クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第42回『寅(トラ)さん脱出パズル・その1』

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いきなりの4コマ漫画からスタートです。

何故、トラさん脱出パズルを作らねばならないのか……を、お伝えするため……え?伝わらない?

なにはともあれ、トラさんが助けを求めていることですから、ここは一番、手を貸してあげようではないですか。

完成すれば、大切な人と秋の夜長をすごしよすがになるかもしれません。

PDF作例のダウンロード

作例は、A4サイズでプリントするように作ってあります。

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台紙にイメージを重ねましょう

パズルのもとになる台紙を作ります。

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PDFの作例はA4いっぱいに使うようにしています。もちろん、もっと小さくても構いません。

肝心なのはそれぞれの□のサイズと数です。長方形は小さい□を2つ繋げたサイズ。一番大きな□は4つ分です。

トラさん脱出、にしたのは、コマの数がちょうど12個だったからです。干支がきっちりはまるではないですか。

そして、来年は寅年。

トラのコマを一番大きくする理由にもなりますね。

ですから、ここは十二宮でも構いませんし、自分を主人公にして、ゴール地点に恋人のマスをつくる、なんてベタなことをやるのもいいかも。

そうなると周りを囲むのは両親ややっかみ屋の知り合いでしょうか。

ハメ絵の下絵を描いてみましょう

  1. マス目をきっちり使って、ハメ絵で表現してみることにしました。

    仕上げの描画は次に回し、今回は下書きの部分を取り上げて、どんな思いで絵柄を決めていったかを解説していきます。

  2. 先ほど書いたように、一番大きなマスは寅年・トラです。シマシマがずれないよう意識しています。

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  3. 丑年・牛はマス目いっぱいに、やはりデザイン的にホルスタインが見場がいいようです。

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  4. 卯年・ウサギは小さなコマに入れた方が納まりがよいのですが、再来年の出番が控えていると言うことで、大きなマスに。

    白ウサギと黒ウサギの二匹を組みあわせてもよかったかな。

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  5. 横のマス目にはやはり辰年・龍が似合います。

    意識したわけではないけれど、なんとなくラーメンどんぶりの縁模様のようになりました。あれは確か雷を現しているんでしたよね。

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  6. 巳年・蛇はやはりとぐろでしょう。

    水玉模様でボディの接しているラインを区切ろうと思います。

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  1. 午年・馬です。う~ん、なんか普通だなあ。

    そうだ、本番ではシマウマにしてしまおう。

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  2. 未年・ひつじです。

    四角に納めるだけで可愛いですね。

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  3. 申年・猿。

    おしりのハートをもっとくっきり形作った方が良さそうです。隣のコマの犬とにらみ合っております。

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  4. 酉年・鶏です。

    酉年の鳥というのは、もともと鶏なんでしょうか。龍が参加しているのだから、鳳凰でもいい気がします、が、私は鶏が好きなんでやっぱり鶏です。

    このコマが一番派手な色づけが出来そうなので、縦長のコマを選びました。

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  5. 戌年・犬。

    いろんな犬種がいるので色、形ともかなり自由になります。周囲のコマとの関係で種類を選ぶといいですね。

    とはいえ、自分の愛犬にしてしまうのはやむをえません。

    猿とにらみ合ってもらっています。

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  6. 亥年・イノシシです。

    本場中国で豚なのだそうです。イノシシは日本だけ。豚の方が愛嬌があるし、模様も面白いですよね。

    でも、格好いいからイノシシ。

    本番を描くとき、かなり変わっていきそうな予感のするコマです。

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  7. 本来はトップバッターなのだけど、今回はどん尻に控えていただきました。

    クラフトマウスのマークでもある子年・ネズミです。

    当初は四角いっぱいにデザインしました。ふと思いついてのチーズとの組み合わせ。

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    他の干支達も、なにかそれぞれに合ったものと組合わせてもよかったかな。

    神社の欄間に描かれている干支はそうなっていますよね。

  8. 下絵を組み合わせるとこうなります。組み合わせてから、いろいろ変更したくなる部分が出てくるものです。

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今まで紹介してきたものも、一度組み合わせてみて、何カ所か変更して決定したものです。

決定……といっても決定ではありません。

実際に描くときにもっと変わっていくことと思います。

こんなベースに埋め込まれるのだ、ということを頭に入れながら、

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絵を仕上げていきます。

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Illustratorを使っての描画の部分は次回へ。

下絵が出来たところで工程の半分以上ができあがっていると言っても過言ではありません。

物作りの中で一番面白いのはアイデアを出しているときだと思いませんか。

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え?いいから先に進めって?

了解しました。

ではでは、クラフトに入っていきましょう。

お楽しみにー!

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