効果測定 虎の巻

第9回 サイト内の測定(前編)

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下記の例ではパラメータ"action"まででユニークに識別しなければなりません。測定ツールによって,URLパラメータの扱いが異なりますので,事前に確認しておきましょう。

また,タグ方式でURLパラメータが取得できない場合は,ページ識別専用のタグを発行している測定ツールもありますので,ベンダーに確認しておきましょう。

URLパラメータで識別している例

  • 入力フォーム  /form.php?action=entry
  • 確認画面    /form.php?action=confirm
  • 申し込み完了  /form.php?action=complete

しかし,ページを識別するために不要なURLパラメータまで含める必要はありません。

例えば,セッションID(セキュリティ上,あまり好ましくはありませんが)にように訪問毎にランダムに割り付けるパラメータまでページに含めてしまうと,実際のパスとしては一つなのに,膨大なページ数がレポートされてしまうことになります。

この場合,分析に使えないばかりか,システム面にも影響を及ぼしますので,不要なパラメータは含めないようにしましょう。

下記の例ではパラメータ"sessid"はページ名に含める必要はありません。

測定に不要なパラメータが付加されている例

  • 入力フォーム
    /form.php?action=entry&sessid=daf64f9a566e99884800fc413b3118
    確認画面
    form.php?action=confirm&sessid=daf64f9a566e99884800fc413b3118
    申し込み完了
    /form.php?action=complete&sessid=daf64f9a566e99884800fc413b3118

閲覧時間・滞在時間は本当に正確か?

ところで,一般的に測定ツールはどうやって閲覧時間や滞在時間を算出しているのでしょうか?ページの閲覧時間はページの表示時間と次のページの表示時間の差で算出されます。

 ページ閲覧時間の測定方法

図 ページ閲覧時間の測定方法

データの取得形式がログ型,パケット型,タグ型のいずれでも同じ方法をとることになります。

1ページ目だけ閲覧して直帰する(他サイトへ移動またはブラウザを閉じる)場合や最後の閲覧ページはどうなるでしょう?

この場合,ツールの測定対象に次のページの表示時間は含まれません。したがって,最初のページだけ閲覧して直帰した場合や,退出時のページ(出口ページ)の閲覧時間はわからないのです。

閲覧時間を表示しているツールは直帰・退出時の計測できない場合のデータを除いて,平均を算出しているものや,集計の便宜上,適当に10秒以下として扱っているツールもあります。最も知りたい直帰した場合の閲覧時間や最後に閲覧したページの閲覧時間は平均閲覧時間や滞在時間には含まれていない(または正確ではない)のです。

測定ツールのレポートで閲覧時間や滞在時間が表示されている場合はこの事を念頭においておく必要があります。

入口・出口と直帰率

まずは入口ページのTOP10・出口ページのTOP10(ワースト10)レポートでサイトへの進入口・退出口を確認します。

入口ページの直帰率をチェック

般的に入口・出口ともにTOPページが上位に来ることが多いのですが,それ以外のコンテンツがレポートされるはずです。

入口レポートでは回数(訪問回数におけるシェア)をチェックしましょう。シェアが5%以上のページについては,他ページと直帰率を比較しましょう。

直帰率が50%を越える場合はコンテンツ訴求力に問題がある可能性がありますので,コンテンツ改善の候補とします。

 入口レポートの例

図 入口レポートの例

直帰率の次にはそのページの次のクリックがどこへ遷移しているかを確認します。

  • 1) 遷移先が期待どおり → 改善の必要なし
  • 2) 遷移先が期待どおりでない → 改善の必要あり。ページの構成,ボタン配置,コンテンツの内容をチェックしましょう。

広告のランディングページや外部リンクからのランディングの場合は,広告内容とコンテンツが合致しているかチェックしましょう。

キャンペーン専用のスペシャルページの場合は,通常のページにあるグローバルナビゲーションやメニューバーを表示させず,導線を明確にすることも検討してください。

出口であっては困るページを探す

TOPページ以外の出口についてはそのページがサイトの退出口として,予想されるものか確認しましょう。

ここで離脱されては困る,予想外のページが出口となっている場合は該当ページおよびその出口ページの一つ前のページを調べてナビゲーション・コンテンツに問題がないか確認します。

次回 「サイト内の測定(後編)」では「ページ遷移やイベントの測定」について説明します。

著者プロフィール

山田賢治(やまだけんじ)

(株)アクティブコア 代表取締役社長。パッケージベンダーにてRDBMSのカーネルの開発,海外勤務を経て,データウエアハウス専用DBMS事業の立ち上げ,分析アプリケーションの設計・開発に携わる。

その後,インターネット系ベンチャーの技術部長を経て2005年に(株)アクティブコアを設立し,代表取締役社長に就任。現在は同社の経営全般および製品の設計・開発に奮闘中。

URL:http://www.activecore.jp/