やるべきことがすぐわかる! SDGs実践入門
~中小企業経営者&担当者が知っておくべき85の原則

[表紙]やるべきことがすぐわかる! SDGs実践入門 ~中小企業経営者&担当者が知っておくべき85の原則

紙版発売
電子版発売

A5判/224ページ

定価1,958円(本体1,780円+税10%)

ISBN 978-4-297-11752-8

電子版

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書籍の概要

この本の概要

SDGsってなんだろう?
から,
じゃあ,なにをすればいいの?
へ。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略で,日本語では「持続可能な開発目標」という意味になります。国連によって,持続可能な社会を実現するための17の目標が定められています。SDGsの考え方は企業や教育への導入が進み,普段街を歩いていて目にする機会も増えてきました。

そんなSDGsですが,「じゃあ自社でも導入しよう!」と思っても,
「なにから始めればいいのか?」「なにに気をつけなくてはいけないのか?」
という疑問に答えてくれる情報は多くありません。
なぜなら,SDGsには「これをやればいいよ」という決まった解答がないからです。
それぞれの企業が,それぞれの事情に合わせて,
自分たち自身で「なにをすればよいのか?」を考える必要があります。
この本では,そんな「SDGsってなにをすればいいの?」
を考えるためのヒントをまとめています。

「SDGsってなんだろう?」から,「じゃあ,なにをすればいいの?」へ。
その一歩を踏み出すための1冊として,ぜひ活用してください。

こんな方におすすめ

  • SDGsの基本は学んだが,具体的な実践に悩んでいる中小企業の経営者&担当者

目次

第1章 SDGsとビジネスの関係を知る

  • この章で学ぶこと
  • 01 「SDGs」とは何か?
  • 02 SDGsとビジネスの関わり
  • 03 ビジネスの成長を脅かす「ESG問題」
  • 04 ESG問題を「経営課題」として考える
  • 05 ESG問題の「発生源」を理解する
  • 06 SDGsによる「ESG問題へのアプローチ」を理解する
  • 07 SDGsの「関連キーワード」を理解する
  • 08 SDGsは「中小企業」にも必要不可欠
  • 09 SDGsは「持続可能な企業」への道
  • 10 SDGsは「ビジネスの視野」を広げてくれる
  • 11 SDGsは「ビジネスの棚卸」を助けてくれる
  • 12 SDGsは「ビジネスのヒント」を提供してくれる
  • 13 SDGsに「決まったやり方」はない
  • 14 SDGsに「賞味期限」はない
  • この章のまとめ

第2章 SDGsを準備する①〜旧来のビジネス観からの脱却

  • この章で学ぶこと
  • 15 「〇〇だけすればよい」という考えを捨てる
  • 16 「雇用と納税,法令順守だけでOK」という考えを捨てる
  • 17 「売上が企業価値を決める」という考えを捨てる
  • 18 「決算書を読めば自社を理解できる」という考えを捨てる
  • 19 「給料を払えば人は働く」という考えを捨てる
  • 20 「休みをほしがるのは甘え」という考えを捨てる
  • 21 「女性は出産,育児で辞めるもの」という考えを捨てる
  • この章のまとめ

第3章 SDGsを準備する②〜自社の現状チェック

  • この章で学ぶこと
  • 22 「プロセス志向への転換」に対応できているか?
  • 23 「新しい競争優位性」に対応できているか?
  • 24 「顧客ニーズの質的変化」に対応できているか?
  • 25 「法令順守と環境対策」をチェックする
  • 26 「人材確保の安定性」をチェックする
  • 27 「自社と地域社会の関係」をチェックする
  • 28 「自社の自然災害リスク」をチェックする
  • 29 「従業員の実質的な働きやすさ」をチェックする
  • 30 「多様な人材の受け入れ状況」をチェックする
  • 31 「現在のビジネスモデル」の有効性をチェックする
  • 32 「自社のSDGs度」をチェックする
  • 33 「企業理念」をチェックする
  • 34 「経営計画」をチェックする
  • この章のまとめ

