チューリングの考えるキカイ
~人工知能の父に学ぶコンピュータ・サイエンスの基礎

[表紙]チューリングの考えるキカイ ~人工知能の父に学ぶコンピュータ・サイエンスの基礎

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A5判/240ページ

定価2,508円(本体2,280円+税10%)

ISBN 978-4-7741-9689-3

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書籍の概要

この本の概要

本書はチューリングの理論をもとに,コンピュータの原理やしくみから人工知能までを,わかりやすくていねいに解説しています。チューリングは現在のコンピュータサイエンスの基礎となる理論を作り上げた,とても重要な人物です。また,『知性を持つ機械』という論文やチューリングテストを考案するなど,人工知能の父とも呼ばれています。本書はこのチューリングの重要な理論を,できるだけわかりやすく楽しんで理解できるように,難しい専門用語を避け,ふんだんなイラストを用いて説明しています。コンピュータサイエンスの入門書として最適です。

こんな方におすすめ

  • 情報工学の初学者,コンピュータのしくみを知りたい人,人工知能に関心のある人,チューリングを知りたい人

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チューリング機械からコンピュータの原理を学ぶ
現在のコンピュータ・サイエンスの源流をたどると,チューリング機械に行き当たります。チューリング機械から現在のコンピュータ・サイエンスの数多くの分野が生まれました。

本書のサンプル

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目次

Chapter 1 究極の人工知能とそれを実現する機械

Chapter 2 自己言及のパラドックスと対角線論法

Chapter 3 数学帰納法と数

Chapter 4 計算モデル

Chapter 5 思考をwhileプログラムで書き表してみよう

Chapter 6 論理とプログラム

Chapter 7 配列とデータ型

Chapter 8 プログラム内蔵方式と万能プログラム

Chapter 9 計算可能性

Chapter 10 計算できない問題

Chapter 11 チューリング機械と計数機

Chapter 12 計算可能性をこえて

Chapter 13 実数と計算可能性

著者プロフィール

阿部彩芽(あべあやめ)

グラフィックデザイナー・イラストレーター・webデザイナー
大阪大学工学部を卒業後,同大学大学院に進学。創造社デザイン専門学校にて広告デザインを学ぶ。その後,東京の広告制作会社にてグラフィックデザイナーとして勤務。現在は独立し,フリーランスとして活動。


笠井琢美(かさいたくみ)

電気通信大学名誉教授

1969年 早稲田大学理工学部数学科卒業
1971年 同大学大学院理工学研究科修士課程修了
1971年 京都大学数理解析研究所助手
1980年 電気通信大学計算機科学科助教授
1989年 同大学情報工学科教授
2012年 同大学名誉教授

【著書】
  • 計算量の理論(近代科学社)
  • 有限オートマトン入門(森北出版/共著)
  • 計算の理論 情報数学講座 第4巻(共立出版/共著)