2010年版SEO体得講座

第2回 検索アルゴリズムを分析してみよう! (1) 基本原理とYahoo!検索アップデート

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こんにちは。ディーボの藤沢です。この連載の偶数回目は,⁠検索アルゴリズムを分析してみよう!」と題して,Yahoo!やGoogleの検索アルゴリズムについて,最新の検索アルゴリズムの動向や検索アルゴリズム分析ツール「ALGO Buster(アルゴバスター)⁠の紹介などを交えてお伝えしていきたいと思います。

Yahoo!やGoogleの検索結果の順位がどのように決まるのか,詳細は公表されていませんが,この順位決定ルールを検索アルゴリズムといいます。この順位決定ルールを完全に知ることはできないのですが,より深く,より正しく理解すれば,それだけSEO対策の精度も上がり上位表示の可能性が高まります。

検索アルゴリズムはYahoo!やGoogleによって改良が続いており,検索順位決定ルール自体もどんどん変化をしています。あるキーワードの検索結果で今日1位だったサイトが明日1位である保証はありません。しかし,検索アルゴリズムの基本的な原理はそれほど変わりません。

検索アルゴリズムを理解するための主なトピックは,基本原理,Yahoo!とGoogleの違い,ペナルティ,そして最新動向(特にYahoo!アップデート)の4つです。今回は最新動向と基本原理を中心にお伝えします。

2009年12月7日 Yahoo!検索アルゴリズムアップデート

ご存知の方も多いと思いますが,Yahoo!検索では定期的に大幅なアルゴリズムの変更が行われ,Yahoo!検索アップデートと呼ばれています。このアップデートが行われると,大幅な順位変動が起こります。図1のグラフをご覧ください。

図1 Yahoo!検索の平均順位変動幅

図1 Yahoo!検索の平均順位変動幅

この図は2009年8月から12月までのYahoo!検索の平均順位変動幅を記録したものです。具体的にはdevo50という当社でセレクトした50個のキーワードの検索結果上位100件の順位が前日と比較して何位順位変動したかを調べ,その平均をとっています。ふだんはそれほど順位変動はありませんが,Yahoo!アップデートが起こると,大きな順位変動が起こります。グラフでは,9月に2回,そして12月7日に起こっています。12月7日の順位変動幅は平均25.2位にも上ります。

この12月7日のYahoo!アップデートで検索アルゴリズムのどこが変わったのでしょうか。結論をまとめると次のような感じでした。

  • 被リンクドメイン数,被リンクIPアドレス数が最も重要視され,その重要度がアップデート前より増した
  • <H>キーワード出現数の重要度がアップデート前より増した
  • Yahoo!カテゴリ登録の重要度がアップデート前より増した
  • ドメイン年齢の重要度がアップデート前より減った

いかがでしょうか。このような検索アルゴリズム動向のポイントがわかれば,SEO対策の業務も効率よくできますよね。しかしながら,このような傾向を把握するには膨大な量の調査が必要になります。当社ではアルゴバスターという自社開発のツールを使って分析していますが,その詳細については次回以降お伝えしたいと思います。

検索アルゴリズムの基本原理

それでは検索アルゴリズムのに基本原理ついてお伝えします。Yahoo!やGoogleはそれぞれ独自に検索エンジンを開発しており,最初にもお話ししましたが,その詳細は公表されていません。しかし検索順位を決める基本原理は同じと考えてよいでしょう。検索順位決定要因は大きく次の2つに分類できます。

  • キーワード関連度(そのページがキーワードとどれほど関連性があるか)
  • ページ重要度(そのページが世の中でどれほど重要か)

簡単にいうと,この2つの指標に基づいてキーワードの検索順位は決まっています。まずキーワード関連度を見ていきましょう。キーワード関連度には2つの要素に分かれます。

1つはページの中に登場するキーワードの配置と量です。<title>タグの中身が「損害保険の株式会社○○」であれば,そのページの「損害保険」キーワードに関する関連度が上がります。また<H>タグの中身に「損害保険」が含まれていれば同じように関連度が上がります。もちろん,本文中に含まれる「損害保険」キーワードも関連度を高めます。

もう1つの要素は,そのページの被リンクのアンカーテキストにキーワードが含まれるかどうかです。リンク元ページからそのページに貼られているリンクのアンカーテキストが「株式会社○○」よりも「損害保険の株式会社○○」の方が,そのページの「損害保険」キーワード関連度を高めます。

次にページ重要度を見ていきましょう。そのページが世の中でどれほど重要かなんて,どうやって測定するのでしょうか。その基本的な方法が被リンク,つまりそのページに対して外部からどれだけリンクが張られているかです。そもそもリンクとは,おすすめのページだったり,よく行くサイトだったり,関連会社だったり,ブログで引用したり,積極的な意味で評価するサイトであることが多いのです。その性質を利用して,被リンクの量と質を元にページ重要度を測ります。

最近では被リンクの量よりも質が重要になってきています。この質を測る指標として,被リンクがどれほどドメイン分散しているか(被リンクドメイン数)⁠さらには被リンクがどれほどIPドレスが分散しているか(被リンクIP数)が使われるようになりました。

以上が検索アルゴリズムの基本原理です。実際はもっと複雑ですが,まずこの概念をおさえておきましょう。

参考ツール
検索アルゴリズム分析ツールALGO BUSTER(アルゴバスター)

著者プロフィール

藤沢竜志(ふじさわたつし)

株式会社ディーボ 代表取締役社長

1964年大阪府出身。大阪大学基礎工学部情報工学科中退。大学在学中からソフトウェアベンチャーで仕事をはじめ、パッケージソフト製品の開発、マーケティングに従事。東京の食品流通業経営企画室で戦略情報システムを構築、米大手ソフトハウスのデータベース製品マーケティングマネージャー、ITソリューション営業を経て札幌へ移住。

1999年株式会社ソフトフロント開発担当取締役としてネットビジネスの共同開発を多数手がける。2001年営業担当取締役としてVolP、SIP技術ソリューション営業を担当、ヘラクレス市場への上場を経験。

2003年株式会社データクラフトの写真販売サイト(現イメージナビ)の事業責任者として画像検索エンジンの設計を行い、この頃からSEO対策に取り組み始める。

2005年株式会社ディーボ設立。SEO対策を技術面、運用面から研究。SEO対策は自社で行うべきという持論を持ち、現在はSEO対策のためのツールやサービスを開発し提供している。

著書に『即実践! SEO対策』がある。

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