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2008年7月10日Google Lively登場、PostgreSQL 12年目の誕生日、開発者注目Protocol Buffers登場、NSPluginWrapper更新

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12 year-old Happy Birthday PostgreSQL

10年目に入っていたPOSTGRESコードのCVSサーバが初めて公開されたのが1996年7月8日です。公開されたCVSサーバを中心として少数の開発者による改善が取り組まれ、今日のPostgreSQLへとつながっています。いわば7月8日がPostgreSQLの誕生日、というわけです。

12歳の誕生日おめでとう、PostgreSQL :)

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Google Lively

Googleは3D仮想世界でアバターを経由してチャットなどができるサービスLivelyを開始しました。今のところ動作にはWindows Vista/XPおよびブラウザとしてIEまたはFirefoxが必要とされています。

専用のルームの作成が可能で、カスタマイズしたアバターを使ってチャットできるようになっています。

 Google Livelyトップページ
図 Google Livelyトップページ

日本でこの手の3Dサービスが流行るかどうかは、ユーザの持っている平均的なPCで快適に動作するか、アバターが日本人に受けの良いデザインであるか、日本語サポートが充実しているかどうかなどの要因があります。Livelyの今後の動向に注目です。

tools

Protocol Buffers

Googleは2008年7月7日(米国時間⁠⁠、データ交換のためのフォーマットとその関連ツールをProtocol Buffersとして公開しました。これは従来Google社内で広く活用されてきたツールの1つで、社外の開発者にとっても有益であろうという判断のもとで、今回のオープンソースソフトウェアとして公開に至ったとされています。Apache License Version 2.0のもとで公開されます。

Googleは世界中の情報を整理することを任務と掲げています。扱うデータ形式は多岐にわたり、その量は膨大です。この構造化された膨大な量のデータをいかにしてさまざまなサービスの間で相互流通させていくかが解消すべき課題のひとつであり、それを実現するためのツールがProtocol Buffersというわけです。

こういった場合、データ形式にはXMLを採用することが多いわけですが、GoogleではXMLは処理コストが高いためこのスケールの問題に適用することは現実的ではないと考えているようです。

Protocol Buffersは構造化されたフォーマットを定義するための言語と、そのフォーマットから処理クラスを自動生成するツールで成り立っています。コーディングの手間を最大限減らしつつ処理速度も確保するという方法です。今のところJava、C++、Pythonしかサポートされていませんが、これら言語を使っている場合には有益に活用できるライブラリです。同言語の利用者はProtocol Buffersの利用を検討してみると良いでしょう。

NSPluginWrapper

2008年7月6日(米国時間⁠⁠、NSPluginWrapperの最新版となるNSPluginWrapper 1.1.0が公開されました。NSPluginWrapperはNPAPIプラグイン向けの互換プラグインで、サポートされていないプラットフォームでも特定のプラグインが動作するように支援するためのツールです。たとえば32ビットLinux向けにしか提供されていないFlashプラグインを64ビットLinuxで使ったりFreeBSDで使ったりするための活用できます。

NSPluginWrapper 1.1.0ではFlash Player 10 beta 2におけるウィンドウレスでのプラグイン動作が実現された他、スタンドアロンでプラグインを実行するためのプレーヤnspluginplayerの追加、エラー時におけるプラグインビューアの再起動が実現されています。

問題発生時にブラウザを再起動する必要がなくなり、nspluginplayerコマンドを使ってプラグインをそれ単体で活用できるようになりました。

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