2010年版SEO体得講座

第8回 検索アルゴリズムを分析してみよう! (4)分析ツールの紹介(後編)

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今回の内容は,検索アルゴリズム分析ツール「ALGO BUSTER」の紹介の後編です。前編を読んでない方はぜひお読みください。

3.設定したキーワードにおけるSEO競合状況を数値で把握する。

前回紹介したアルゴリズムINDEX画面で,検索エンジン全体のアルゴリズムの傾向がわかりました。次は実際にSEO対策を実施しているキーワードの検索結果においてどのような状況になっているかを把握します。

マイサイト分析-アルゴリズム分析の画面を開きます(図1)⁠この画面はさきほどのアルゴリズムINDEX画面に似ていますが,内容はdevo50の情報ではなく,特定のキーワードの情報を表しています。この場合は「ニセコ 温泉」です。

図1 マイサイト分析-アルゴリズム分析の画面

図1 マイサイト分析-アルゴリズム分析の画面

画面上部には「ニセコ 温泉」の検索結果における順位変動状況が表示されています。2009年12月6日のYahooアルゴリズムUpdateが起こった時に,⁠ニセコ 温泉」の検索順位も大きく変動し,設定したURLの順位が少し上昇したことがわかります。

画面下部には「ニセコ 温泉」の検索結果上位100サイトについて,順位決定要因と順位の相関を出しています。これは検索アルゴリズムの傾向というよりも,⁠ニセコ 温泉」というキーワードにおけるSEO競合状態を表します。よく見ると,アルゴリズムINDEXの場合とかなり違います。Devo50の順位相関度ベスト3の要因は被リンクドメイン数など外部要因系のものでしたが,⁠ニセコ 温泉」の順位相関度ベスト3は次表のように内部要因系のものが入ってきています。

 順位相関度

要因順位相関度
1位 <title>キーワード出現数7.2
2位 ページランク7.1
3位 キーワード比率6.9

なぜアルゴリズム全体の傾向と個別のキーワードで違いが出るのでしょうか。それはキーワードそれぞれを見るとSEO対策の競争状態に違いがあるからです。この「ニセコ 温泉」というキーワードはSEO対策の競争が起こり始めたような状態だと推察できます。上位100サイトを見たとき,被リンク系の値はどんぐりの背比べでそれほど大きな差がなく,上位のサイトは<title>タグの中に「ニセコ 温泉」というキーワードが入っていて,下位のサイトには入っていないものが多いという感じです。もし対象サイトの<title>タグの中に「ニセコ 温泉」というキーワードが入っていなければ,入れると順位上昇が起こる可能性がかなりあります。

「ニセコ 温泉」の順位相関度ランキング3位にキーワード比率という要因が入っています。これを深く掘り下げてみたいときは,マイサイト分析-要因分析を開き,左側に表示されている要因リストからキーワード比率を選びます(図2)⁠ここには3種類の情報が表示されています。

図2 要因リストからキーワード比率を選択

図2 要因リストからキーワード比率を選択

1つ目は,上位100サイトの傾向というグラフで,キーワード比率の値を10サイトごとに平均を取り,それを10個の棒グラフで表現しています。順位相関度が高い要因の場合は右下さがりのグラフになります。この図では,1-10位のキーワード比率が高いことがわかります。

2つ目は,時系列分析グラフです。これは対象サイトの順位とキーワード比率の関係が時系列で表示されています。このグラフでは相関はあまりありませんが,被リンク系を中心に相関が出るものが多くあります。

3つ目は,上位10サイトとの比較表です。これは「ニセコ 温泉」の上位10サイトのキーワード比率とその平均を表示し,一番下に対象サイトのキーワード比率が出ています。対象サイトの数値が平均を下回っている場合は,赤く表示されます。実はダッシュボードなど他の画面で要因の名前が赤くなっている場合がありますが,これは上位10サイトの平均値よりも対象サイトのそれが少ないことを表します。競合サイトに負けてるよ,というサインです。

4.設定したキーワードにおける上位10サイトと,設定したURLの違いを数値で確認し,SEO対策の指針とする。

この上位10サイトとの比較ですが,さきほどの要因分析の画面では要因ごとにしか見ることができません。これを一覧できる画面があり,マイサイト分析-競合分析の画面です。ここには32種類の要因が7つのタブに整理されており,各要因について上位10サイトと対象サイトとの比較ができるようになっています(図3)⁠この図では,内部要因1のタブを表示しているところですが,キーワード比率などいくつかの要因で赤文字になっており,上位10サイトと比較すると少ないことがわかります。

図3 各要因での対象サイトとの比較

図3 各要因での対象サイトとの比較

以上がアルゴバスターの主な機能です。これをチェックすることにより,今まで気付かなかったこと,噂の真偽,検索エンジンの最新の傾向,競合サイトの状態がつかめます。SEO対策を効果的に行うためのツールとしてぜひご活用ください。

参考ツール
検索アルゴリズム分析ツール「ALGO BUSTER(アルゴバスター)」
URLhttp://algobuster.jp/

著者プロフィール

藤沢竜志(ふじさわたつし)

株式会社ディーボ 代表取締役社長

1964年大阪府出身。大阪大学基礎工学部情報工学科中退。大学在学中からソフトウェアベンチャーで仕事をはじめ、パッケージソフト製品の開発、マーケティングに従事。東京の食品流通業経営企画室で戦略情報システムを構築、米大手ソフトハウスのデータベース製品マーケティングマネージャー、ITソリューション営業を経て札幌へ移住。

1999年株式会社ソフトフロント開発担当取締役としてネットビジネスの共同開発を多数手がける。2001年営業担当取締役としてVolP、SIP技術ソリューション営業を担当、ヘラクレス市場への上場を経験。

2003年株式会社データクラフトの写真販売サイト(現イメージナビ)の事業責任者として画像検索エンジンの設計を行い、この頃からSEO対策に取り組み始める。

2005年株式会社ディーボ設立。SEO対策を技術面、運用面から研究。SEO対策は自社で行うべきという持論を持ち、現在はSEO対策のためのツールやサービスを開発し提供している。

著書に『即実践! SEO対策』がある。

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