クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第46回『本を作ろう・その1』

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あけましておめでとうございます!と、元気に始めるつもりが…2月になってしまいました。立春も過ぎているので「寒中見舞い」の挨拶も時期遅れ…。更新が遅くなって申し訳ありません。旧暦で暮らしているつもりになってください。

さて、新年の抱負に「毎日日記をつける」を毎年掲げ、新しい日記を手に入れては、1月中にめげてしまっている方も多いのではないでしょうか。

そこで三日坊主対策!

自分で日記帳を作ってみたら、書き続けていく気持ちが凛々と湧いてくるかも知れません。

手作りの日記帳=本。

つまり自家製本をしてみようじゃないか、という企画です。

きちんとやるとかなりいい物が出来ます。

専門書も発売されていますし、製本キットをネットショップなどでも購入することが出来ます。

今回はとっかかりとして、お家にある材料でできる、ごくごく簡単な手抜き製本をご紹介します。

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本の構造を知っておきましょう

まずは本の構造をおさらいしておきましょう。

本の各部には名称があります。ざっと頭に入れておいてくださいね。

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本を各パーツに分けてみました。

おのおののパーツを作っていきます。

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本の閉じ方には様々な方法があります。

  • これは和綴じ。昔ながらの糸かがり綴じ。

    次の機会にはこの製本に挑戦してみましょうね。

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  • ペラの紙を綴じる無線綴じ。

    本文(白紙)を重ねて、背の部分をノリで固めます。

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  • これも無線綴じですが、半分に折った紙を綴じますから、手間が少し省けるのと1枚ごとの接着面が増えるので丈夫になります。

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  • 中綴じです。

    折り重ねた紙の中心をホッチキスなどで綴じます。

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今回は無線綴じと中綴じで本を作っていきましょう。

表紙のデザインをしましょう

  1. 製本の前に表紙のデザインをします。

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  2. 表紙のデザインにはIllustratorのパターン機能を使ってみます。

    パターンの元になる簡単なイラストを描きました。

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  3. 全体を選択して、編集からパターン設定を選びます。

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  4. 開いたダイアログボックスでパターンに名前をつけて[OK]ボタンを押します。

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    スウォッチパレットに新しいパターンが登録されました。

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  5. 四角をパターンで塗りつぶすと、はい、こんな感じです。

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    拡大縮小ダイアログボックスを使えば、オブジェクトのサイズを保ったままパターンだけ拡大縮小することが出来ます。

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    ほら、なんだか楽しくなってきませんか。

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  6. パターン素材をスウォッチパレットに直接ドラッグ&ドロップして登録することも出来ます。

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  7. 新しいパターンで塗ってみました。

    足と足がくっついていますね。

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  1. パターン素材の最背面に透明の四角形を追加してやることで、パターンにする領域を指定することが出来ます。

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    今度は隙間が出来ました。

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  2. 領域を指定する四角形を使えばこんなパターンも簡単です。

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  3. パターンを再編集したいときは、スウォッチパレットからパターンをアートボードにドラッグ&ドロップします。

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    編集できるオブジェクトに変わりました。

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  4. カラーガイドなどを使ってカラー編集してみます。

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    こんな風になります。

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  5. これをもう一度スウォッチパレットに登録すれば、新しいパターンとして使うことが出来ます。

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  6. パターンは「塗り」だけではなく「線」にも適用できます。

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  7. 表紙をパターンで塗りつぶしてみました。

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本の出来上がりはこんな感じになる予定です。

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いかがでしたか。

製本!というと、なんだか難しそうですが、なに、やってみれば簡単なんです。

え?専門家がいる分野なんだから難しいはずだって?

それはそうです。きちんと丁寧に仕上げられた本の装丁はすばらしい物です。

こちらはあくまでも簡単に、お手軽に仕上げていきます。

お楽しみに!

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