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やりたいのは機械学習? VR? IoT? 開発するならAndroid

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開発の意識はモバイルファースト

Webサービスの開発では,近年⁠モバイルファースト⁠という考え方が浸透してきています。長年Webを活用するにはPCが必要でしたから,これまではPCからの利用を想定して作られてきました。しかし,今やWebサービスの利用手段の筆頭にスマートフォンが上がってきています。スマートフォン向けに開発ができるスキルは,これからのITエンジニアにとって大きな武器になることは間違いありません。

開発対象となるスマートフォン用OSのなかでも,世界市場で約8割(Gartner,2017年第4四半期のスマートフォン販売台数より)の販売台数を占めるのがAndroidです。開発を主導するGoogleが開催した今年のGoogle I/Oでは,新しいバージョンのOSが発表されました。

機械学習による新たな価値提供

最近高い関心を集めているのは,さまざまな機器やサービスへの機械学習(ML:Machine Learning)による付加機能の取り込みではないでしょうか。いわゆるAI機能などと言われるものです。

2017年11月にはTensorFlow Lite(デベロッパプレビュー版)が公開され,モバイル機器や組み込み機器にも機械学習ライブラリを利用できるようになりました。さらに今年のGoogle I/OではML Kitが発表になり,文字認識,画像認識,バーコード認識,顔認識,ランドマーク認識といったAPIが提供されます。このようにGoogleは,開発者が機械学習を利用した機能をAndroidアプリ(ML KitはiOSでも利用できます)に組み込みやすい環境を充実させてきています。

楽しめる環境が整ってきたVRやAR

VR/ARの開発に興味がある方にもAndroidはうってつけです。Googleは2016年にモバイルVRプラットフォームとしてDaydreamを発表しています。このプラットフォームに対応したスマートフォンであれば単体でVRアプリを動作させられますし,VRに特化したヘッドマウントディスプレイ型のMirage Soloも発売されました。また,開発者向けのARフレームワークであるARCoreも着々とバージョンアップしています。

ちなみにAndroidアプリの開発とは違いますが,話題のOculus GoはOSがAndroid Nougat(7.x)ベースですので,アプリ開発環境にはAndroid SDKが必要になります。

IoTの分野のプラットフォームも正式版に

IoT(Internet of Things)も開発者にとって大きなチャンスのある領域です。やはりここでもGoogleはAndroid Thingsというプラットフォームを用意しており,2018年5月にバージョン1.0を公開しました。スマートフォンとは違った機器のソフトウェア開発でありながら,Androidアプリ開発者にとっては使い慣れた開発環境やこれまでの資産を活かして開発が行えるというメリットがあります。

興味ある分野に取り組みやすいAndroid

このように先進的な機能や領域を取り込むAndroidアプリの開発にはワクワクが詰まっています。

Androidアプリの開発を学ぶには,たくさんの書籍やWeb情報があります。弊社が刊行するAndroid SDKポケットリファレンスも,改訂版を7月に発売しました。

書籍やWebで学ぶときに本書が活躍します。たとえば書かれているメソッドをもう少し詳しく知りたいと思ったとき,本書の索引から検索して解説を読み,サンプルのソースコードを追えば理解が深まるはずです。すでに開発スキルが身に付いている方であれば,実現したい機能を目次から見つけ出してコードの書き方を確認できるでしょう。

さまざまなことに取り組めるAndroidの環境を利用して,魅力的なアプリケーションの開発を目指してください。

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