独習Python入門
1日でプログラミングに強くなる!

[表紙]独習Python入門―1日でプログラミングに強くなる!

紙版発売
電子版発売

A5判/288ページ

定価2,838円(本体2,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-8329-9

電子版

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書籍の概要

この本の概要

楽しく早くプログラミングを学びたいと思いませんか? 本書はPythonを使ってプログラミングを独習できるようにさまざまな工夫を凝らしました。1つにはプログラミングのわかりにくい概念をイラストで解説しました(小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記のaicoさんが描きました)。2つめはソースコードを図解で説明しました。そして未経験な読者でも自分で読み進めることで,エディタを使ったコーディング方法や文法に慣れ,オブジェクト指向やテスト方法,そしてWebアプリケーションの作り方までいっきに解説します。

こんな方におすすめ

  • これから,プログラミングを始めようと考えている方

著者の一言

プログラミングの世界へようこそ!
執筆のきっかけは,「プログラミングを教えてほしい」と私に依頼してきた学生さんとのレッスンです。私は,市販されているプログラミングの入門書を買って,それを読み進めながらレッスンをしたのですが,「自分ならこう説明したい。プログラミングのやり方やその面白さを,もっと伝えたい」という思いが強くなってきました。そこで本書を執筆しました。皆さんが楽しみながら読み進めることができるように,カバーイラストにあるような,やさしくかわいらしいイラストもふんだんに盛り込みました。
プログラミングの学習は,語学の学習によく似ています。英語を学んだときを思い返してみてください。単語と文法の学習をしてから文章が作れるようになり,段々とコミュニケーションが取れるようになります。
プログラミングも同じ学習過程を通りますが,文法の学習はどうしても退屈になりがちです。本書では,最低限必要な文法に絞って解説しています。そのほかの細かい文法については,プログラムを書いて動かせるようになって,あらためて学ぶほうが身につくからです。
プログラミングは体感するものです。最低限必要な知識をまず勉強する。あとは実際に動くプログラムを読んでみて,そのとおりに書いてみて,動かす。自分の頭でイメージした内容をプログラムで表現できるようになってゆく過程を楽しんでもらいます。それが本書のゴールです。

  • これから,プログラミングを始められる方
  • プログラミングについて,どんなものだか興味を持っている方
  • プログラミングに挑戦したけれども挫折してしまった方
  • プログラマーが何を考えているか知りたい方
どんな方にも「プログラミングが面白く感じられるようになった」「自分のやりたいことが,おぼろげながらできそうだ」と思ってもらえるように本書を執筆しました。
きっとそう思っていただけると思います。

補足

本書で使用しているサンプルソースコードは、以下のURLからダウンロードできます。ぜひ本書とともに活用ください。

https://github.com/gothedistance/python-book

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

目次

第1章 はじめてのプログラミング

  • 1-1 プログラムってなに?
  • 1-2 コンピュータがプログラムを実行するまで
  • 1-3 どのプログラミング言語が初学者に向いているのか?
  • 1-4 Pythonのインストール
  • 1-5 Pythonではじめてのプログラミング
  • 1-6 四則演算をやってみよう
  • 1-7 プログラミングで扱う情報とその型
  • 1-8 変数
  • 1-9 まとめ

第2章 条件で分ける方法(分岐の基礎文法)

  • 2-1 開発環境のセットアップ
  • 2-2 セットアップ手順
  • 2-3 条件分岐
  • 2-4 ディレクトリ50
  • 2-5 if文をマスターする
  • 2-6 プログラムの実行でエラーが出た場合
  • 2-7 andとorとnot
  • 2-8 予約語
  • 2-9 まとめ

第3章 繰り返しさせる方法(反復の基礎文法)

  • 3-1 同じことを何度もさせるには
  • 3-2 配列(リスト)
  • 3-3 繰り返しの構文,for inを使う
  • 3-4 breakとcontinue
  • 3-5 while
  • 3-6 コメントを書く
  • 3-7 まとめ

第4章 関数を使ってみよう!

