デジタルブランドマネジメント

第8回アウェアネスレベル:ブランドを超えてリーチを伸ばす方法

ブランドサイトの主な機能はブランドのパーソナリティとベネフィットを、それらを求める人々に伝えることです。認知度が高く、毎日何千もの人が検索をするブランドにとっては、ブランドを検討する人にリーチすることは簡単です。しかし、そのリーチをさらに伸ばすには? 認知度が低い、小さなブランドは? 誰にも知られていない新しいブランドは、どうすれば良いでしょうか?

ブランドサイトはブランドに対し、異なるアウェアネス(認知度)のレベルにいる様々なユーザーをターゲットとすることで、そのリーチを伸ばすことができます。ブランドサイトがターゲットすべきアウェアネスには次の3つのレベルが存在します。

レベル1:問題を認識している レベル2:ソリューションの種類を認識している レベル3:ブランド(または特定のソリューション)を検討している

レベル1のユーザーは直接自身が抱える問題を含むフレーズで検索をしています。彼らはソリューションの「種類」を求めており、この段階で特定のソリューションを検討することはありません。レベル1に対するコミュニケーションは問題を解決するソリューションとして、製品やサービスの「カテゴリー」を提案し、検討させる必要があります。

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レベル2のユーザーは製品やサービスの「カテゴリー」を含むフレーズで検索をしています。彼らは問題の解決に最も適したブランド、または特定のソリューションを求めています。レベル2に対するコミュニケーションはユーザーの注意を引き、ブランドを最適なソリューションとして検討させる必要があります。

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レベル3のユーザーはブランドや製品名を含むフレーズで検索をしています。彼らはブランドを理解しようと、またはそのバリューを検証しようとしています。レベル3に対するコミュニケーションはブランドのベネフィットを伝え、購入に十分なバリューを感じさせる必要があります。

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すべてのアウェアネスレベルのユーザーをターゲットとし、各レベルに応じたコミュニケーションを行うことで、ブランドサイトはそのリーチをブランドの検索を超えて伸ばすことができます。

つまり、すべてのアウェアネスレベルをターゲットに設計されたブランドサイトこそが最も広く、そして深くマーケットにリーチすることができるのです。

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