Software Design plusシリーズソーシャルアプリプラットフォーム構築技法
――SNSからBOTまでITをコアに成長する企業の教科書

[表紙]ソーシャルアプリプラットフォーム構築技法 ――SNSからBOTまでITをコアに成長する企業の教科書

A5判/360ページ

定価(本体2,800円+税)

ISBN 978-4-7741-9332-8

電子版

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書籍の概要

この本の概要

LINEで人工知能を有したBOTプログラムが寿司やピザの注文を受ける,これが今起きて進んでいるSNSのアプリケーションプラットフォーム化の一例だ。本書は,SNSでビジネスをする際に必要となる技術をさまざまな面から解説する。それは個人情報を保護しながらビジネスを円滑にすすめるための認証基盤,スマホ用アプリ開発のノウハウ,SNSの運用と管理方法,そしてAIを応用したBOTネットワークアプリの開発など広範囲に及ぶ。IT企業の最前線で培われた筆者の開発経験と実績から導かれた知見を余すことなく本書に凝縮した。

こんな方におすすめ

  • Web開発者,スマホアプリ開発者,Webマーケティング担当者,ウェブディレクター,ウェブ企業の経営者

著者の一言

実はプラットフォームの基礎技術は普遍的です。どんなにハードウェアやネットワークが進化しようとも,プラットフォームが提供する機能は本質的には変わりません。ユーザ認証,認可,API の提供,開発者サポート,アプリ管理,インシデント対応など,昔から現在,そして未来に至るまで,それらの本質は変わりません。多くの企業,多くのソフトウェアエンジニア,そして多くの人々が,プラットフォームの考え方や進め方を知り,プラットフォーム構築にチャレンジしてほしいと願っています。そして,コンピュータやインターネットをさらに進化させていってほしいと願っています。本書がそのためのスタートラインになることを期待しています。

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目次

第1章 ソーシャルアプリプラットフォームとは何か,何を構築するのか

  • 1.1 プラットフォームの定義
    • 1.1.1 プラットフォームとはアプリケーションを動作させる基盤
    • 1.1.2 SNS とプラットフォーム
    • 1.1.3 プラットフォームの事例
    • 1.1.4 プラットフォームの登場人物
  • 1.2 プラットフォーム構築の目的
    • 1.2.1 ビジネスをより拡大させる
    • 1.2.2 アプリ市場を形成する
    • 1.2.3 社会に貢献する
  • 1.3 構築の前に考えるべきこと
    • 1.3.1 提供するコンテンツの魅力
    • 1.3.2 アプリ開発者にとってのメリット
    • 1.3.3 社内のコンセンサス
  • 1.4 構築に関係する社内組織
    • 1.4.1 開発
    • 1.4.2 企画
    • 1.4.3 営業
    • 1.4.4 QA/テスト
    • 1.4.5 サポート
    • 1.4.6 審査
    • 1.4.7 法務/セキュリティ
    • 1.4.8 経営者
    • 1.4.9 プラットフォーム委員会

第2章 プラットフォームの企画策定 51

  • 2.1 プラットフォーム構築時の前提知識
    • 2.1.1 プラットフォームの全体像
    • 2.1.2 アプリの動作環境
    • 2.1.3 個人情報の取り扱い
    • 2.1.4 認証と認可
  • 2.2 エコシステムの検討
    • 2.2.1 提供すべきコンテンツ
    • 2.2.2 想定されるアプリケーション
    • 2.2.3 想定されるアプリ開発者/ユーザ
    • 2.2.4 想定されるエコシステム
    • 2.2.5 国際化
    • 2.2.6 アプリへの導線
  • 2.3 機能別の仕様策定
    • 2.3.1 APIの仕様検討
    • 2.3.2 ユーザ認証,認可
    • 2.3.3 SDK(Software Development Kit)の意味と意義
    • 2.3.4 アプリの管理情報
    • 2.3.5 アプリ管理サイト
    • 2.3.6 認可済みアプリ一覧/認可解除機能
  • 2.4 法務/セキュリティ面の確認
    • 2.4.1 「守る」という言葉の意味
    • 2.4.2 リスクの洗い出しとヘッジ方法の検討
    • 2.4.3 個人情報に関する確認
    • 2.4.4 ID 戦略の検討
    • 2.4.5 規約/ガイドライン
  • 2.5 アプリ開発者の登録と管理
    • 2.5.1 なぜアプリ開発者を管理するのか
    • 2.5.2 利用対象とするアプリ開発者の決定
    • 2.5.3 収集すべき情報

