本教育工学会,AAAI。著書は高等学校教科情報教科書『情報A』『情報B』『情報C』(実教出版)など多数。