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HDDはいつか必ず壊れます

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HDDの故障は偶然ではありません

あるプロジェクトの開発中,いつものようにプロジェクトの開発物を管理しているサーバに接続したところ,開発中のプログラムを格納しているサーバから応答が返ってきませんでした。おかしいなと思いながら,サーバのところまで行って,状況を見てみるとHDD(ハードディスクドライブ)の警告ランプが点灯し,サーバもエラーメッセージを出力し続けていました。サーバーを再起動してみても,状況は改善されず,結果としてプロジェクトの大切なデータをHDDの故障によって一夜にして失ってしまいました。

あなたもこのような状況に遭遇したことはありませんか。大切なデータほど失ったときの損害は計り知れないものです。

さて,大量のHDDを利用して検索サービスを提供しているアメリカのGoogle社はHDDの故障率の分析結果(英文)を公表しています。

Google社「HDDの故障率の分析結果(英文)」(pdfファイル)
http://labs.google.com/papers/disk_failures.pdf

このようなデータからもわかるように,HDDに故障はつきものですが,いつ,どのHDDが故障するかは誰にもわかりません。

最近では,物理的に壊れたHDD(ハードディスクドライブ)に格納されていたデータを復旧する「データ復旧サービス」を提供する会社が増えてきました。このようなサービスが盛んになるということは,問題が発生しても何とかして復旧したい非常に重要なデータがHDDに格納されていることを示していると思われます。

また,HDDの大容量化が進んだことにより,より大量のデータを1台のHDDに格納することができるようになりました。しかし,その1台のHDDの故障に起因するデータの損失によって失う情報量が高まっていることも明らかです。もしあなたが,HDDは壊れないという過信を持っているならば,重要なデータを失う可能性は非常に高いといえるでしょう。

手軽に使えるLinuxのRAID機能

安定性や信頼性が高まった最近のLinuxは,Webサーバなどのフロントエンドから,DBサーバなどのバックエンドのシステムまで広範囲に利用されるようになりました。そのためさまざまなデータがLinuxを搭載したサーバーのHDDに格納されるようになっています。しかしソフトウェアのOSの信頼性と,ハードウェアのHDDの信頼性は全く無関係です。どれほどLinuxが安定しようとも,HDDが故障する確率に変化はないのです。

Linuxでは,HDDの故障によるトラブルから重要なデータを守ることができる手段の1つとしてRAID機能が提供されています。Linuxの提供するSoftware RAIDと呼ばれるRAID機能を利用することで,サーバーの種類に関係なく2台以上のHDDをRAID構成にし,データを適切に保護することが可能になります。最近のLinuxディストリビューションでは,インストール時から簡単にRAIDを構成することができるので,サーバーを構成する際には,是非RAID構成を念頭に置いてハードウェアの構成を考えてみるべきです。大容量HDDの低価格化が進んだ昨今,重要なデータを保護するためにRAID機能を利用することは必須といえるでしょう。

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「Linux RAID入門」ではLinuxのディスク管理の基本的な概念から,Linuxで提供されるSoftware RAID機能の利用方法まで幅広く紹介しています。LinuxのRAID機能を利用したことがないLinuxの初心者や,WindowsからLinuxへの移行を控えている読者に対して,RAIDの基礎知識から,LinuxでのSoftware RAID機能を利用する際の実運用での注意点など役に立つ情報満載です。

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