第4章 SDGsを実践する

  • この章で学ぶこと
  • 35 「ESG問題の総量」に気を配る
  • 36 SDGsの「全社的学習」を行う
  • 37 SDGsの「全社的合意」を形成する
  • 38 「社内のESG問題」をリサーチする
  • 39 「社外のESG問題」をリサーチする
  • 40 「テーマの決定プロセス」を共有する
  • 41 「アウトサイド・イン」を考える
  • 42 「既存事業」「新規事業」に当てはめる
  • 43 「多くのアイデア」を集めて絞り込む
  • 44 「妨げとなる要因」を解消する
  • 45 「取り組みの目的」を明確にする
  • 46 「KPI(成果指標)」を設定する
  • 47 「働き方の多様化」を実現する
  • 48 「担当者の業務範囲」を明確にする
  • 49 「サプライチェーンの全体像」を把握する
  • 50 「サプライチェーンの今できること」に着手する
  • 51 SDGsの取り組みを「記録」する
  • 52 SDGsの取り組みを「会計面から評価」する
  • 53 SDGsの取り組みを「見える化」する
  • 54 SDGsの取り組みを「見せる化」する
  • 55 「第三者評価」に挑戦する
  • 56 「パートナーシップ」を構築する
  • 57 「パートナーからの信頼」を獲得する
  • 58 「バリエーション」を拡充する
  • 59 「新しいメンバー」を育成する
  • 60 「SDGsの価値観」を事業承継する
  • この章のまとめ

第5章 SDGsを発展させる

  • この章で学ぶこと
  • 61 「誰一人取り残さない」世界を実現する
  • 62 「取り残された人」をリサーチする
  • 63 「取り残された人」にアプローチする
  • 64 「取り残された人」を雇用する
  • 65 「取り残された人」のために業務を見直す
  • 66 「取り残された人」のために従業員を支援する
  • この章のまとめ

第6章 SDGsのリスクを予防する

  • この章で学ぶこと
  • 67 「SDGsウォッシュ」を予防する
  • 68 「社内のESG問題」を抑制する
  • 69 「企業理念に反する行為」を予防する
  • 70 「やりがいの搾取」を予防する
  • 71 「ESG問題への取り組み」を評価する
  • 72 「ESG問題に知見のある専門家」を起用する
  • 73 「取引先のESG問題」に注意を払う
  • 74 「都合の悪い情報」も発信する
  • 75 「不祥事が発生した時」こそ誠実・丁寧に対処する
  • この章のまとめ

第7章 SDGsの実践を持続させる

  • この章で学ぶこと
  • 76 「プロアクティブ思考」と「バックキャスティング」
  • 77 「取り組みの体系化」が先行者利益を生み出す
  • 78 「どれだけ稼ぐか」ではなく「どのように稼ぐか」
  • 79 「ホンネとタテマエのギャップ」を小さくする
  • 80 「共感という資本」を獲得する
  • 81 「自律的な思考」と「倫理的な行動」
  • 82 「社会の役に立つシニア」を輩出する
  • 83 「家族に本当に残したいもの」は何か?
  • 84 「ワクワクできる組織」にこそ人は集まる
  • 85 「企業の持続可能性」はメンバーの倫理観に比例する
  • この章のまとめ

◎付録 SDGs用語集

著者プロフィール

泉貴嗣(いずみよしつぐ)

CSR(企業の社会的責任)エバンジェリスト,第一カッター興業㈱(東証1716)監査役,公益財団法人ちばのWA地域づくり基金理事,経営実践研究会アドバイザー。
主な活動テーマは中小企業のサステナビリティ(持続可能性)経営,ソーシャルビジネス化の支援と,これに関連する自治体の経済政策の支援。
大学で学生の産学連携教育,社会人のリカレント教育コースでCSR関連科目などを担当した後,CSRエバンジェリストとして独立。さいたま市や静岡市などのCSR政策の制度設計や,これら政策で企業の社会性評価ツールの開発を手掛けたほか,現在は上場企業の社外監査役,NPOの中間支援組織の理事,ソーシャルビジネス化に取り組む中小企業の経営者団体のアドバイザーなども務める。
著述に『CSRチェックリスト-中小企業のためのCSR読本-』,『CSR経営推進マニュアル-CSRはSDGsの方法論-』(いずれもさいたま市刊)など。
Twitterは「ヒトガラ号(CSR猫)」こと,@hitogara