"SwapSkills" Information & Report

「Facebookページをオリジナルページにカスタマイズ FBML廃止、進化するFacebookの利用方法」レポート: SwapSkills 2011 vol.3

SwapSkills vol.3が、4月9日(土)に東京都内で開催されました。

震災の影響で日程変更されたのにも関わらず、3月11日よりFBMLが廃止になる事から注目されている内容でもあり、満席での開催となりました。

Fecebookのカスタマイズ

株式会社TAMでソーシャルメディア・プランナーをされている加藤洋氏より、勉強会の大タイトルでもあるFacebookカスタマイズについてご紹介いただきました。

Web制作者や担当者がターゲットという事もあり、Facebookページの中身自体の具体的な制作方法は省き、開設方法とその運用方法に時間を割いて有効的にご紹介いただきました。

開設にはアプリの設置が必要で、オリジナルアプリとオープンに出回っているものがあり、中でも有名な「involver」⁠wildfire」の紹介とその特徴を解説されました。

「involver」はFlicer、Photo Gallary、RSS Feedの読み込みなどができるアプリで、今までのstaicFBMLの代わりになる「staic HTML」を使用し、手軽にデザイン性を高めることができるようです。

「wildfire」は投票、コンテストなどのプロモーションに有効的だとご紹介されました。

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今回はデモストレーションで、WordPressのページをiframeで読み込む方法と、タブ表示の方法を紹介されました。

Facebookページの幅が520pxと要領的限りがあるため、タブなどの利用はどのFacebookページでも利用しやすい汎用性の高いデザインです。これには参加者から参考になったという声もいただきました。

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Fecebookの活性化

次にご紹介されたのは、Facebookページの活性化についてです。

カスタマイズに関しては、ウェブ検索を用いて情報収集することで、独学でできることは多いですが、活性化に関しては、リアルな勉強会ならではの内容に、参加者は終始真剣な眼差しでお話を聞いていました。

加藤氏によると、運営のポイントとして「本質」「テクニック」があり、まず本質を知る事が重要だと解説されました。何のためにFacebookページを作るのか、また、他のサイトとの位置づけなども考慮した上で、ターゲットとどのようにコミュニケーションを取りたいのかなど、目的を明確にする必要があると解説されました。

特に、Faceookは他のウェブページとは異なり、ファンとのコミュニケーションの場であるため、共感できる場所を提供するという事を念頭にいれてほしいと伝えられました。

最後に、活性化のテクニックとしてFacebook内での広告・インサイトの活用・エッジランクについてご紹介いただき、Facebookページカスタマイズのための基本的な知識を習得できるような講演となりました。

Fecebookでのマーケティング

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次に佐々木和宏氏から、Facebookを活用したマーケティングについてご紹介いただいた。

まず冒頭で佐々木氏は、Facebookはツールでありプラットフォームでしかないと仰られました。自身がコンサルタントをされているため、クライアントから「他のSNSやソーシャルツールとの差は何か?」⁠使い分けなどはどのようにしたら良いのか?」などの質問・疑問を受ける事もあり、mixi、Twitterとの比較を解説されました。

Web担当者や宣伝担当であれば、当然きちんと理解しておきたい部分でもありますし、制作者にとっては、クライアントからの質問には回答できるようにしておくためにも、今回の比較はとても参考になった様子でした。自分自身でFacebookを使って肌感覚では解っている事でも、言葉や文字を使って明確にする事は、マーケティングにおいて最も重要なことです。

つまり、ソーシャルメディアの特性を知らなければ施策が成功する事はなく、プロモーションを無駄にする前に、きちんとした認識を持つ事がにも欠かせない要素だという事になります。

トリプルメディア

ただし価値観は今までと変わっていない事を説明した上で、次に、トリプルメディア「POE」のについて以下のように解説されました。⁠Paid メディア」=お金を払って広告を出す事、⁠Ownedメディア」=ウェブを始め、自社雑誌などでの情報発信、⁠Earnedメディア」=個人が参加してできるソーシャルメディアの3つのことで、既存のメディア媒体以外に、ソーシャルメディアがマーケティングの三本柱のうちの一つに据えられるようになったことは興味深いと解説されました。

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よく勘違いしてしまいがちですが、全てを利用しようとする必要はなく、レディガガのようにYouTubeやTVなどのメディアだけを使い、⁠Ownedメディア」を利用しない場合もあります。このように全てのマーケティングにおいて、決まりきったセオリーなどないと解説しました。

その中でも個人が発信する情報の価値が上がっている事は認識しておく必要があると解説されました。

そう言った意味でも「Earnedメディア」を利用するのは有効活用だと解説されつつも、冒頭に述べていましたように、これらはプラットフォームでしかないので特効薬ではないが、活用方法次第ではとても魅力的なメディアだと締めくくりました。

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