クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第47回『本を作ろう・その2』

立春を過ぎてもまだまだ厳しい寒さが続きますね。

つい家に閉じこもりがちなこの季節こそ、クラフトにはもってこいなのです。

表紙、見返し、トビラのデザインは決まりましたか?

さあ、本を完成させていきましょう。

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PDF作例のダウンロード

作例は、A4サイズでプリントするように作ってあります。

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表紙を作成しましょう

  1. 表紙のデータを準備していますが、このまま使うとかなり厚めの本(ノート)が出来上がります。

    データを参照にして、ご自身で厚みや大きさを調整してください。

    まずは本文のサイズと厚みを決めてから作業にかかりましょう。

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  2. 本文のサイズに合わせて表紙をプリントします。

    表紙は本文より少し大きめがいいですね。

    それと、使用する用紙はしっかりした物を選びましょう。

    私はコピー用紙を使ってしまって苦労しました。

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  3. 出力した表紙に合わせて「板紙」を準備します。

    表紙、裏表紙、背の3枚が必要です。厚めの紙を使ってください。プリンタ用紙についてくる厚めの折れ防止用の紙などちょうど良いようです。

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  4. 見返しもサイズを合わせてプリントします。

    本文と同じか、少し大きめで。

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  5. トビラのサイズは本文と一緒です。

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  6. 接着剤は木工用ボンドを使います。

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    均一に塗るために、水で薄めたボンドをハケを使って塗ります。

    薄めすぎないように注意してください。

  7. 板紙と表紙を合わせます。

    多少ずれていても、折るときに調整してしまえば大丈夫。

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  8. 折り返しにノリを塗って、表紙と板紙を貼り合わせます。

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本文を作成しましょう

  1. 本文を準備します。

    今回はノートを作っていますが、もちろん、自分で書いたエッセイや小説、絵本などを綴じてやるのもいいですね。

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  2. 本文にトビラと見返しを重ねて、クリップでしっかりとはさみます。

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  3. 背の部分にノリを塗っていきます。

    厚みのあるときは、切り込み・(ヤスリでやると簡単です)をつけておいてやると、接着面が多くなって、しっかりと接着します。

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  4. 背の部分のノリがある程度乾いたら、もう一度ノリを塗って帯状の紙を貼り付けます。

    クリップでしっかりとはさんできちんと乾かしましょう。

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  5. 表紙の板紙にノリを塗ります。

    均一に、でもべちゃべちゃにならないよう注意してください。

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    木工用ボンドを使ったハケは、すぐに洗うか水に浸しておかないとカパカパになってしまいます。

    速乾性のボンドを使っているときは特に注意してください。

  6. 表紙に一体化した見返し・トビラ・本文を貼り付けます。

    見返しを表紙に貼り合わせ、背中は特にしっかりと接着。裏表紙にも見返しの部分を貼り合わせましょう。

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  7. しっかり乾燥させれば、完成です!

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    ちゃんと乾いていれば、ばらけません。

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背の部分の補強と中綴じ

しかし、私は完成を焦るあまり、きちんと乾燥させずに次々と工程を進めてしまい、なおかつ表紙にコピー用紙を使っていたので、表紙と背のつなぎ目が水分で破れてきてしまいました。

そんなときに役に立ってくれるのが製本用のテープです。

破れなくても、補強のため、また装飾のために背の部分に丈夫な紙や布を貼り付けてやると、本体がしっかりします。

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もっと簡単な製本のやり方は、この中綴じです。

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    二つ折りにした本文を重ねて、端を切りそろえ、センターをホッチキスや糸で止めます。

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    ホッチキスを先が曲がらないようにして刺し、後で先端を曲げて止めてやればいいのですが、⁠これからは全部自前のノートでいこう」という方は、こんな中綴じようのホッチキスを購入してしまってはいかがでしょうか。

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    パソコンで本文を作れば、自分流の家計簿なんてのもすぐにできますよ。

    中綴じの物は手書きで表紙を作りました。

    日記帳には無線綴じ、手帳には平綴じという風に使い分けてみてください。

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    一度やってみると、半端な紙がいっぱい出来たときなんか、綴じたくてたまらなくなります。

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    いかがでしたか。

    半端な紙でなくても、紙の束をみると思わず綴じたくなってきませんか。

    包装紙や千代紙などを表紙、見返しに使うのも楽しいです。

    本格的にやってみたい方にははじめての手製本美篶堂著・美術出版社がおすすめです。

    さて、次回は…アニメーションづくりを楽しむ予定です。

    ではでは!

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