新春特別企画

2010年のダダ漏れ

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2009年はUstream.tvを使った生中継放送が,ブレイクの兆しを見せました。2010年,さらに広がりを見せることが期待されています。ケツダンポトフのそらのさんに,展望を伺いました。

キッカケは

すべての始まりは「お金のかからないプロモーションはないか」でした。

弊社で運営していたSNSサービス(最近サービス停止しました)のプロモーション活動に苦戦しているわたしたちの目に留まったのがhiniclipのトミモトリエさん。Webカメラを使って仕事風景を流してる! それをブログに貼ってる!

時を同じくして,堀江貴文さんのブログで,取材風景を公開するというエントリーを読み,⁠Webカメラで顔を出しながら,チャットで取材をする」のはおもしろいのではないか,という話になりました。

取材対象者はごくごく一般の人,⁠決断のエピソード」を聞いてブログにまとめようと話は盛り上がり,しばらくして,上司がWebカメラを買ってきたのは云うまでもありません。

広報の露出はサービスの露出,わたしのダダ漏れ広報活動が始まりました。

Webカメラで顔をさらすことへの抵抗や,自分がやることに対する疑問などもありませんでした,というよりも,そういうことを考える隙間がなかったと云えます。

弊社のリソースは2人。わたししかやる人間がいなかったのです。

それから間もなく,チャットでの取材以外に「有名な人に直接アポイントを取って取材しに行くのはどうだ」と云って,上司が社長のところへ話しに行きました。

わたしは面と向かって誰かと話すということが苦手で,対面取材の話があったときも本当は「稟議下りなければいいのに」と思っていたほど。

そんな思いも届かず,社長からのGOサイン。

「あー,うそー,まじかー,やりたくないなー」と思いながらも,すべてはこのサービスを流行らすため! カツを入れてやりました。

さまざまな出逢いを経験し,つながりがまた出逢いを呼んで,いつの間にかプロモーションで始めたブログのほうが盛り上がりを見せ始めたので,シフトチェンジ。

SNSのプロモーションブログから,インターネット生放送ブログへと変わって行きました。

現場がいちばん

セミナーやイベントのインターネット生放送を行うようになり,さまざまな方面の方から「有料セミナーを中継すると,お金払ってみている人からクレームがくるのでは」⁠インターネットで中継すると,それで満足して人が来なくなるのではないか」とよく聞きます。

つい最近まで,セミナーやイベントに行きたいけど行けない人は,あきらめるほかなかったでしょう。

それがTwitterによるリアルタイムテキスト中継(tsudaり)が行われ,行きたいけど行けないたちをフォローできるようになり,インターネット生放送が加わることで,テキストだけでは伝わらない現場の臨場感を届けることができるようになりました。

それを見ている人は⁠行った気分になれる⁠ので,その回はとても満足する人もいると思いますが,同時に「今回がおもしろかったから,次があるときは行きたいな」という人もいるはずです。

心配はご無用,インターネット生放送は,セミナーやイベントの雰囲気を伝える最も適した手段ではないかと考えています。わたし自身も,会場に来られるのであれば来てほしい,といつも思っています。

生放送には限界があり,自分の見たいところが撮れていなかったり,カメラの向いていないところでおもしろいことが起こったりというのは常にあります。可能であれば,現場の空気感を共有してほしいな,と。

最強コンビ

とはいえ,インターネット生放送をしているからこその起こりうるおもしろいことがあります。

わたしの使っているUstream.tvというサービスは,動画の横にTwitterのタイムラインを生成することができるので,その動画を見ている人たちのつぶやきがどんどん集まり,ひとりで動画を見ながら他の人と言葉を交わすことができるんです。それは,動画を見ている人だけではなく,実際に会場でつぶやいている人とも同様。単なる視聴者ではなく,参加者になれるんですよ。

たとえば,イベント会場で梅チャーハンの注文が殺到,動画を見てる人は梅チャーハンがどんなものか気になるので「写真あげて!」と云うと,誰かがTwitterに写真をアップします。また,誰かが,⁠材料はこんな感じかな」とつぶやく。

ただ単に動画を流しているだけでは決して成り立たない,コミュニケーションがおこるので,リアルタイム動画とリアルタイムテキストは最強コンビです。

もっとリアルタイムに

インターネット生放送は,パソコンとカメラとネット環境さえあればできるものですが,それでも思い立ったときにすぐ! とはなかなかいかないもの。

敷居が高い,という人も多いと思いますが,少しずつインターネット生放送をする人が増えてきてるのではないでしょうか。

象徴ともいえるのがiPhoneのUstream配信アプリ(しかも無料!)のリリースだと思います。Ustreamを見ることはできるのになぜ,アンドロイドではできるのになぜ。

やっと解消され,iPhoneユーザであればいつでもどこでも簡単に生放送ができるようになったんです。これからはセミナー,飲み会,迷子の案内までインターネット生放送が広く開けていくのではないでしょうか。

ここまで,インターネット生放送について話してきましたが,最後にわたし⁠そらの⁠についてひとつ。

もともとWebや放送が大好きで,というわけでこの仕事をしているのではないんですね。

経験はもちろん知識も少ない。至らない点が多く,たくさんの方に助けられています。

2010年は助けてくださったお礼をもっとたくさん返せるように精進したいです。

ケツダンポトフ

ケツダンポトフ

著者プロフィール

佐藤綾香(さとうあやか / ケツダンポトフ そらの)

北海道出身,進学のために2006年に上京する。2008年,短期大学を卒業。同年8月新卒で入社した会社を退職。9月に株式会社ソラノートに広報として入社。ウェブサービスのプロモーションで綾波レイのコスプレをしてチラシのサンプリングを行ったことも。翌2009年5月,Webカメラで自分の姿をさらしながら仕事をし,“ダダ漏れ女子二号”と呼ばれるようになり,セミナーやイベントのインターネット生放送を行いはじめる。呼ばれれば,パソコンとカメラを持ってどこへでも行きます,がモットー。

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