エンタープライズだけじゃない! Web屋のためのWindows Azure Web サイトケーススタディガイド

第2回 個人サイト/コーポレートサイトでのWindows Azure Web サイト活用

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

今回は,個人サイトおよびコーポレートサイトでのWindows Azure Web サイト活用事例を3つ紹介します。

ケーススタディ2:カクニンプラスのweb日誌

インタビュイー

堀家隆弘

株式会社デジタルキューブ
https://www.digitalcube.jp/about/our_team_advisor/

「カクニンプラスのweb日誌」のサイト制作・構築・運用を担当。

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カクニンプラスのweb日誌とは?

――カクニンプラスのweb日誌について教えてください。

個人のブログになります。WordPressカスタマイズの話や自分で作っているWordPressプラグインの更新情報などを載せています。サイトの運用年数は1年ほど,私1人で制作~運用までを行っています。

Windows Azureを選んだポイント

――なぜWindows Azureを選んだのでしょうか。

Windows Azure 料金計算ツールの存在が大きいですね。このツールで利用コストが容易に計算できることに加えて,最初の90日間は無料で使えるのでコスト面で安心感がありました。また,管理コンソールも非常に使いやすく,運用が楽になると思ったのです。

管理コンソールというメリットがある一方で,⁠PaaSという特性上)Webサイトの機能を利用はしているものの,サーバをSSH経由で触れるわけではないので,細かなチューニングやDBの移行ができない点は課題だと思います。

――Windows Azureを採用して,期待していることはありますか?

IPアドレスと仮想マシンを紐付けるサービスやDNSサービスが用意されると,よりWebの運用がやりやすくなるので期待したいです。その他,複数のクラウドデザインパターンをイメージの状態で配布できる仕組みがあればもっと広がりが増えると思います。

価格は適正だと感じました。

――最後に,今後,取り組みたいことを教えてください。

現在は個人利用のみですが,今後運用ノウハウを溜めながら,将来的には,Windows Azureを採用した企業用のメディアサイトを構築する際の一番最適な構成を検討し,実際の仕事でも使用していきたいです。

――ありがとうございました。

ケーススタディ3:ソーシャルグリッド株式会社

インタビュイー

芝村達郎(しばむらたつろう)

ソーシャルグリッド株式会社
http://socialgrid.co.jp/

サイト制作(デザイン以外)・構築・運用を担当。

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ソーシャルグリッドとは?

――ソーシャルグリッドについて教えてください。

コンサルティングとWebサービスの受託開発を行っている企業です。

このサイトになってから半年ほど運用しています。デザイン部分は外注ですが,運用は社内で行っています。

Windows Azureを選んだポイント

――なぜWindows Azureを選んだのでしょうか。

すでにBizSpark(起業3年未満のITスタートアップ限定支援プログラム)を利用しているのが大きな理由です。3年間,毎月1,500コンピューティング時間を無料で使うことができます。また,私たちが得意とするC#やASP.NETで開発したアプリケーションを簡単に動かせる点も選択理由の1つです。

その他,これまではAWSで運用していたのを,今回Windows Azureに移行しました。Windows Azure Web サイトで独自ドメインの設定が簡単に行えるようになったのが移行の決め手です。

使ってみて感じたメリットは,Windows Azure Web サイトにより,従来どおりFTPを使ったコンテンツの更新やGitを使ったデプロイまで幅広く対応できる点です。サイトの更新もWebMatrixを使うことで,簡単に行うことができるのも嬉しいですね。

――Windows Azureを採用して,期待していることはありますか?

BizSparkの特典を利用しているので,Windows Azure の費用は発生していないので大変助かっています。もし共有モードで費用を支払う場合は,できれば料金体系をもう少し低く設定してもらえると嬉しいです。

――最後に,今後,取り組みたいことを教えてください。

現在は静的な HTML で主コンテンツを作成しているが,今後は CMS を導入して管理を行っていきたい。WordPress などの OSS アプリケーションも WebMatrix で簡単に設置が可能なので,ブログ導入なども考えていきたい。

――ありがとうございました。

ケーススタディ4:Find Your Alter-Ego

インタビュイー

海老庵(evian)

Find Your Alter-Ego
http://www.alter-ego.jp/

サイト制作(デザイン以外)・構築・運用を担当。

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Find Your Alter-Ego

――Find Your Alter-Egoについて教えてください。

WordPressを使った個人ブログです。最初は技術ブログを目指していましたが,他にすごいブログがどんどん増えてきたので,近頃は食べ歩きと自作料理ブログになりつつあります。あまり更新してませんね。

ドメイン取得してからは5年ぐらいは経過しています。これまで,個人で趣味として運営していますが,仕事で使う予定の技術を実験する場所という側面もあります。

WordPressのテーマやプラグインは,すべて誰かが作ったものを用途に合わせて選んで使用しています。

Windows Azureを選んだポイント

――なぜWindows Azureを選んだのでしょうか。

VPSやクラウドサーバの仮想マシンを使った運用には自信がありませんでしたが,PaaSとしてクラウドの長所を使える事に魅力を感じたのが一番の理由です。それと,クラウディア様!クラウディア様がいたからWindows Azure使っています(笑)⁠

まだ90日使用期間中ではありますが,PaaSのWindows Azure Webサイトでもスケールアップがそくできるの点は明確なメリットですね。

一方で,無料期間終わったらどのくらいの費用になるのか請求書が来ないとわからない点は気になっています(大体の見当はついていますが)⁠

――Windows Azureを採用して,期待していることはありますか?

ビジネス利用を考えると,有料プランで手軽にSSLが使えると嬉しいですね。また,Windowsサーバがベースになっているため,.htaccessの代わりにweb.configの設定を覚えないといけないところはやっかいだと感じました。

価格については,Windows Azure Webサイトの共有インスタンスは妥当な価格だと思います。ストレージやMySQLの容量増加オプションがあると安心です。

――最後に,今後,取り組みたいことを教えてください。

Gitが使えるとのことなので,NetBeansと連携させて開発・運用してみたいです。MacOS XでもWebMatrix2並の開発環境ができるのではないかと期待しています。

――ありがとうございました。

個人サイトやコーポレートサイトなど,トラフィックが小さい場合でも十分活用できる

今回は,個人ブログ,コーポレートサイトなど,比較的トラフィックが小さい事例を紹介しました。どのインタビューでも,コスト感とのバランスについては問題なく運用できていると言えます。また,AWSからの移行がしやすかったというのも注目したいポイントです。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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