サクセスストーリーに続く、快適サーバー運用管理のヒント!

第3回安定したパフォーマンスをどうやって手に入れる? その解は、マネージドホスティングにあり!

今回、Aさんがテーマとするのはサーバーのパフォーマンス。快適な操作環境が当たり前の今日、サーバーのパフォーマンスは安定稼動と並ぶ重大な問題だ。パフォーマンスの低下は利用者の使い勝手に直結するだけに、アクセス遅延やつながらないとなれば管理者は真っ先に非難の矢面に立たされる。だからと言って、多くの企業では、容易には設備の増設を認めてもらえないという現状がある。果たしてAさんはどのようにサーバーのパフォーマンスという課題をどう乗り切っていくのだろうか?

相談者プロフィール

Aさん:

Aさん ある中堅企業のシステム担当者。会社の事業拡大と共に業務をITに依存する割合が増加。しかし、経営層は口ではITの重要性を語っても、その運用・管理のコストはほとんど認めず、むしろ人も予算も減らされる状況にある。そんな理不尽な運用体制を嘆く毎日だったが、友人からの「マネージドホスティング」の紹介で解決のヒントをつかみ、改善に向けた取り組みをはじめたところ。

拡張性はホスティングサービスのメリットの一つ

さまざまな業者がホスティングサービスを提供しているが、数あるサービスの中から自社にとって本当に満足のいくものを選ぶとなると、決して容易なことではない。なかでも安定稼動と並んでサーバーのパフォーマンスは、利用者の使い勝手に直結するだけに、快適な環境を維持することが重要になってくる。

Aさん:「マネージドホスティングがわれわれのようにシステム管理者が不足する中堅・中小企業にとって魅力的なサービスだと言うのは良く分かったよ。だけど、パフォーマンスの向上はどうすればいいの?⁠⁠。

Bさん:「パフォーマンス? サーバーのパフォーマンスにもすでに問題が出ているのかい?⁠⁠。

Aさん:「いや、今すぐにどうこうということはないけど、ただ、うちも人数が増えてきたからね。それに、近いうちにネットで新サービスを始めるとか言う話もあるし、販促キャンペーンで突発的にアクセスが急増するなんてケースも出てくるかも知れないんだよ。サーバーを安定稼動させるため、マネージドホスティングで管理はホスティング業者に任せるとしても、将来に向けた企業の成長や業務の変化に合わせて、サーバーのパフォーマンスを維持させていくことができるのかなと思ってさ。それができないと、自前で設備投資する必要があるよね?⁠⁠。

Bさん:「心配するのは無理もないけど、ホスティングサービスを利用するメリットの一つには、安定したパフォーマンスを維持するサービスが豊富にそろっていることがあるんだ。もちろん、サービスを提供するホスティング業者によって内容は異なるけど、例えばメールアドレスを追加したいとか、利用中のサーバーに別のドメインを設定したいなどといったことも容易にできる。また、ホスティング業者に相談して導入時にディスクのサイズやCPU、メモリーを増強し、サーバーのスケールアップを図ったり、既存のサーバーはそのままで複数台構成などサーバーの数を増やすことにより、パフォーマンスの向上を図るスケールアウトといったサービスも活用できるよ⁠⁠。

Aさん:「何だ、そうだったんだ。じゃあ、取り越し苦労だったんだね⁠⁠。

Bさん:「そうとは言えないさ。だからこそ慎重にサービスを選ぶ必要があるんだよ。何しろホスティングサービスは、サービスを選んだらおしまいというものではなくて、継続して利用することが前提だから、Aの言うように、将来の環境変化も十分に考慮して、ホスティング業者のサービス内容を良く吟味し、自社に最適なサービスを選択しなければならないんだよ⁠⁠。

Aさん:「確かにその通りだね⁠⁠。

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サービス選びの注意点
スペックだけでなく、内容を細かくチェック

Aさん:「じゃあ、具体的にはどんな点に注意してサービスを選べばいい?⁠⁠。

Bさん:「第一のポイントは、サーバーのスペックになるね。高いパフォーマンスを維持するには、サーバーの処理能力が求められる。だから、どんなマシンを使用しているのか、CPU、メモリー、ディスク容量、OSはどうかといった基本的なスペックはチェックするべきだよ。一度運用が始まってからサーバーを強化するのは大変だから、ある程度余裕を持ったハードウェア構成にしておくことが大切だね⁠⁠。

Aさん:「なるほど⁠⁠。

Bさん:「それにマネージドホスティングを利用するメリットは、障害が起こったときの検知だけではなく、ホスティング業者からリソース監視をベースにしたパフォーマンス分析や改善・提案を受けられることも大きいんだ。販促キャンペーンを実施したところ、急にアクセス数が増加して、リソースが不足するなんてことがあるかもしれない。でも、急にディスクやサーバーを増設するなんてことはできないんだ。だから、キャンペーンを行う場合、事前にサーバーリソースに余裕があるか、リソース監視を通じて状況が分かっていれば、計画時点でサーバーの追加やスペックのアップグレードを行うことができる。新サービスなどを立ち上げる際も同様に、監視を通じてサーバーの負荷を把握しているホスティング業者に計画段階で相談すれば、増設が必要かどうか的確にアドバイス(コンサルティング)してくれる。こうした本来ならばリソースを調べたり、効果を検証したりする時間のかかる事案への対応が容易になるんだ⁠⁠。

Aさん:「なるほど。ひと口にパフォーマンスといっても、いろいろとチェックすべきポイントがあるんだね。それを知らずにいたら、パフォーマンスがネックとなって、ビジネスチャンスをみすみす逃してしまうことにもなりかねないね⁠⁠。

Bさん:「そうだね。転ばぬ先の杖じゃないけど、予測できない負荷の集中でサーバーが停止してしまった場合の対応も調べておけば、なお安心だね⁠⁠。

Aさん:「他のチェックポイントは?⁠⁠。

Bさん:「複数台構成の場合、台数の制限なんかもチェックしたほうがいいよ。もう一つ大切なのはネットワーク。大きなバックボーンを持っているか、転送量制限、トラフィックの渋滞の発生頻度や障害発生率はどうかといった点も要チェックだね。サーバー自体の処理速度がいくら速くても、ネットワークの回線速度がネックになると、処理が遅くなるからね⁠⁠。

Aさん:「サービス選びはスペックだけでなく、内容を細かくチェックすることが重要なんだね⁠⁠。

安定稼動、パフォーマンスとAさんに課せられたテーマを次々にクリアしてくれるマネージドホスティング。自社のシステムの改革にはこれ以外にないと、ますます確信したAさんであった。

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安定した性能を維持するといった課題も何とか見通しが立ってひと安心。でも、運用・管理はまだ見ぬ課題が山積み。こんどはどんな難問がくるのか? ⁠マネージドホスティング」の解決力に乞うご期待!(次回は12/22公開予定です)

協力/シーズホスティングサービス

マネージドホスティング普及に心血を注ぐプロ集団。つねに顧客のニーズに合った最適なプランを提案してくれることで定評あり。利用者の立場を第一に考え、親身になって相談にのってくれるので、ホスティングの新規導入や他社からの乗り換えを考えているのであれば、ぜひ問い合わせてみてはどうだろう。

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