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あっという間にわかる!確定申告・平成19年度分の変更ポイント

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今回(平成19年度分)からの確定申告での主な変更点は次のとおりです(実際の手続きでは経過措置などもありますので,詳細はお近くの税務署でご確認ください⁠⁠。

変更点その1
税源が「国」から「地方」に変わったため,住宅ローン控除に注意!!

国から地方への税源移譲が最大の変更点です。国税の「所得税」が減税され,地方税の「住民税」が増税され,私たちにとっては国から地方に納税先の配分が変わります。

気をつけなければならないのは,所得税から控除を受けていた人です。住宅ローン控除のように所得税から還付を受けていた人は,市区町村などに申告し直さないと本来,還付に該当する場合であってもお金が戻ってこない場合があります。また新たに住宅ローン控除を受ける人は,控除期間が選択制になったものの住民税の控除はできなくなりました。実質増税です(怒⁠⁠。

変更点その2
定率減税の廃止!

所得税と住民税の税額から一定割合を減税する定率減税が廃止されました(怒⁠⁠。これも実質増税ですが,回避する方法は残念ながらありません。

変更点その3
地震保険料控除ができた!

損害保険料控除が廃止され,新たに地震保険料控除がつくられました。最高5万円の地震保険料が所得控除されます。これまでの損害保険料控除にくらべて範囲が狭くなった分,これも実質増税といえるでしょう(怒⁠⁠。

その他にも,寄付金控除の控除対照限度額の引き上げなどがありますが,増税のいまだからこそ,少しでも還付できるように賢く申告してください。