第3章 プラットフォームの開発 125

  • 3.1 業界標準仕様の採用
    • 3.1.1 HTTP/HTTPS(インターネット通信の基本)
    • 3.1.2 JSON(データの書式と表現方法)
    • 3.1.3 RESTful API
    • 3.1.4 JSON RPC
    • 3.1.5 OAuth 2.0
    • 3.1.6 OpenID Connect
  • 3.2 アクセストークンの実装
    • 3.2.1 アクセストークンの発行と管理
    • 3.2.2 アクセストークンの失効
    • 3.2.3 アクセストークンの確認
  • 3.3 認証認可画面の実装
    • 3.3.1 ユーザ認証画面
    • 3.3.2 認可画面
    • 3.3.3 認可取り消し画面
    • 3.4 API の実装
    • 3.4.1  基本的な処理の流れ
    • 3.4.2 負荷対策
    • 3.4.3 Rate Limit の実装

第4章 SDK(Software Development Kit)の開発 203

  • 4.1 スマホ向けSDK の事前準備
    • 4.1.1 パブリッククライアントとしての設計
    • 4.1.2 認証認可手順のサポート範囲
  • 4.2 Android 向けSDK の実装
    • 4.2.1 単独方式での実装
    • 4.2.2 連携方式での実装
  • 4.3 iOS 向けSDK の実装
    • 4.3.1 単独方式での実装
    • 4.3.2 連携方式での実装
  • 4.4 JavaScript SDK の実装
    • 4.4.1 アプリの形態
    • 4.4.2 埋め込み方式での実装
    • 4.4.3 独立方式での実装

第5章 プラットフォーム運用の実際 253

  • 5.1 ドキュメントを提供する
    • 5.1.1 アプリ企画者向けの内容
    • 5.1.2 アプリ開発者向けの内容
  • 5.2 プラットフォーム利用者へのサポート
    • 5.2.1 啓蒙活動
    • 5.2.2 問い合わせ対応
  • 5.3 アプリを審査する
    • 5.3.1 審査ポリシー/ガイドライン策定
    • 5.3.2 審査とフィードバック
    • 5.3.3 審査後の対応と通報機能
  • 5.4 インシデント対応
    • 5.4.1 インシデントの発見経緯
    • 5.4.2 体制を作る
    • 5.4.3 情報収集と現状把握
    • 5.4.4 解決案,対応方針案の検討と実施
    • 5.4.5 関係者への対応
    • 5.4.6 再発防止策の検討
  • 5.5 機能の廃止についての検討や手順
    • 5.5.1 機能がなくなったときの影響
    • 5.5.2 廃止の手順

第6章 BOT プラットフォームとAI の利用 303

  • 6.1 BOT プラットフォームとは
    • 6.1.1 メッセージングアプリの台頭
    • 6.1.2 公式アカウントによる企業の参加と情報提供
    • 6.1.3 公式アカウントのインタラクティブ化とBOT の登場
    • 6.1.4 BOT のプラットフォーム化
    • 6.1.5 BOT プラットフォームのエコシステム
  • 6.2 BOT プラットフォームの仕組み
    • 6.2.1 基本的な仕組み
    • 6.2.2 認証認可手順
    • 6.2.3 BOT の利用開始と終了
    • 6.2.4 ユーザからBOT へのメッセージ配送
    • 6.2.5 BOT からユーザへのメッセージ配送
  • 6.3 AI との組み合わせ
    • 6.3.1 コマンド実行型
    • 6.3.2 ルールベースの会話型
    • 6.3.3 選択肢を提示するメッセージ
    • 6.3.4 自然言語処理への期待
    • 6.3.5 AI の活用
  • 6.4 音声との組み合わせ
    • 6.4.1 文字から音声へ
    • 6.4.2 音声をサポートした製品
    • 6.4.3 音声とその他のメディアとの組み合わせ

著者プロフィール

田中洋一郎(たなかよういちろう)

1975年2月生まれ。株式会社ディー・エヌ・エー所属。業務アプリ向けの開発ツールやフレームワークの設計に携わった後,mixi Platform,LINE Platformの技術統括を行う。日本でのソーシャルアプリケーションの技術的な基礎を確立しただけでなく,メッセージングアプリにおいても世界に先駆けてBOT Platformの立ち上げを主導した。その後もプラットフォームのさらなる進化に日々チャレンジしている。趣味で開発しているChromebook向けアプリは,Google Open Source Programs Officeから評価を得ている。Google Developers Expert(Web Technology担当)。Mash up Award 3rd 3部門同時受賞。著書『OpenSocial入門』,『mixiアプリ開発&運用コンプリートブック』,『開発者のためのChromeガイドブック』。