ロクナナワークショップ NEWS & REPORT

レポート「Spark67 Begenners Edge ActionScript Libraries」

2009年12月4日(金)ロクナナワークショップは、Flash・ActionScript開発のためのオープンソースコミュニティSpark projectとのジョイント企画として「Spark67 Edge ActionScript Libraries」を、BeginnersDeepの2つに分かれ開催した。

Beginnersでは、ActionScript 3.0の基本は理解したがActionScriptライブラリは使ったことがないという方を対象に、ActionScriptライブラリの導入方法から、活用方法まで紹介するセッションが実施された。

スピーカーは、Spark Projectより新藤愛大(しんどうよしひろ)氏、河村晃匡(かわむらあきまさ)氏、池田泰延(いけだやすのぶ)氏が登壇。オーガナイザーは、株式会社ロクナナの 加茂雄亮(かもゆうすけ)が担当。

会場の様子
会場の様子

ActionScriptライブラリでらくらくFlashコンテンツ制作

Session 1では、BeInteractive!のActionScriptエンジニアでありSpark Projectの代表 新藤愛大氏より、⁠そもそもActionScriptライブラリってなに?」というところから、⁠ActionScriptライブラリの探し方」が紹介された。また、いくつかのライブラリーを使ったデモも行われた。

加茂雄亮(左)新藤愛大氏(中央・左)河村晃匡氏(中央・右)池田泰延氏(右)
加茂雄亮(左)新藤愛大氏(中央・左)河村晃匡氏(中央・右)池田泰延氏(右)

紹介のあった参考サイトとライブラリ一覧

海外のオープンソース ASライブラリポータルサイト
Open Source Flash
日本発 Flash/ActionScript 開発のためのオープンソースコミュニティ
Spark project
その他、作者のブログなどで紹介されているライブラリ

Sessionの最後には、⁠ActionScriptライブラリを使うと嬉しい事と、ライブラリを使う上での注意点」が上げられた。

「ActionScriptライブラリには、様々なメリット・デメリット、得意なこと・不得意なことがある。使いどころを見極めて用法容量を守って正しく使って、素敵なFlashライフを!」と締めくくられた。

Subversionを使ってみよう!

新藤氏のSessionでは、ActionScriptライブラリの使い方が解説されたが、実際にライブラリを入手しようとすると、多くのライブラリの公開に使用されているバージョン管理システムSubversionに躓く人が多い。実際にSpark projectのサイトもSubversionで管理されている。

そこでSession 2では、Spark projectより河村晃匡氏が登壇し、Subversionについて解説された。

このSessionでは、今までにSubversionを使ったことがない方を対象に、⁠Subversionとは?」から「Subversionを使ったライブラリの入手方法(Windows版⁠⁠」が詳しく紹介された。また、池田氏よりMac版のSubversionの使い方も紹介された。

SVN用語解説
SVN用語解説

Sessionの最後には、河村氏よりおまけのコマンドが紹介され、Spark projectのリポジトリに公開されている。

本Sessionに参加した方は、是非Spark projectのリポジトリにアクセスして、おまけをゲットして欲しい。

オンラインギャラリー Beautiflを大活用!

Session 3では、Spark Projectより池田泰延氏が登壇。池田氏の運営する ActionScript 3.0オンラインギャラリー Beautiflが紹介された。

Beautiflイメージ画像
Beautiflイメージ画像

Beautiflは、ActionScriptの投稿サイトであるwonderflの作例をさらにまとめたギャラリーサイトで、カテゴリーは技術的な視点ではなく演出のジャンルで区切られているため、ActionScriptの技術的なことを知らなくても、使いやすく、デザイナーとFlasherのイメージ共有にも便利だという。また、今まで思いつかなかったようなFlashのインスピレーションも得られる。

Sessionのなかでは、Bautifulで紹介されている作品を元に、ActionScriptライブラリの解説がなされた。

ライブコーディング

最後のSessionでは、池田氏、新藤氏によりSpark projectで紹介されているライブラリを使った、ライブコーディングが行われた。

まず池田氏は、簡単に時計が作れるライブラリTeraClockを使って、アナログ時計を作成、それを受けて新藤氏は、アナログ時計をイベント終了後に使用する抽選マシーンに改造。

あっという間に抽選マシーンまで完成してしまった。

最後に、今回の出演者の皆さんから、1点づつサンプルが紹介された。

本イベントに参加して、ActionScriptライブラリの素晴らしさを実感した方は、是非自身のコンテンツ作りにも取り入れてもらいたい。

(2009/12/20 ロクナナワークショップ イベント運営事務局)

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