キーパーソンが見るWeb業界

第14回 Webデザイン,エディトリアルデザイン

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コンセントとアレフ・ゼロが所属するAZグループ運営の多目的クリエイティヴ・スペースamuにて収録。

コンセントとアレフ・ゼロが所属するAZグループ運営の多目的クリエイティヴ・スペース『>amu』にて収録。

今回は,ゲストに株式会社アレフ・ゼロ 伝わるしくみ開発室室長 クリエイティブディレクター川崎紀弘氏をゲストに迎え,最近注目を集める電子出版とともに注目を集めるエディトリアルデザインをふまえた,「デザイン」の潮流について語っていただきました。

川崎 紀弘(かわさき のりひろ)
株式会社アレフ・ゼロ 伝わるしくみ開発室室長/クリエイティブディレクター

凸版印刷株式会社,株式会社アスキーなどを経て2000年アレフ・ゼロ入社。リクルート『週刊住宅情報』,産業デザイン振興会『グッドデザインイヤーブック』などのアートディレクターを歴任。また,経済産業省『経済産業省のご案内2009』,東京工業大学『サイエンス&アート研究プロジェクト』など,企業,法人などの広報ツールを中心に『伝わるしくみ』に基づいたプロジェクトの立ち上げ,設計,クリエイティブディレクションを行う。

阿部 淳也(あべ じゅんや)
1PAC. INC.代表取締役 クリエイティブディレクター

自動車メーカで車内のユーザインターフェース設計を約7年間手がけた後,IT部門で約4年間Webデザイン,Flash,CG制作とともに,テクニカルディレクターを経験。2004年よりCosmoInteractive Inc.に参加。多くのWebサイト立ち上げにプロデューサー,クリエイティブディレクターとして携わる。2008年にクリエイティブプロダクション「ワンパク(1PAC.INC.)」を設立し独立。「インターネットとリアルな世界を融合させ相乗効果を生むコミュニケーションをつくる」を合い言葉に,さまざまなクリエイティビティあふれるHOTな作品をリリースし続けている。

長谷川 敦士(はせがわ あつし)
株式会社コンセント 代表取締役社長/インフォメーションアーキテクト

1973年山形県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(Ph.D)。ネットイヤーグループ株式会社を経て,2002年株式会社コンセントを設立。情報アーキテクチャの観点からWebサイト,情報端末の設計など幅広く活動を行っている。著書に『IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』,監訳に『デザイニング・ウェブナビゲーション』などがある。武蔵野美術大学非常勤講師。情報アーキテクチャアソシエーション(IAAJ)主宰。NPO法人人間中心設計推進機構(HCDNet)理事,米Information Architecture Institute,ACM SIGCHI,日本デザイン学会会員。株式会社AZホールディングス取締役。

森田 雄(もりた ゆう)
株式会社ツルカメ 代表取締役社長 UXディレクター

2000年に株式会社ビジネス・アーキテクツの設立に参画し,2005年より取締役,2009年8月同社退職。読書家と称した充電期間を経て,2010年5月よりめでたく社会復帰。IAおよびUX,フロントエンド技術,アクセシビリティ,ユーザビリティのスペシャリスト。CG-ARTS協会委員。広告電通賞審議会選考委員。米IAInstitute会員。アクセス解析イニシアチブ会員。Webby Awards,NewYorkFestivals,WebAwards,アックゼロヨン・アワード グランプリおよび内閣総理大臣賞,グッドデザイン賞など受賞多数。趣味は料理とカメラ。

企業広報からの案件

川崎:私はこれまで,住宅情報誌やパソコン誌,産業デザイン振興会『グッドデザインイヤーブック』などのアートディレクターをしてきました。現在,アレフ・ゼロでは「伝わるしくみ開発室」という取り組みをしており,ここの室長を務めています。「伝わるしくみ開発室」では,「伝える手法」だけではなく,「伝わるしくみ」を考え,コミュニケーションを実現することについて追求しています。

これまでは,いわゆる出版業界からの受託としての編集・デザインをおもな業務としていましたが,最近は企業を取引先とした案件が増えています。具体的には,企業広報の方が発注者となって,広報誌などのプロデュースおよび企画を請け負うものです。

阿部:企業からの案件というのは紙がメインですか?

川崎:はい,紙が中心となっています。

森田:あいだに誰かを挟まずに,直接広報担当者とのやりとりが発生するのですか?

川崎:そうですね。当初はこちらから提案したものが多かったのですが,いろいろとヒアリングをしてみて,広報担当者からの課題が見えてきて直接やりとりすることが多いです。こういったケースで私たちが受けている仕事の多くは広報誌になるのですが,企業としては社員に情報を共有させたいということを目的に,広報誌に対して品質を求めてきていると感じています。

阿部:そういった案件(が発生するかどうか)は企業規模によって異なりませんか。とくに大企業では,グループ会社内に印刷関係会社が含まれていることもありますから。

川崎:たしかにこれまではその傾向が強かったのですが,最近では大企業でも外部に発注するケースが増えています。大企業の場合,編集を委託する会社とデザインを委託する会社を分けるところもあります。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業部電子出版推進室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部に配属。現在,電子書籍を考える出版社の会の事務局長やWebSig 24/7のモデレーターを務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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