  • 4-1 関数を使うメリット
  • 4-2 組込み関数で,関数を体感しよう
  • 4-3 引数と戻り値
  • 4-4 自作の関数を作る
  • 4-5 関数を上手に作るコツ
  • 4-6 ほかの関数を使う(import)
  • 4-7 まとめ

第5章 いろいろな型を学ぼう

  • 5-1 辞書(Dictionary)型
  • 5-2 キーワード可変長引数
  • 5-3 タプル(tuple)
  • 5-4 タプルで可変長引数
  • 5-5 集合(set)
  • 5-6 None(ナン)
  • 5-7 まとめ

第6章 エラーと例外を使いこなす

  • 6-1 エラーを制するものはプログラミングを制す
  • 6-2 例外(Exception)
  • 6-3 ファイルの読み込み・書き出しでさらに例外を学ぶ
  • 6-4 例外処理を行うtry~except構文
  • 6-5 まとめ

第7 章オブジェクトとクラスとは何か?

  • 7-1 オブジェクトとは
  • 7-2 アイデンティティ,型,値について179
  • 7-3 プログラムにおけるオブジェクトの表現
  • 7-4 クラスの定義方法
  • 7-5 オブジェクトとクラスを使う理由
  • 7-6 継承(inheritance)
  • 7-7 まとめ

第8章 自分が書いたプログラムをテストする

  • 8-1 テストをするプログラム
  • 8-2 テストするプログラムを書く理由
  • 8-3 ユニットテスト(単体テスト)

第9章 明日から使えるWebプログラミング

  • 9-1 スクレイピングとは
  • 9-2 Webページの技術言語=HTML
  • 9-3 スクレイピングの手順
  • 9-4 会社情報を抜き出してみよう

第10章 Webアプリケーションことはじめ

  • 10-1 Webアプリケーションの登場人物
  • 10-2 ビルトインサーバでWebアプリケーション
  • 10-3 まとめ

第11章 今後の学習に向けて

  • 11-1 本書の内容総まとめ
  • 11-2 次に何を学んだら良いのか

著者プロフィール

湯本堅隆(ゆもとみちたか)

株式会社クオリティスタート 代表取締役。1979年生まれ。東京都大田区出身。法政大学文学部英文学科卒。プロバイダーのインターネット接続に関する電話サポートのアルバイトをきっかけにIT 技術に興味を持ち,2003年にアイ・ティ・フロンティア(現タタ・コンサルタンシー・サービシズ)に新卒で入社。プログラミングは会社に就職してから覚える。
SIer在籍期間にブログ「GoTheDistance」を始め,SIer を巡るIT 業界のあり方・エンジニアのキャリアについて記事を書き,さまざまなメディアで紹介。「ITを使いこなしたいならユーザー企業は内製すべき」と主張しているうちに,雑貨製造卸のエフ・ケーコーポレーションで内製化を1人で担当するはめに。メーカー送料ロットのない雑貨卸というビジネスモデルをITシステムを実装することで確立し,経済産業省が主催するIT 経営実践認定企業に選ばれる。
ユーザー企業に移ってからITシステムに満足しているユーザー企業があまりにも少ないことに危機感を覚え,「IT投資のROIを最大化できて,絵に描いた餅ではなく実際のITシステムまで提供する。経営に資するITをユーザー企業に手に入れていただく」ことをミッションにした「顧問エンジニア」が求められていると信じ,2016年6月に創業。現在にいたる。
好きな言葉は「独立自尊」。これは建築業を営んでいた祖父から教えてもらった言葉で,自分の道は自分で切り開いていくこと,人に頼らずに自分の力だけで,ことを行ってみることが大切である,という意味。
重度の野球好き。会社名も野球の用語に由来。「いつ野球見るの? 今でしょ?!」という野球ブログも運営中。ニコニコ生放送で実況兼解説をやるのが夢のひとつ。
伊藤智仁がルーキー時代からの東京ヤクルトスワローズのファン。特に推しているのは館山昌平投手。
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