月刊インタラ塾、gihyo.jp瓦版

第15回レポート「イメージソース開発チーム・実装最前線からの叫び」

第15回の月刊インタラ塾は、次々と高いクオリティの制作物を世に送り出しているイメージソースグループの、開発チーム全スタッフ総勢10人による1人5分間のセッションバトルとして開催いたしました。モデレーターは、第2回の月刊インタラ塾でメインゲストとしてご出演していただきました清水さんです。

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「Extreme to HTML5」小泉正敏

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HTMLベース構築の大黒柱として活躍している小泉さん。Flashプレイヤーがなくても、HTMLのみで実装することができるビデオ要素や、直接書き込むことができるキャンパス機能など。HTML5から新しく追加された機能を、実際に制作された作品を見ながらご紹介していただきました。

「陽の目を見ることのないツールたち」北村博朗

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サイト制作中に検証用として使用しているデモなど、一般ユーザーの目に触れることのないツールの一例として、PUMA TRIBESで使用したJSFLやフットサルのチーム名部分の3Dテクスチャ作成のための3D頂点座標エディタをご紹介いただきました。ツールを自作することで、実装効率を高めることが出来ます。また、デザイナーさんにも使用できるツールにしておく事で、意図を汲み取って繁栄できるそうです。

「え?そんな部分にそこまでやらされるの!?」相良康介

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〈おまかせ・まる録〉スクリーンセーバーで、モックアップ(見た目のみのテスト段階のもの)を制作した際のグチを語っていただきました。3日間という期間の間に、時間など全く関係なく様々なダメ出しを受けて修正をしたそうです。しかしそうすることで全体のクオリティが上がり、出来上がったものを見ると最後には納得してしまうそうです。そう言った体験をすることができ、スキルも上げる事ができる環境を与えてくれている自分の会社は、いい会社なんじゃないか。と、語っていただきました。

「デジタルサイネージだからできる、HDインタラクティブ」松本典子

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制作に関わった、Interactive Mirrorを例に語っていただきました。現実にある姿を美しくリアルタイムで見せるために、SDカメラではなくHDカメラを使用した事。カメラの位置の調整やレンズのゆがみの補正をした事など、新しい姿見としての機能を表現したそうです。タッチパネルはWindows対応のものが当時はほとんどだったため、ネットワークを使ってMacintoshでも受け取れるように工夫しているそうです。今後の課題として、ユーザーに与えられる体験時間が少ないことやHDカメラを使用するためコストがかかる事などあるそうです。

「Flashを使ったアプリケーション」吉津卓保

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会社以外でも、iPhoneアプリや音楽を制作しており、普段はS2ファクトリーというシステム構築を中心におこなっているイメージソースのグループ会社で、perl、java、Flash、Objective-Cなどを用いて働いている吉津さん。普段ユーザーが目にする事のない、キャンペーンサイトの裏側にある重要なアプリケーションをFlashで実装されているそうです。Flashを用いる理由として、大量のデータに対して複数のユーザーが同じデータを同時に操作することが出来るそうです。また、AIRを使用してちょっとしたアプリケーションを気軽に作れる。というところから、Flashはアプリケーション開発にも有効です。と、語っていただきました。

「モノづくりのススメ/具象から抽象、抽象から具象」中西輝雄

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「何か作りたい。でも、作れない」という方へ向けて「○×ゲーム」を用いた具体例を見せていただきながらお話ししていただきました。すごくシンプルなゲームで、最適な箇所においていくと勝ち負けがつかないこのゲーム。これに対して、勝ち負けがわかりやすくするためにもプラスαをどんどんしていく。考える際に抽象と具象を行ったり来たりしながら、発想していくといいものが出来るのではないか。また、その際にとにかく楽しんで作る事が大切だそうです。

「WEB開発はおもしろい」栗原泰隆

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もともとは、WEB業界とは全く別のメーカー開発現場で働いていたという栗原さん。すべての工程にかかわる事のできるWEB開発に魅力を感じ、WEB業界へ転職したそうです。WEB開発現場は前職とは違い各工程の開発現場が近く、互いに連鎖しながら制作していく事が大事だそうです。最後に「もし飛び込むことに迷っている人がいるのであれば、最低1年間必死でやることが必要。他業種に比べても1年間でこんなに飛躍できる業種は他にない!」と、語っていただきました。

「WEBのノウハウを生かしたiPhone Appの可能性」ゲオアグ トレメル

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インスタレーションチームに所属している、ゲオアグさん。iPhoneの基本的な言語であるObjectiveC++を用いて開発したアプリのデモを、実際に見せていただきながらご紹介いただきました。またObjectiveC++を書かなくても出来る開発方法として、JavaScriptを用いてGPSを取得するデモなども紹介。今後Flashで開発する事が出来ること等から、iPhoneアプリに様々な可能性がある事を語っていただきました。

「サルでもわかるモーションデザイン」谷崎亮

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もともとはWEBデザイナーをしており、イメージソースへの転職を機にFlash制作を始めた谷崎さん。今回、Flashコンテンツ制作の際に使用されるモーショングラフィックスについて、実際に具体例を見せていただきながら語っていただきました。フラッシュ制作の際にクリエイティブの力を発揮できる重要な箇所なので、ただ動かすだけではなくデザインするように1つ1つの動きにも意味を考えながら作っていく。そうすることで、表現の幅が広がり、結果として面白いサイトができるのではないか。と、語っていただきました。

「イメソ新人Flasherの記録」市原拓

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去年の4月からHTMLとCSSを中心にアルバイトとして働いていましたが、現在はFlashの実装が中心だという市原さん。新人Flasherとして過ごした半年間を語っていただきました。先輩Flasherの方に色々な課題を出してもらい、それをこなしていき、この頃覚えたことが後々自分を救ってくれているのではないかと考えているそうです。また、Flashを初めて2ヶ月でメインの実装をすることとなり、家に帰れない日が続く等の大変なことがあったそうですが、楽しいので今後もコードを書いていきたいそうです。

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すぐに使えるコトから今後使えそうな技術や可能性まで、様々なお話をしていただきました。今回がセミナー等でのプレゼンが初めてという方がほとんどでしたが、そんな雰囲気を全く感じさせないとてもいいプレゼンだったとおもいます。ゲストの皆様や、イベントにかかわって下さった皆様、本当にありがとうございました!

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