デジタルブランドマネジメント

第4回 ブランドへの検索のインパクト

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どのようなデジタルの戦略にも検索は重要な役割を果たしています。消費者のニーズに対するインサイトや,潜在顧客との接触,さらにブランド理解への機会も提供します。自身のブランドやカテゴリーに関する検索は誰もが必ず把握しなければいけません。⁠どのようなキーワードが検索されているのか?」⁠どれくらい検索されているのか?」など,ブランドが提供するベネフィットや,市場の規模やシェアなどと比較すれば,ブランドに対するインパクトが見えてきます。

ニーズ,特徴とベネフィット

商品は必ず,顧客のニーズに対するベネフィットを提供する必要があります。顧客が何を検索しているかを知ることで,商品が持つ特徴(フィーチャー)やアドバンテージを正しく理解し,ベネフィットに変換することができます。さらに,検索キーワードからは典型的な顧客のイメージをつかむことができ,ニーズが実在しているか,または喚起されなければいけないかを知ることができるのです。

検索されているキーワードはGoogle Keyword Toolなどから調べることが可能です。Googleアカウントでログインすることで,ブランド名やカテゴリーに関連する検索キーワードとその検索ボリュームを800項目まで検索することができます。

Google Keyword Tool

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検索ボリュームと市場規模

検索のもう一つの大きな側面はボリュームです。

  • 特定のトピックを検索する人はどれだけいるのか?
  • ソリューションに対するニーズを持っている人はどれだけいるのか?
  • ビジネスにインパクトを与えるほどの検索ボリュームが存在するのか?

これらは検索ボリュームを,市場全体やブランドが持つシェアの規模と比較することで知ることができます。

  • 市場全体には年間何人の顧客がいるのか?
  • 市場シェアの増加目標を達成するには何人の新規顧客が必要なのか?
  • 何人が商品を求めて検索をしているのか?

例えば,ベビー用品の市場では検索は非常に重要です。日本でのベビーカーの年間販売台数は70万台。しかし,年間の検索ボリュームは400万回を超えています。1台の購入に対して最低でも平均5.7回の検索が行われていることになります。この分野のブランドは検索に積極的に投資を行うべきではないでしょうか。

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購入に対して多くの情報を必要としないFMCGのカテゴリーではおそらく上記の表は逆転します。検索ボリュームが市場シェアの増加目標を大幅に上回らない限り,検索は効率的なリーチを提供することはできません。

ブランドパーセプション

検索結果はブランドのイメージにも大きな影響を与えます。ブランド名を検索したユーザーは,ブランドからの公式なコミュニケーションを受ける前に様々なWebサイトからの情報に接触します。誤ったイメージがブランドに関連付けられないためには,ブランド名(ブランド名を含む複合キーワード)に対する検索結果を常に把握し,管理しなければいけません。

著者プロフィール

荻野英希(おぎのひでき)

デジタルマーケティングエージェンシー,FICC inc. 代表取締役社長。
デジタルがブランドをどのように強化し,その役割はブランド毎にどう異なるのか? デジタルブランドマネジメントの仕組みを検証する。

URLhttp://www.ficc.jp/

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