病まない組織のつくり方
――他人事を自分事に変えるための処方箋

[表紙]病まない組織のつくり方 ――他人事を自分事に変えるための処方箋

四六判/368ページ

定価(本体1,780円+税)

ISBN 978-4-297-10907-3

電子版
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書籍の概要

この本の概要

本書では,組織の運営に悩む人を対象に,MITのダニエル・キム教授が提唱した「組織の成功循環モデル」(組織を見る際の4つの質〔関係の質,思考の質,行動の質,結果の質〕それぞれに因果関係を伴った循環を基本とし,それをうまく回すことで成功〔グッドサイクル〕に導こうとする考え方)をベースに,著者の経験と現時点の結論をもとにして,どうすれば組織(チーム)が機能するようになるのかを具体的・実践的に解説します。混沌とした状況が生まれやすいITの開発チームに自ら所属し,それを率いることの多かった著者ならではの視点を加えることで,理論を理論で終わらせるのではなく,実際に役立つ「方法」として読者がノウハウを吸収できるよう丁寧に順序立てて説明を尽くしていますので,経験の少ない人にも十分に読みこなせるでしょう。

こんな方におすすめ

  • 組織の運営に悩む管理職、マネージャー
  • 自社の組織を活性化させたい経営者
  • 職場での人間関係を含む諸問題に引っかかりを覚えている会社員

著者の一言

「健全な組織で働きたいと思っているけれど,どこから始めたらいいのかわからない」「限られた権限しかない中で,自分にできることはあるのだろうか?」と悩んでいる方に読んでいただけたらと思い,本書を書きました。また,ファシリテーションや対話(ダイアログ),メンタルモデル,システム思考といった個々のスキルや考え方をどう関連づけ,活用したらよいのかとお悩みの方にも読んでいただけたらと思います。この本を読んだ読者の方が小さな行動を起こすことで何らかの変化が始まれば,著者としては何よりの喜びです。

本書のサンプル

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目次

  • はじめに
  • 本書全体のレベルマトリクス

序 章 組織の成功循環を作り出すために

第1部 「関係の質」 ―― チーム内の風通しを良くする

  • 「関係の質」を測る四つの視点
  • 「関係の質」を高めるとは?

第1章 受容 ―― 組織を健やかにする方法

  • 受け入れること
  • コミュニケーションで相手に発信していること
  • 相手を受容することと,それを伝えること
  • 感情(気持ち)
  • 感情の役立て方
  • 第1章のポイント

第2章 コミュニケーション ―― 誤解なく意思疎通ができる方法

  • コミュニケーションとは?
  • 確認しながら聴く
  • 相手の話に集中する
  • 聴くのを困難にすること
  • 受容できないことを伝える方法
  • 第2章のポイント

第3章 ファシリテーション ―― 思ったことを言い合えて関係も悪くならない方法

  • 納得することの大切さ
  • 決め方(意思決定)の種類
  • コンセンサスによる意思決定の方法
  • 対立のおかげで
  • 第3章のポイント

第2部 「思考の質」 ―― チームの真の課題を発見する

  • 賢明な思考とは?

第4章 メンタルモデル ―― 行動を決定づけている固定観念に気づく方法

  • メンタルモデルとは?
  • メンタルモデルに気づく方法 ──推論のはしご
  • メンタルモデルに気づく方法 ──免疫マップ
  • メンタルモデルと向き合う
  • 第4章のポイント

第5章 ダイアログ ―― 物事の本質を見つける方法

  • 対話とは何か
  • 対話の必要性
  • 対話の方法
  • 対話を目的として実施するケース
  • 日頃の会議の中で実施するケース
  • 対話で大切な心構え
  • 第5章のポイント

第6章 システム思考 ―― 個別最適から全体最適へと意識が変わる方法

  • システム思考とは?
  • 「因果ループ図」解説
  • 因果ループ図の描き方
  • システム思考の実践事例
  • 第6章のポイント

第3部 「行動の質」 ―― チームの自発的な行動を促す

  • 自発的な行動を起こすには?

第7章 モチベーション ―― 創造的な仕事のモチベーションを高める方法

  • 動機づけ衛生要因
  • 内発的動機
  • 自律性
  • マスタリー(熟達)
  • 目的意識
  • 第7章のポイント

第8章 フロー ―― 仕事に集中し,どんなことからも成長していける方法

  • 集中とは何か?
  • 集中しているとき何を感じているか?
  • 集中することで得られるもの
  • 仕事をフローに転換する方法
  • 第8章のポイント

第9章 目標設定 ―― 行動に直結し達成感が得られる目標をつくる方法

  • セルフコントロール
  • 目標の明確化
  • 目標を細分化する
  • 行動を振り返る
  • 第9章のポイント

第4部 実践のために ―― 好循環を作り出す

第10章 結果につなげるための実践方法

  • 「関係の質」を高めるための実践
  • 「思考の質」を高めるための実践
  • 「行動の質」を高めるための実践
  • 「好循環システム」をデザインす
  • おわりに
  • 参考文献

著者プロフィール

野口和裕(のぐちかずひろ)

1965年,山口県生まれ。九州工業大学中退。13年間の会社員時代にはSEとして企業や官庁で各種システムの設計に従事。製造業,建設業,人事システムの構築を数多く手掛ける。テクニカルスキルとヒューマンスキルのバランスには定評があり,技術のわかるリーダーとして,その評価は高い。2000年に独立してフリーランサーのSEとなる。2003年に人材育成研修を業務とする有限会社NTXを設立。現役のエンジニアとして現場感覚を伝える研修には定評があり,一般企業はもとより教育関係,NPO団体などからの依頼も数多く受けている。
座右の銘は「成功は失敗のかなたにある」――。財団法人 生涯学習開発財団 認定コーチ,日本ファシリテーション協会 前副会長。