Python実践入門 ──言語の力を引き出し、開発効率を高める

はじめに

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本書は,これからPythonを始めようとしているプログラミング経験者に最適なPython入門書です。また,普段からPythonを書いている方でも,より自信を持ってPythonを書くためのステップアップに活用していただけます。

Pythonは,分野や領域を問わず世界中で広く使われているプログラミング言語です。ライブラリも非常に豊富で,それぞれの分野や領域ごとに有名なライブラリが多数あります。しかし,それらの実力を最大限に活かすためには,まずPythonという言語の持つ特徴や機能を知り,使いこなしていく必要があります。本書が取り扱うのは,まさにこのPythonを使いこなすために必要となる知識です。分野や領域,利用するライブラリを問わず,Pythonを使うシーンでは常に使える知識を余すところなく詰め込みました。

本書の構成は,序盤でインストール方法や文法,関数,クラスなどの基礎知識を固め,中盤では特殊メソッドやデコレータ,コンテキストマネージャーといったPython特有の応用的な機能を紹介しています。また,終盤にかけては並行処理やパッケージング,ユニットテストなどの開発全般に関する話題に対して,Pythonを使った実例を載せています。

したがって,本格的にPythonに触れるのが初めての方や読み書きに不安を感じている方は,最初から順番に読み進めることをお勧めします。普段からPythonに慣れ親しんでいる方は,気になるトピックのある章から読み進めても問題ありませんが,各章内は最初から読み進めてください。

本書で扱うPythonのバージョンは,本書の執筆時点(2019年11月)の最新版であるPython 3.8です。動作環境のOSは,Windows,macOS,Ubuntuを対象としました。主な動作確認はmacOS Mojave上で行い,OSの違いにより実行コマンドや出力結果に差分がある場合には適宜補足を入れています。

Pythonは,初期の頃からコミュニティの力により支えられ,ユーザーの拡大とともに発展してきた言語です。これから先も,その点が変わることはおそらくないでしょう。本書がきっかけとなり,ひとりでも多くのPythonユーザーが増えることを願っています。

謝辞

本書の執筆にあたっては,とても多くの方々にご協力いただきました。この場を借りて,感謝の言葉を述べさせていただきます。

長期間にわたり何度も根気強くレビューをしてくださった新井正貴さん,岩井裕海さん,清水川貴之さん,杉山剛さん,鈴木たかのりさん,津田恭平さん,寺田学さん,西本卓也さん,古木友子さん,満田遼さん。誰かひとりでもいなければ,本書は完成に至らなかったと思います。技術面から構成,日本語の言い回しまで含めて,さまざまな観点でレビューをいただいたおかげで,本書の内容に自信を持つことができました。

また,今回執筆の機会をくださり,思うように筆が進まない状況でも常に優しく声をかけ続けてくれた稲尾尚徳さん,わたしの拙い文章を細かなミスまで漏らさず校正してくださった渡邉健多さん。お二人の手により本書が洗練されていく過程は,修正対応の難しさと同時に楽しさを感じることができ,最後までやり抜くことができました。

ここでお名前をあげさせていただいた方々をはじめ,本書の執筆にかかわったすべての方に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

2019年11月 陶山 嶺

著者プロフィール

陶山嶺(すやまれい)

大分県出身。広島大学大学院情報工学専攻修士課程修了。
学生時代にPythonと出会い,言語・コミュニティの持つ思想や雰囲気に惹かれる。
技術的な基礎知識からコミュニティとの付き合い方まで,さまざまなことをPythonを通して学んだ。
PyCon JP 2015へ一般参加したことをきっかけに,PyCon JP 2016からはスタッフやスピーカーとしても参加している。
就職を機に上京していたが,現在は瀬戸内海に浮かぶ広島県尾道市の向島でフルリモートワークを実践中。

Twitter:@rhoboro
GitHub:https://github.com/rhoboro
URL:https://www.rhoboro.com