最新EC-CUBE3.0活用虎の巻~プラグイン徹底解剖

第2回EC-CUBE 3.0のプラグインを試してみよう

第1回では、EC-CUBE 3.0の新しくなったコンセプトや進化したポイントをお伝えしました。今回は、プラグインのインストール方法や利用方法といった、プラグインを使いこなすための基本部分を解説していきます。

EC-CUBE3.0での変更点

EC-CUBE 2.13までは、EC-CUBEの機能拡張にはモジュールとプラグインの2種類の方法が提供されていました。EC-CUBE 3.0では、機能拡張はプラグインの1種類に統合されています。また、プラグインのインストール方法も、EC-CUBEの管理画面からEC-CUBEオーナーズストアと通信しダウンロードする方式へ変更されました。

EC-CUBEのインストール

プラグインのインストールの前に、まずはEC-CUBEのダウンロード、インストールを済ませましょう。EC-CUBEは、EC-CUBE公式サイトにて無料で配布されています(EC-CUBE公式サイトの会員登録が必要です)。ただし、動作させるサーバ環境は自分で用意する必要があります。

ここではEC-CUBEのインストール手順の詳細については割愛しますが、すでにブログなどでインストール方法を公開されている方も多数いらっしゃるようですので、併せてご覧ください。

参考までに、WindowsとMacでのローカル環境でのインストール手順を紹介します。

どうしてもインストールがうまくいかない場合は、EC-CUBE開発コミュニティで質問してみてもよいでしょう。EC-CUBE3.0に関する質問も増えてきており、EC-CUBE開発コミッターが中心となって積極的に回答しているようです。

プラグインのダウンロード

では、ここからプラグインのインストール方法を解説していきます。プラグインのダウンロードには、EC-CUBE公式サイトへのログインが必要です。EC-CUBE本体をダウンロードする際に、すでに会員登録(メンバー登録)は済ませているかと思いますので、会員登録時のメールアドレスでログインしておきましょう。

ログイン後、EC-CUBE公式サイトのトップメニューから、⁠オーナーズストア」をクリックします。

オーナーズストアへ移動
オーナーズストアへ移動

次に、ストア内検索の虫眼鏡アイコンをクリックし、絞り込み検索でバージョンを「3.0系」に変更します。

3.0系を絞り込み検索
3.0系を絞り込み検索

EC-CUBE3.0対応のプラグインが一覧に表示されました。次にプラグインのダウンロードに進みます。ここでは「関連商品プラグイン」を選んでみましょう。

ページの記載内容を確認の上、⁠購入する」ボタンをクリックします。

関連商品プラグイン
関連商品プラグイン

購入確認ページが表示されます。⁠利用するサイト」が未登録の場合は、⁠サイトを追加する」ボタンから登録を行ってください。⁠利用するサイト」を選択したら「購入」ボタンをクリックします。

「利用するサイト」を選択し、⁠購入」をクリック
「利用するサイト」を選択し、「購入」をクリック

注文確認画面が表示されれば完了です。

注文完了画面
注文完了画面

最後に、マイページで「認証キー」を確認しておきましょう。EC-CUBE管理画面からのプラグインのインストールに必要になります。

認証キーの確認
認証キーの確認

プラグインのインストール

ここからは、インストールしたEC-CUBEの管理画面での作業になります。EC-CUBEの管理画面にログインをしてください。まず、⁠オーナーズストア」メニューの「認証キー設定」を開き、先ほどマイページで確認した認証キーを登録します。

認証キーの登録
認証キーの登録

登録が完了したら、次は「プラグイン」「購入済プラグイン」を開きます。

購入済みプラグインを開く
購入済みプラグインを開く

オーナーズストアで購入した、⁠関連商品プラグイン」が表示されます。⁠今すぐインストール」をクリックし、プラグインをインストールしてみましょう。

プラグインのインストール
プラグインのインストール

「プラグインをインストールしました。」の緑のメッセージが表示されれば、インストールは完了です。インストール直後は、プラグインは無効状態です。⁠有効にする」をクリックし、プラグインを有効にしてください。

インストール完了
インストール完了

「プラグインを有効にしました。」のメッセージが表示されれば、以上で設置完了です。 それでは、実際にプラグインが動作しているかどうか確認してみます。⁠商品管理」「商品登録」メニューを見てみましょう。

関連商品プラグインの確認
関連商品プラグインの確認

関連商品の登録項目が、新たに追加されているのがわかります。

「関連商品」の登録項目が追加されている
「関連商品」の登録項目が追加されている

関連商品と説明文を登録すると、ショップ画面の商品詳細ページに表示されます。

いかがでしたでしょうか。EC-CUBE2.13までと同様に、簡単に機能追加をすることができました。

このように、⁠関連商品プラグイン」は、商品の登録項目に、関連商品を設定できるプラグインです。EC-CUBE2.13までは、関連商品は標準の登録項目として存在していましたが、EC-CUBE3.0ではプラグインとして切り出されました。

ECのコア機能はシンプルに保ち、拡張はプラグインで提供する、プラグインファーストの設計思想によるものです。⁠関連商品プラグイン」以外にも、⁠帳票出力プラグイン」「売上集計プラグイン」など、EC-CUBE3.0では標準機能ではなくなった機能も、プラグインとして提供されています。

2015年11月13日現在、オーナーズストアでは18件のプラグインが公開されています。株式会社ロックオンによれば、2015年内で50本のプラグインが公開される見込みとのことで、今後のプラグインの充実が期待できます。

また、革新的でユニークなプラグインを評価するコンテストであるEC-CUBE PLUGIN AWORD 3.0も現在開催中で、ECの運営に必要な機能を提供するプラグインだけではなく、新しいアイデアを実現するプラグインも登場してくるかもしれません。

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