大和ハウス工業株式会社+TeamSite CMS導入によるサイト運用の改善

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プロジェクトの開始

目的にマッチしたTeamSite

以上の経緯で,製品の選択および構築企業が決定し,プロジェクトがスタートしました。当初のTeamSiteおよびプロジェクトの印象について開発・実装担当者はこのように述べています。

「先ほどのお話にもありましたが,当時関西で公開されているTeamSite事例があまりありませんでした。そのため,契約面も含めてどのようにプロジェクトを進めていくかインターウォーブン・ジャパンさんにもいろいろと問い合わせていました。正直なところ,最初TeamSiteを見たとき,実現できる機能が多く,製品自体の理解や導入が難しいのでは,と感じていたのです。

ただ,今回の目的にあった現場情報を的確に発信していくこと,すなわち各事業所のイベントやキャンペーン情報のページ生成に関していえば,TeamSiteの機能にマッチするのではと思っていました。最初は,コンテンツの効率的な管理ではなく,効率的な生成にポイントを絞って見ていましたね」⁠

中野 研氏

大和ハウス工業株式会社 情報システム部

「サーバ上のファイル管理が容易になり,コンテンツ管理の作業を複数のスタッフで分担できるようになり,属人的なコンテンツ管理を脱することができました」

古庄 健氏

大和ハウス工業株式会社 総合宣伝部
デジタルメディアグループ 主任

「無闇にテンプレートを構築するのではなく,既存のWebシステムとTeamSiteを連携させることで開発費用を抑えることができました」

要件定義・仕様書決定

実際のプロジェクトは,リスクを分散するために,大きく

  • ワークフローの構築
  • テンプレートの開発

の2つのフェーズに分けて,段階的に遂行しました。

ワークフロー構築の要件定義・仕様書策定には2ヵ月程度,テンプレート開発の要件定義・仕様書策定には1ヵ月半程度の期間を要しています。それぞれについて詳しく伺いました。

人事データベースと同期を取ったシステム

ワークフローの開発にあたって,大和ハウス側から「既存の人事データベースと自動的に同期を取ってほしい」という要件があったそうです。これについては「まず,大和ハウス側の人事データベースで定義されているユーザ情報属性をActive Directoryで扱えるように変換しています。それをインターフェースファイルとして受信し,TeamSiteと連携させる形で同期を取りました」と開発・実装担当者はコメントしています。

こうすることで,コンテンツへのアクセス制限や生成から承認,バージョン管理までのワークフローを,人事情報に紐付いて行えるようになったのです。

テンプレートの開発

続いて,テンプレート開発の裏側について解説します。実は,大和ハウスの初期の要件ではテンプレートを量産する予定だったのですが,最終的には3種類のテンプレートとなっています。

「実は,プロジェクトがスタートした時点では,事前にルールを定めてデザインやナビゲーションを制御できるようにするために,テンプレートの量産を予定していました。しかし,それでは大変手間がかかることに加えて,テンプレートの作成そのものが目的化してしまうことになってしまいます。そこで,1回の入力で複数のコンテンツに2次利用できることを目指し,現在の3種類のテンプレートになったのです」と,大和ハウス 古庄氏はコメントしています。

ニュースリリース用テンプレートに関しては,図1のようなシステム構成で実現しています。このように,1回の入力に対して複数のページ生成が実現でき,さらにOpenDeployを利用して,複数サーバへの配信を実現しています。

もう1つのイベント情報ページのテンプレートは,図2のようなシステム構成となっています。こちらは,現場の担当者の情報が関わるため,さまざまな工夫・カスタマイズが行われています。

具体的には,現在のシステムは,現場担当者がExcelで作ったイベント情報をそのまま登録し,人事データベースとの連携を利用してExcelにユーザ情報を追加できるようにしています。そのデータをXMLに変換し,定型化されたHTMLとしてWebサーバへ配信しているシステムです。このように,自動化を図れたことで,大量のイベント情報ページを一括生成する際の手間が大幅に削減できました。

また,このテンプレートは一括生成だけでなく,個別にイベント情報ページを生成できるような構成にもなっています。

図1 システム構成図:ニュースリリーステンプレート

図1 システム構成図:ニュースリリーステンプレート

図2 システム構成図:イベント情報ページ一括生成

図2 システム構成図:イベント情報ページ一括生成

イベント情報のテンプレートに関しては,大和ハウス側としても大きな手応えを感じているそうです。

「従来,イベント情報に関しては情報システム部が手作業で扱い,エリアごとなどバラバラに対応していました。しかし,今回のテンプレートにより,全国一斉キャンペーンをはじめ,一元的に管理できるようになっています。まだ,すべての情報がテンプレート化されていないため,将来的にはすべて吸収し,CMS化したいですね」⁠大島氏)⁠

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